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弔い

母が暮らしていた形跡をなくしていく作業もやっと終わりが見えた。
そんな今日はたまたまやけど1回目の月命日。早い。
ちょっと膨らみかけの半月を窓から見て看取った日の夕方を思い出した。
あの日はきれいな半月だった。
早々に仏壇も手放して四十九日の法事もするつもりもないけど、この作業を自分の手でやることが自分なりの弔い方な気がする。
めんどくせーって何回も言うたけど笑
窓が多くてよく風が抜ける部屋なのに母は何かと窓を覆っていた。
窓に直接テープ貼るのやめえ笑
いなくなってから知ることが多い。
家族と言えどまったく違う人間であることを思い知る。
人って死んだらただ悲しいものかと思ってたけど、関係性によっては雑味がいっぱい含まれて悲しいのかがよくわからなくなる。
物がなくなった部屋を眺めて何て表現していいのかわからない感情に覆われる。
人の身体がなくなると意味を為さない物ばかりになるのかと。
人の人生が壮大にも些細なものにも感じてよくわからなくなる。
ずっと考えてたけど死とは命とは本当によくわからないことばかり。

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