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【[代表コラム]"視野が広い人"は幸せ】

昨日、あるオンラインセミナーに参加しました。
そのセミナーは"幸福学×経営学"と言うテーマでホワイト企業大賞企画委員会主催のセミナーでした。

このセミナーのスピーカーは、慶応大学SDM教授でwell-being研究で著名な前野教授、ティール組織を日本に伝えた嘉村賢州さん、ソニーの元役員天下さんの3名でした。

1人目のスピーカーは、前野教授。
前野教授は科学的見地から"幸せ"を定義し研究を進めている方ですが、その前野教授が冒頭おっしゃっていたことが、マインドの仕組みまたはコーチングの見地から見ても、合点がいく内容でした。

それは、科学的に見て、
"視野が広い人が幸せ"
"視野を広く持てる人が幸せである"

と言う事です。

この視野の広さと言うことを考えたときに、我々のコーチングではどのようなコンセプトと合致をするのかと言うと、まさに"抽象度"です

この抽象度と言う言葉についての詳細説明は割愛しますが、シンプルに言えば概念は抽象的なものから具体的なものに並べることができる、そしてより抽象的な概念に対して抽象度が高いと表現します。例えば、チワワよりも犬と言う概念の方が抽象度が高く、犬よりも動物または哺乳類と言う概念の方が抽象度が高いといえます。

私は、この抽象度と言う概念を、感覚的に理解するよう説明するときによく用いるのがスカイツリーの例えです。
例えば皆さんがスカイツリーの下から、上を眺めたとします。すると、周りに見える建物はどれぐらいあるでしょうか。きっと数個から十数個程度ではないでしょうか。
一方で、皆さんが展望デッキに行ったとします。そこから見える建物の数はどれぐらいあるでしょうか。きっと無数にあるはずです。
ツリーの下にいる時は、視点が低く視野が狭い。
展望デッキに行くと視点が高く視野が広い。
これは抽象度と言う視点で考えたときにも全く一緒のことが言えます。

なので、冒頭の、前野教授の"視野が広いと幸せ"はコーチング的に表現するのであれば、"思考の抽象度が高いと幸せ"言うことといえます。

ではなぜ、思考の抽象度が高いと幸せなのでしょうか。

それは、視野が広いことによって"選択の自由度"が増すからである、と私は考えています。

人は、"自分は自由に選択できる"と感じている時にwellな状態になるようです。(コーチング的に言えば”エフィカシー”が高い状態、ですね。)

ちなみに、抽象度の最も高い概念とは何でしょうか?
実はこれが仏教で言うところの"空"という概念なのです。
だから皆幸せになる為に”空を悟ること”を目指すのですね。
※厳密に言えば、”幸せになりたい”と思っている段階では悟るのは難しいようですが、、、。

とはいえ、いきなり"空を悟る"のも容易ではないとは思うので、"利他的な視点を持つ"ことを意識してみてください。

多くの人は、「(私が)幸せになる」という「自利」という抽象度に留まっています。

そうではなく、「周りの幸せ」という「利他」という視点を併せ持ち、「自利と利他」が調和し「周りの幸せが自分の幸せでもある」という、ひとつ上の抽象度に立ってみてください。

それだけで、自分だけではなく、周りの人達が視野に入る、"より広い視野"="幸せ"に近づくことができます。

貴方の家族、地域、所属するコミュニティにとっての”幸せ”って何でしょうか?是非、そう言った抽象度の高いゴールを設定してみてください。

[執筆]渡邊佑(Coaching4U代表・苫米地式コーチ・TICE式コーチ)

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