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「コーチングの言葉って変じゃないですか?」

「理想の未来が訪れたとき、あなたはどんな表情をしていますか?」
「あなたにとって何が妨げになったのですか?」

コーチングの教科書にはそんな質問のフレーズが書かれていることがあります。これらが(もちろん使い方によりますが)「良い質問」であることは間違いない一方で、なんとなく違和感を覚える人もいるのではないでしょうか。あるいは、実際に使ってみたら、クライアントが「???」とフリーズしてしまった、など。

なぜこれらが”変”なのか。教科書的に書いてあるからこそ、”変な言葉”になっているという理由もあり、中には元の文が英語で作られたものだから、という理由もあると思います。しかしながら、こうした質問を実際にうまく使いこなしているコーチもいるわけで、クライアントにとっての良い質問、何かを変える大きなきっかけにもなりうるものでもあります。

では、どうすればうまく使いこなせるのか。クライアントの役に立つフレーズにすることができるのか。いくつかポイントはあると考えますが、ここでは3つの観点について書いてみたいと思います。

①自分の言葉に落とし込んでいくこと
1つには、単純に、普段あなたが使っている言葉づかいとかけ離れているから違和感があるわけです。つまり、質問やフレーズの本質を抽出して、あなたの言葉に置き換えていけば良いのです。

②「共通言語」を使うこと
もう1つは、クライアントにとって馴染みのある言葉に置き換えていくこと。職業柄、カタカナを使う機会が多い場合は、カタカナを混ぜた方が饒舌になる人もいるでしょうし、漢語が好きか和語が好きかと言う観点もあるでしょう。(クライアントがよく語る言葉に着目することは、クライアントの価値観理解の側面でも重要ですね。)

③あえて”変な言葉”を使うこと
と、ここまで、考えてみれば当たり前、と言う話を書いてきましたが、最後に提示したい観点は、あえてその違和感ありありの言葉をそのまま使ってみるということです。
コーチの役割には、クライアントの視野を広げることや、発想を転換することのお手伝いをすることが含ます。言葉は思考のフレームそのものとも言えるので、あえて、普段使っていない言葉で質問をすることで、お互い見えていなかった考えやビジョンが見えてくることもあるのです。

「え?どういうことですか?」
「そんなこと考えたこともないですよ」


とクライアントが反応されるかもしれませんが、もしかしたらそれは新たな世界の扉の鍵なのかもしれません。

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