ニュージーランドで不思議なバスに乗ってしまった話(👻)

こんにちは。
ニュージーランドでワーキングホリデーをしていたころ、色々な経験をしましたが、今回書く出来事もその内の一つです。

*ホラーが苦手な方は気を付けて読み進めてください。

私がお仕事を初めて3か月は過ぎたころ、オーナーからもう少し遅い時間のシフトに入ってほしいと言われました。
正直少しやだなーと思いましたが、そっちのほうがお金を稼げるので承諾しました。

そのお仕事は夜の8:00までのシフトでした。
帰る頃は真っ暗なのでみんなに心配させましたが、特に問題もなく帰宅ができていました。

そんなある日、いつものように帰りのバスに乗ろうとバス停でバスを待っていました。

ちょうど、前のバスが出たばかりで次のバスまで20分待たないといけませんでした。
ツイてないなーと思いながら、次のバスを待っていたら、向こうから私が乗る番号のバスがやってきました。

「ずいぶん早く来たな」と思いました。
しかし、ラッキーとしか思わず、そのバスに向かって手を上げました。(ニュージーランドでは乗りたいバスが来たら、手を上げて止まってもらいます)
そしたら、そのバスも他のバス同様、私の目の前で止まってくれました。

バスのドアが開き、バスの運転手にHi~と声をかけましたが、運転手さんからの返事はありませんでした。「こんな時間だし、疲れてるようなー」と思い、気にも止めず、席に座りました。
バスには私以外誰も乗っていませんでした。

ニュージーランドのバスは夜になると、前のほうの電気をつけ、半分後ろは電気を消すようになっています。
私は電気が消えている後方の一番前に座りました。
なぜなら、出口に一番近く、すぐ下りられるからです。

ここからが少し変なんです。
座ってすぐに携帯を見始めていたら、バスの運転手が私のほうに向かって歩いて来たんで、どうしたんだろう?と思ったら、私を通り過ぎて、一番後ろの席に向かって話始めました。
見た目は誰かと会話しているようでした。

私は後ろを振り返り、誰かいたんだ!と思い会話している辺りを見ましたが、だれもいませんでした。

しかし、私は「電気が消えてるからよく見えないだけだ」と思い、また携帯に戻りました。

運転手の会話も手短に終わり、運転手も席に戻りました。
ドアが閉まり、バスが動き始めました。
特に変わった様子もなく、いつもと同じ道を進みました。
一つだけ違った点は、とにかくスピードが速かったんです。

「ずいぶん飛ばすなー」と思いましたが、気にせずボーっとしていました。誰も乗ってきもせず、誰も降りもせず…(?)

ついに私が降りる近くになったので、ボタンを押しました。
しかし、バスは減速する様子もなく、走り続けました。
本当に本当に私の降りるバス停の近くになったら、少しは減速したように見えましたが、走ったまま、ドアがバン!と開きました!

私は「ちょ、ちょっと…」と少し運転手のほうを見ましたが、もう降りなきゃ!!!と思い、ぴょんとジャンプしてそのバスから降りました。
バスは私が降りた瞬間、走りながらドアを閉めました。

私は「危ないじゃないか!」と思いましたが、変なバスだったなーくらいにしか考えませんでした。

次の日、この話を職場でしたら、「見たね。見てしまったんだよ」と言われ、初めてお化けだったのか!?とハッとしました。

でも確かに、その日以外、私がその時間のバスに出会うこのはありませんでした。

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