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農業インターンで学んだ、未来のこと 〜北海道〜


怒涛の一週間だった。
こんなにも、あっという間で、沢山の出会いがあって、感動と発見があった一週間は初めてだった。
私が想像していた農業とはかけ離れ、別世界での農業インターンシップであった。

4月が終わる今日、春休みの出来事を記す。





インターンシップ

こちらのnoteにも書いた通り、3月中旬の春休み期間に北海道で、農業インターンシッププログラムに参加した。

それから、約1ヶ月半がたった。
時が過ぎるのは、早い。
この一ヶ月半、北海道だけでなく、四国や広島などに旅行したり、引っ越したり、大学の新歓を行ったり、フルマラソンの大会があったり、目まぐるしく過ぎていった。
そんな1ヶ月半がインターンシップが終わってからあったのだが、今、そのインターンシップについて、何を感じて、どう生かし、読者に伝えるのか??
を考え、今回のnoteにまとめることにした。

noteの書き方


まず、こんなにもインターンシップの報告が遅くなったのには理由がある。なぜなら、私は、noteを書くことを恐れていたからだ。
それは、藤原華さんのnoteを読んだからである。


書く、そして、読んでもらう。
何気なく続けていたnoteだが、読んでくれる人の時間を頂き、私のnote
を見てくれていること。
また、私はどんな人(どんなターゲット層)に読んでもらいたいのか
ということ。
などを整理して、明確にしていかなければならないのだ、と気づかされた。
今まで、自分の日記のようなことを記していたり、毎日投稿を目的にしたり、など思うままにやってきたnote。

改めて、私がnoteで目指すゴールは何なのか?
と考えていた時に、幼少期のことを思い出した。
小さい頃私は、自分で執筆した本を出版することが夢だった。
それは、本に助けられてきたからだ。
今の自分の思想や趣向も全て、読んできた本の影響が大きい。

例えば、今の農学部で環境保全型農業を学んでいるのは、
『トットちゃんとトットちゃんたち』
というUNICEF大使の黒柳徹子さんが、世界の子供たちのことを記していたからである。
そして、平和や戦争などについて考え出したのも、小学校二年生の時に図書室で読んだ
『はだしのゲン』
の影響が一番大きい。
また、なによりも2022年の夏、OURHOMEのEmiさんとVoicy対談をしたのは、小学生ながら、家政コーナーで読み漁っていたからである。

友達と喧嘩した日も、受験勉強が嫌になった日も、本を読めば、別の世界に行くことが出来た。
文章を読むことで、心の荒波が自然と落ち着いた。
小説だけに限らず、エッセイや、伝記、図鑑、雑誌など、
あらゆる本の中の言葉と、本の紙をめくることが好きだった。

私もいつか、そんな本を書きたい、そう思うようになっていた。
だから、今、私はnoteを書いているのかもしれない。
必ずしも、本の出版だけが目標ではない。
私の想いや考えを、知ってもらいたい、新しい発見材料になったらいいな、
など色んな想いが詰まっている。
そして、私が好きなEmiさんも、ブログを書き始めたことが、フリーランスになるきっかけとなり、今ではマルチで活躍している。
どんなところで、繋がっていくかは分からない。
だからこそ、私は書きたい。


話が逸れてしまったので、
本題の農業インターンシップで学び、感じたことを農業の面と、生活面の2つに分けて記す。

インターンシップで学んだこと①農業

⇒私の考えややりたい農業の方向性の決定した。
これは、私にとって大きなポイントだった。

まず、今回のインターンシップで行った農作業は主に、ビート(甜菜)の播種作業であった。
手順としては、ポットで育苗をしてから、定植をするために、コンバインベルトの流れに沿って、作業が進んでいく。
まずは、ペーパーポットという400ほどの穴が開いた紙製品のポットを二人で開く作業から始まり、そのポットを400の突起がある板、通称突起版に上手くはめ込む。
その後、ポットに機械が土を流し込み、手作業で、土を固めて、機械が種を散りばめる。
一連の流れを見ると、全自動化しているように見えるが、細かな作業は人間が自分たちの目と、手でチェックを行わなければならない。
とにかく、いままでやったことのある農作業の中で、最も大規模・工業的・効率化した作業であった。
広域な北海道だからこその作業でもあり、私にとっては新しい発見しかなかった。
この作業を一週間、毎日八時間やっていく中で、私がやりたい農業の形がみえてきた。
それは、顔の見える自然と融合したい農業をしていきたいということだ。
たしかに、人口増加や、異常気象による食料不足が続く中で、生産効率を向上することは、必須である。
しかし、生物多様性や顔の見えるフードシステムの中での生産も、必要なものであると考える。
有機農業でも、大量生産・単一栽培であれば、それは私のやりたい有機農業ではないとも感じるのだ。
絶対にこっちがよい!
などと主張するつもりはないし、あくまでも私のスタンスが決まったというだけであることは、誤解しないで頂きたい。

そして、この発見は、就活にも通ずると感じた。
今、大学三年生になった私の周囲では、
”就活”
の言葉であふれている。
私は、院進学を考えているため、本格的に始めているわけではないが、周囲の環境もあり、少しずつ、自分のキャリアについて考え始めていた。
そして、昔から考えていたことではあったのだが、大企業や大手は自分には合わないのではないかと考えるようになった。
普段の生活でも、私は大手スーパーではなく、地元の商店に行く。
地元にしかない、その場所にしかない店や商品に価値があり、生産者・製作者の顔が見える関係。
その関係が、ぬくもりを感じられて好きなのだ。

企業研究をしていく中で、社会には多様な企業があることも学んだ。
農業もきっと同じで、一括りに農業といっても、何を基準に、どんなものを選択していくかによって変わってくる。
その選択に、きっと正解はなく、自分の信念に基づくもので、人によって変わってくるのだ。

今の私は、環境保全型農業を、顔の見える範囲で行っていきたいと、一つの自分の道を見つけられた。


インターンシップで学んだこと②人と生きる


このインターンシップに参加した約1週間、メンバーといっしょに一つ屋根の下、共同生活を行った。
食事は、買い出しから料理、配膳、洗い物まで、全て自分達でこなし、
家族どうぜんのように、過ごした。
しかし、私は、虚構や見栄、いい子ぶることなどをしてしまった。
最後には、正直な気持ちを告白できたのだが、思いっきり心の底から楽しみ素直になれなかった。
自分の想いをありのままに、相手に伝えること、自分を出していくこと。
嫌われてもいいから、今後は自分を少しずつあらわにしていきたい。

十勝でしか見られない絶景
初日のカレーライスとラッシー
予算が尽きてしまい、ルーから手作りしたクリームシチュー🫶


以前、noteのコメントでも
”完璧な人間などいませんよ”
とアドバイスを頂いた。
八方美人にならず、少しずつ自分の弱点を改善していきたい。
そして、快くみんなとまた共同生活をしたい。

最後に、私はこのインターンシップの説明会を早退してしまった。
このことについて、
”社会に出たら絶対に許されないよ”
と最後の最後で、釘をさされた。
指摘してくれる人、𠮟ってくれる人、自分の気持ちを正直に話せる環境を提供してくれる人がいることは、当たり前ではない。
だからこそ、感謝を忘れずにいたい。


終わりに。


最後まで、読んでいただきありがとうございました。
改めて、インターンシップに参加し、このnoteに綴ることができて良かったと思います。
多くの人の協力があってこそ、成り立ったもので、沢山の仲間と、新しい発見と、自分と向き合う時間を得ることが出来ました。
きっと、今までの生活では得られなかったものばかり。
そして、今回得られたものは、そう簡単には消えないと思うのです。
だからこそ、学んだことを次のステップに生かして、今日も生きていこうと思います。

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