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【飢餓感と承認欲求】

長い間彫金を習っていたので、授業料を取り戻そうとジュエリーリフォームの仕事もしている。

今日は長いお付き合いのお客さんにランチを兼ねたリフォームネックレスの納品だったが、私のジュエリー仕事のお客さんはほぼ100%が主婦層だ。

今日は、彼女と共通の知り合いの女性Aさんが昨年暮れにガンで亡くなった話から、
Aさんは高い宝石やブランド物を買い漁り、さらに海外旅行にあけくれて、幸せそうに見えたけど、実は旦那さんにはABCと3人の愛人が居て、あまり家に居つかず幸せではなかったようだという。

Aさんは、私のジュエリーのお客さんでもあったが、なるほろね。

女性は飢餓感があると、それを埋めようとやたらブランド物や宝石を買い漁る人が多いが、飢餓感の原因が夫婦だったり、親子だったりするのはよくある話だ。

実は私も中学の同級生から‥

「お宅は、優しそうなお母さんと理解あるお父さんで理想的な家庭に見えた」
と言われて驚いたことがある。

短い20年の鹿児島時代、私には幸せだったという記憶が無く、いつもシンドく、生き辛く、心が乾いていた。
家庭の不幸は、他人にはわからないものだな。

私はずいぶん長い間過食症だったが、
斎藤学氏の「家族という孤独」という本に巡り合うまでは自分の過食症が精神的な病であることも知らなかった。

シナリオ学校に通うようになり、
師匠に「お前は相当なファザコンだな」と言われ大ゲンカをしたが、自身の病が父親に由来していた事を自覚し、それに向かい合えるようになってようやく過食が止んだのは40歳になってからだった。

父親や母親を起因とする家庭の中の病が、「飢餓感」や「承認欲求」として子の心に根深く病を残すなどと、誰が考えて結婚し子供を作るものか?と思うが、
現に私の周りにはそんな母源、父源のアダルトチルドレンがたくさん居る。

しかし、「承認欲求」は他人ではなく、自分自身が自身を認めることであり、
「親のマインドコントロール」は、親では無く、自分が自分自身にかけているコントロールなんだ、と気づいた頃には老年を迎えていた。

母がある時妹に、
「お姉ちゃんは最初の子供だったから、お父さんは大事に育てたんだけどね〜、何でお姉ちゃんには嫌なことばかり残ってるんだろね〜」
と、語ったそうだ。

親の心、子知らず‥。

今では夫がストレスとなっている
夫源病という造語もあるが、

男って何だか、可哀想だね‥。


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