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家族大好きサラリーマンの長い1日 - 休日落とし物編 -

2023年9月23日

この日は今年1番ツイてない日だったと思う。

せっかくなので記録として残していこう。

7:00
外は

今日は妻が会社の研修のため、
休日とはいえ朝からバタバタ。

雨が降っており、
電車の時間もギリギリとのことなので、

車で送っていくよ

と一言。

車と言っても、自家用車ではない。

最近、利用をはじめたカーシェアだ。
予約はアプリですぐできてめちゃくちゃ便利。

予約状況を確認すると、
1台だけ、しかも15分間しか空いていない。

まぁ駅までなら5分くらいだし、行けるか

ということで慌てて準備をはじめる。

適当な服に着替え、
免許証が入ったパスケースを乱暴にポケットへ。

8:30
家族全員の準備が終わり、急いで車に乗り込む。

幸い道は空いており、すぐ駅に到着。
なんとか時間内に返却できそう。

妻を送り届け、
すぐにカーステーションへ引き返す。

「帰りにご飯食べていこうよ」

子どものナイスな提案に一瞬乗りかけたが、
ダメダメ。次の予約あるんだったと思い出し、先を急ぐ。

時刻は8:43
返却期限2分前になんとか到着。

あっぶねぇ〜間に合ってよかった〜

と思いながら、特に忘れ物の確認をせず(子どもの確認はした)、
急いで車から降り、施錠。

まるでひと仕事終えたかのような充実感に包まれながら、
自宅でコーヒーを一杯。

9:30

さーて、今日は何して過ごそうか
来月引越しを考えているので、荷造りでもやるか

なんてのんびり考えながら子どもとシール作りに勤しむ。

最近のシールは派手


ふと、ポケットに手をやる。

あれ?
そういえば、免許証入れたパスケースどこやったっけ

突然、今までののんびりムードが吹き飛び、
変な汗が身体から出はじめる。

いつもパスケースを置いている場所に急行するも、
もぬけの殻。

しまった、車に落とした

そう直感したわたしは、
リーチ・マイケル並のラッシュでカーステーションへ走った。

カーステーションは自宅から徒歩10秒の超好立地な場所にあるので、すぐに到着。

しかし、もうさっき乗った車の姿はない。
そう、次の予約者が乗っていってしまったのだ。

絶望で膝をつきそうになったが、
近所の小学生がじっとこちらを見ていたので、余裕なフリして自宅へ戻った。

吉田栄作ばりに髪をかきあげながら、どうすべきか考えた。

でも、ほとんどパニック状態だったので、
気づいたらなぜか子どもと踊っていた。

ジャスティン・ビーバーの「Baby」で冷静を取り戻し、次の一手を考えた。

とりあえず、カーシェアサイトで「忘れ物」に関する情報を検索。

カーシェアでは降りたあと1時間以内に1度だけ、
忘れ物を取り出すために解錠することができる。

ただ、次の予約が入っている場合はその限りでない。

「予約を取って車内を探してね」

との案内が。

なるほどね。

カーシェアは気楽に借りられるが、
こういったトラブル時はなかなか面倒。

とりあえず、予約状況を確認すると
12:00以降に利用可能と判明。

よし、きっとそこで見つかるはず。

こう思い、再び「Baby」で踊ろう、ではなく
子どもと引越しの荷造りや家の掃除をして気を紛らわすことに。

次第に近づく12:00

なぜか胸の鼓動が収まらない。
待ち焦がれたあの人(モーフィアス)に会えるかのような感覚。

アプリで利用可能がわかるため、何度もリロード。
いや、リローデッド。

12:00
時はきた。

はやる気持ちを押さえ、早歩きで車の元へ。

本当は「会いたかったよ〜」なんて車にスリスリしたかったが、
近所の小学生の目が気になりできなかった。

いざ車の中へ。

落としたとしたらやはり運転席周辺だろう。

ドアが吹っ飛ぶほど(比喩)の勢いで運転席のドアオープン。
そこに広がる光景に再びわたしは絶望する。

N・A・I(ない)

な、なぜないのだ。
落としたとしたらここしかないのに。

急にセリフっぽい口調になりながら、
座席周辺をくまなく探す。

10分ほど車を捜索したが、
結局、パスケースは見つからなかった。

とぼとぼと自宅へ戻り、子どもと昼ごはん。

楽しいはずのご飯が、休日が、
あのパスケース1つのせいで。

あんな小さな黒い二つ折りの皮のやつにぃ。

13:30
なんだか急に元気がなくなり、
食後はふらふらとベッドへ。

身体は元気なはずなのに、全く動かない。
心と身体はやはり連動しているようだ。

とりあえず眠って、嫌なことを忘れよう。

本能がそう言ってるようなので、
子どもとお昼寝。

15:00
おやつを調達するため、近所のコンビニへ。

当然道すがらカーステーションがあるので、
ふと目をやるとまだあの車がある。

予約も空いてる。

もしかしたら、
自分のあとに乗った人が届けてくれてるかも。

コンビニへ急ぎたい子どもをなんとか説得し、
三度車の元へ。(諦めの悪い男)

さっきよりも丁寧に後部座席やドア横も念入りに確認する。
スマホのライトで照らしながら。(VIVANT第1話みたいにね)

ふとこのとき、腰に違和感が。
座席の下を無理な体勢で確認したせいで痛めてしまったようだ。

もう勘弁して。

そして、結局

N・A・I(ない)

まぁ当然っちゃ当然だが、パスケースはない。

しょんぼりしながらコンビニで買い物。
帰宅後、子どもにポケットが光ってると言われる。

さきほど車を確認したときに点けたライトが
そのまま点けっぱなしになっていたのだ。

コンビニで買ったおやつはスマホで支払った。

そう、わたしは白昼堂々、
煌々とライトを照らしながら支払いをしていたのだ

さながらアーティストのライブ演出のように。

子どもとコンビニでおやつを選んでいるときも
おやつを食べているときも
頭にあるのはパスケースのこと。

1周回ってスキになりそう。

変な感覚に陥りつつ、夜を迎える。

車にパスケースがないとなると、
あと考えられるのは、

①自分のあとに乗った人が見つけ、警察へ届けてくれている。
②もしくは、考えたくないが持ち去ってしまった。

の2つだ。

実は以前にもこのパスケースを紛失したことがあり、
そのときは心優しい方が警察へ届けてくださった。

今回も親切な方が拾ってくれたと信じたい。

「免許証 紛失」
で調べると、警察署と信用機関への届け出が必要とわかった。

さらに、免許証の再発行も必要。

あ〜めちゃくちゃめんどくさい〜
引越しもあって身分証として使うのに〜

パスケースをなくしさえしなければ、
車から降りるときにちゃんと確認しておけば、
面倒なことをやらずに済んだのに。

不必要に物を持つってよくないな
と、急にミニマリスト的な考えを浮かばせつつ今後を憂う。

18:00
そういえば、パスケースの中に免許証以外に
ETCカードを入れていたことを思い出す。

しかもなぜか2枚

クレジットカードに付帯して無料で使えるとのことで、以前発行したETCカードがそのまま入っていたのだ。

無料だし、破棄の手続き面倒だし、別にいっか

もし仮にタイムマシンが使えるのなら、
ETCカードを発行した当時に戻って伝えたい。
いらないよって言いたい。

ETCカードも悪用される心配があるので、
急いでカード会社に連絡することに。

ただ、しばらくそのカードを利用しておらず、
会員サイトにログインできない。

氏名等必要な情報を入力し、
なんとかID再発行のページまで行き着く。

が、ここでまたも災難が。

最後にカード番号と暗証番号を入力する欄があり、
カード番号はいいものの、暗証番号がわからない

しばらく使っておらず、すっかり忘れていた。

なんとなくこれかなという番号を入力。
エラー。

じゃあこれかな。
エラー。

んじゃあ、これだ。

アカウントをロックしました。
カスタマーセンターへご連絡ください。

スマホを置き、そっと目を閉じた。

もう今日は何かするのはやめよう

そう固く心に決め、子どもとパズルをはじめる。

最近、子どもとよくやるのがパズル競争。

同じくらいのピース数のパズルをお互いせーのではじめ、
どちらが先に完成できるかを競うゲームだ。

さすがに大人なので、
こちらの方が難しいパズルでやる。

ただ、最近のパズルは難しい。
形が複雑だったり、絵というか色味も同じだったりで大人でも結構時間がかかる。


このパズル、激ムズ(このキャラなんすか?)

何戦かやって、ようやく勝利することができた。

ようやく1勝しただけだが、子どもから

優勝だね」
「ちょっと待ってて」

とどこかへ行き、いそいそと何か作りはじめた。

戻ってくると、

「はい」

と言い、手作りのメダルを首にかけてくれた

「金メダル、おめでとう」

正直、今日はツイてないと思っていたが、
この金メダルのおかげで、子どものおかげで
全部吹き飛んだ。

最高の金メダル

パスケースをなくし、焦ったり困っているわたしを
心配してくれていたのかもしれない。

その優しさに触れられてわたしの心はとても満たされた。

パスケースをなくした事実に変わりはなく、
腰を痛め、
スマホでコンビニを照らしまくったりもしたが、

今日も最高の1日だった。


あとがき
本日(9/24)、遺失物届を出しに警察署へ行ってきました。

用紙に氏名を記入すると、警察官の方から一言。

「あ、その名前で1つ届いてますね」

なんとなんと、すでに落とし物として警察に届いていたのです。

会いたかったよ

拾得された方が拒否されていたので、
お名前もわからずお礼の連絡すらできませんでしたが、本当に助かりました。

見てないとは思いますが、この場を借りてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!!

わたしも今後何か拾ったらすぐに警察に届けよう、
改めてそう思いました。

では、また!


▼ 本日の1曲
Justin Bieber - Baby ft. Ludacris


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