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新しい形のファミリーホーム開設にチャレンジ

クラウドファンディングにチャレンジしています!

2022年7月19日(火)10:00〜から 9月1日(木)23:00まで
子育て支援拠点となるサロンを併設した新しい形のファミリーホーム開設に向けて
改修費用のためのクラウドファンディングにチャレンジしています。

ファミリーホームとは、里親家庭の少し大きくなったような感じです。
里親は最大4名養育できますが、ファミリーホームは6名まで同時に養育することができます。

なぜサロンを併設するのか?

ファミリーホームは「大所帯の家庭」という感じなので
開設にあたり特にサロンを併設する必要はありません。
ではなぜサロンを併設することに拘っているのか?
それは地域で支援を必要としている子どもや養育者に
気軽にアクセスしてもらいやすい「場」として
或いはそれを支える地域の人々にもっと開かれた「場」として
誰でもが立ち寄れる「共存の場」として存在したい。
そういう発想からのものなのです。

大きな悩みのはじまりは、小さな悩みからはじまる

児童相談所の一時保護所を経て
児童養護施設やファミリーホーム、里親家庭で過ごす子どもの多くは
どうしても家族で一緒に暮らせない、或いは暮さない理由があります。
少子化の世の中にあっても、一時保護所で過ごす子どもの数は減っておらず
地域に差はあれど、定員を超えることも少なくありません。

では、一時保護所に来る子どもたちは
なぜここに来なければならなかったんだろうと思い巡らせると
子ども側が困っていたのであれば親もまた
何かと葛藤し続けていた状況だったかもしれない。

ひょっとしたら、小さな悩みのうちに誰かに話せていたら
ひょっとしたら、誰かが少しだけ声をかけていたら
その人にとって抱え切れないほどの大きな悩みに育ってしまう前に
小さい悩みの段階から、誰かに聞いてもらえて 話せていたら
子どもと離れて過ごす以外の 違った展開もあったかもしれない。

COCO PORTAでつくるサロン併設のファミリーホームは
子どもだけに限らず、何気ない日常のなかで
「フラっと立ち寄れる 近所のおじさん、おばさんの家」
みたいなイメージを目指しています。

サロンはCOCO PORTAにとって、
単純にサロンを開きたいということではなく
人と人とが繋がれる場 地域の人たちと繋がれる場
そうしたスペースの利用価値を創造していきたいと思っています。

安全で過ごしやすいファミリーホームとしての「家」とは何か

ファミリーホームで子育てをする上で一つ大事な要素としては
子どもたちは少なからず何らかの家庭的事情をかかえて
ファミリーホームにやってくるということ。
養育する側には、子どもに対して
「ケアをする」=生活の環境を整える
という役割もになっており
その役割を果たすためには、単なる「箱としての家」ではなく
「子どもも養育者も生活がしやすい環境の家」が必要です。

何歳の子どもがいつやってきて、
どの程度の期間、ファミリーホームに在籍するかはわからないので
つねにファミリーホームの家庭は変化の中で生活をしていく。
生まれてずっと同じ家に育つ家庭環境とは
イコールではないのです。

もしかしたら、兄弟で突然やってくるかもしれないし
或いは中高生がいる中で、乳幼児がやってくる可能性もある。
少し発達がゆっくりな子かもしれないし
コミュニケーションがうまく取れないかもしれない
いろんな子どもが一つ屋根の下で生活する変化し続ける家には、

子どもの安全性や人数変化に対応する間取りの柔軟性
窮屈にならず常に新鮮な空気をもたらす工夫
養育者側から全体がほどよく見渡せる空間
プライベートを守る子どもの個室確保

空間におけるこうした要素も重要になっていきます。

ケアをする視点での家づくり

今までは里親やファミリーホームになる
担い手を増やすことに着目されていた部分が大きいですが
子どもをケアする視点をもってすれば
ファミリーホームも福祉的観点の要素を重視して
最初から設計されるべき場所であることが望ましい。

そこで、私たちCOCO PORTAは
今回のファミリーホームにおける改修工事の設計を
tecoの金野千恵さんにお願いしました。
金野さんとは東京藝術大学のDOORプロジェクトに参加したことで知り合い、
アート✖️福祉をテーマに「子供たちの生きる環境」を一緒に考えてきました。

金野さんの手がけた春日台センターセンター
高齢者の住まいや通いのデイサービス拠点をはじめ
障がいのある人や出所者の働く場、
言語の壁で教育格差を抱える子供の通う寺子屋、
家庭内の家事を補助する洗濯代行や惣菜販売、開かれたシェアオフィス。
これらを組み合わせ地域の集いの場として再構されたプロジェクト。
福祉を綴じられた空間としてではなく、
地域の営みの中に置かれた施設として融合しています。

私たちは春日台センターセンターのオープニングセレモニーに出席した際
丁寧に建築主や地域に寄り添って空間づくりをしていることに感銘をうけ
ファミリーホームを作るならば金野さんに是非お願いしたい!
と思い、私たちのオファーを受けてくださったかたちです。

そんな思いを込めてスタートしたファミリーホーム作りを
是非皆さんに応援してもらいたいと願っています。
ファミリーホーム作りは完成がゴールではなくそこからがスタート。
どうぞ暖かく見守っていただけたら嬉しいです。

https://readyfor.jp/projects/91548



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