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『名探偵コナン100万ドルの五稜星』を観た感想。

こんばんは。ねむるこです。
『劇場版名探偵コナン 百万ドルの五稜星みちしるべ』観てきたので感想を纏めてみました!
昨年公開された『黒鉄くろがね魚影サブマリン』についても感極まって語っています。↓

※やんわりとしたネタバレがあるので要注意!
とっっても重要な映画のラストについては書いていませんが前情報ゼロの方が映画を楽しめます。
映画を観た後でこの記事に戻ってきてもらえたら幸いです。

今回の映画ですが……脚本が細部にまで拘っていて見応えがありました。
それこそ何度も映画館に足を運びたくなるようなストーリー展開。そして魅力的な映画オリジナルのキャラクターたち……。
お見事としか言いようがありません。

語りたいことは山ほどありますが、今回特に感じたのは……ストーリー本編に関係ない服部平次の活躍です。
今回は服部平次がメインの映画でしょ?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。確かに彼が探偵役で主役なのですが……今回のストーリーのメインは「父親になんらかの因縁のある者たち」なのです。
更にその父親たちも自分の父親たちと因縁を持っています。


工藤優作とコナン(工藤新一)
黒羽盗一と怪盗キッド(黒羽快斗)
斧谷忠之と斧谷拓三
福城良衛と福城聖


映画を見始めるとおやおや?となってくる。
今回のストーリーの主題に平次は当てはまってない!
彼は常に父親の因縁とは関係なく己の意志で戦っています。

ちなみに平次にも大阪府警本部長の服部平蔵という父親がいますが、平次が父親の因縁に翻弄されている様子はありません。
お互いがお互いを背にして己の世界を生きている感じ。
工藤新一と黒羽快斗は物語の展開上、父親と同じ方角を見て生きているように思えます。

今回の脚本は二重構造……いや何重構造にもなっているのかな?と思いました。

怪盗キッドと服部平次の対決!+お宝争奪戦+ラブコメ

という表のストーリーと、

父親への因縁を持つ者たちの戦いと隠された真実

という裏のストーリーが同時進行しているように思えます。
表のストーリーが盛りだくさんなため、裏のストーリーを解釈するのが難しいのです。

父親の因縁を抱える者達に向かって平次が「そんなもん知るか―!」と言わんばかりに斬り込んでいく姿が格好よくて爽快でした。

本作で特に父親との因縁が強い福城聖と父親になんの因縁もない平次の対決は見ものです。

聖と対極の立場にいる平次が「自分の夢を忘れんなや!」と激昂するシーンは痺れました。

いつだって平次の言動は観ていて清々しいし、元気をもらえます。

緊迫した状況にも関わらず常に和葉への告白のタイミングを気にしているのが男子高校生らしく、微笑ましい。

そしてやっぱりコナン君を乗せるバイクは平次のバイクでなくては!と思いました。
「元祖名探偵コナン」の映画を観たような気がします。
作中でコナン君は沢山の人と協力して謎を解いていますが……平次と一緒に謎を解いている時がいちばん楽しそう。あくまで私の個人的な見解ですが。
そんな生き生きとしたふたりを観ることができるのもこの映画の好きなところです。

主役なのに部外者?という不思議な立場に立つキャラクター服部平次が最高に輝く映画でした!

伊織無我と大岡紅葉のふたりもまた良くて……!
伊織はさりげなく紅葉のことを危険から守ってくれていたのでは?と思いました。紅葉に北海道を楽しませつつもさりげなく平次の告白の邪魔をする。
なんてできた執事なんだ!(笑)

それとお宝の正体についてですが……。映画の中では皆がっかりしていましたが私個人的にはすごいお宝だと思ってます。歴史遺産にしてもいいんじゃないかな?と思いました。
歴史を学んでいた者としては本物を見てみたい!と思えるようなものでしたね。
確かに爆弾で爆破するほど、命を懸けるほどのものではなかったかな……。
お宝争奪戦につきものの「お宝ってこれが?」という驚きと喪失感も味わうことができます。

関係ないですが『イミテーション・ゲーム』観たくなりました。

歴史ロマンあり、謎解きあり、アクションあり、ラブコメあり……。
色んなジャンルの屋台が立ち並び、とにかくお祭りみたいな映画でした。

以上、『名探偵コナン100万ドルの五稜星』を観た感想でした。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!


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