広島、八月六日の暴走族
うちの姉は若い頃バイクが趣味で、その年の八月六日は実家のある山口までの道すがら、平和記念公園で手を合わせて帰ろうとしていた。
当時はナビもなく、地図を読み違えた姉はキョロキョロしながら広島市内を彷徨っていた。ーーと、20人ほどのノーヘル暴走族とすれ違ったが、あろうことか引き返して来て、女一人の姉はすっかり周りを取り囲まれてしまう。
(ヤバい!)と真っ青になったそうだが、暴走族の一人が
「平和記念公園行くんかねー?!」
と訊いてきて、ブンブンと首を縦に振る姉に対して、
「それじゃったらねー!…」
と道案内をしてくれたそうで、無事公園へ着いた姉は感心するやらありがたいやら、とにかくゆっくり手を合わせ、祈る事ができたという。
それから30年ぐらい経ってしまったが、今でも姉とこの話を思い出して話す事がある。
岸田総理は広島にゆかりある人なので、いつか核廃絶に対し積極的になってくれると信じております。■
とにかくやらないので、何でもいいから雑多に積んで行こうじゃないかと決めました。天赦日に。