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少人数の共創ウエディングのための“アートセレモニー”

1.列席者が「参加した!」と実感できる会に

 2021年初夏、コロナでハワイでの家族だけでの挙式をキャンセルし、国内で結婚式を挙げました。

 とっても迷いましたが、せっかく国内でやるなら、本当に呼びたい友人は呼ぼう!と決意し、家族含め招いたゲストは25名。

 元々、ハワイでは家族だけでお食事会くらいだと思っていたのですが、25名だと食事だけだと寂しいかも…でも、ケーキカットしたり、友人に余興を頼んだり、手紙をみんなの前で読んで泣いたり…というのは恥ずかしいし、もうこれまでの先輩花嫁たちの結婚式で堪能してきました。

 どうしよう…とすごく悩んだのですが、少人数だからこそ、みんなが「参加した!」と実感できる時間にしたいと思い、ケーキカットはカットして、代わりにカンバスと絵具を使った『アートセレモニー』という演出を催しました。アートセレモニーは最近取り入れているカップルもいて、検索するといくつか実例が出てきますが、結婚証明書の代わりに挙式の中でやっている例がいくつか見られました。他のアート系のセレモニーでメジャーなものとしては、サンドセレモニー(砂)やストリングアートセレモニー(糸)などもあります。

 私たちは今回、ウエディングパーティ(披露宴)の中で、参列者全員がカンバスに筆を入れて、全員で一つの絵を完成させることを目標にしました。試行錯誤だったのですが、無事成功したので、成果として書き留めておきたいと思います。また、今後の花嫁花婿の参考になれば嬉しいです。

2.アートセレモニーのやり方(当日編)

 イメージしやすいよう、先に当日の流れを解説します♪

(1)当日の準備

 会場にあらかじめ、アートセレモニー用のテーブルを準備しておきます。配置などのイメージ図を事前にプランナーさんと共有しておくといいでしょう。

(2)やり方の説明

 司会者さんにあらかじめ解説文をお渡しし、説明をしていただきました。ただ、私たちのパーティは各テーブル、久しぶりに再会する人たちも多く、大変盛り上がっていて、司会者さんの解説をちゃんと聞いていた人はあまりいなかった印象です(笑)『アートセレモニーのやり方』のプレートを見本とともに置いておいたのですが、大正解でした。

(3)タイミングと順番

 ケーキカットの代替として行ったセレモニーだったので、ウエディングパーティの前半に催しました。列席者の皆さんには、テーブルグループ毎に前に出てきてもらいました。順番は、遠慮なく筆を入れてくれそうなグループを最初に(笑)、絵心がありそうな人がいるテーブルを真ん中と最後にもってきました。順番は、司会者さんに呼んでもらいました。

 この時、出てきてもらったグループ毎に、全員が筆を入れ終わったタイミングで、新郎新婦との写真を撮る時間を設けました。結婚式あるあるの「新郎新婦との写真を撮りに行くために、他のテーブルの様子を伺わないといけない」というのがこれで解消できました。おススメです。

(4)仕上げ

 どんどんみんなに書いてもらったあとの最後の仕上げは、新郎新婦で一筆入れます。私たちの場合は、あらかじめ書いておいた日付の横にハートマークを書き入れました。新郎が左側をちょこんと絵具を置いて、新婦が全体的にハートになるように調整しました。仕上げについては、2人の画力次第で、どんな方法でもよいと思います。完成したら「出来ましたー」とカメラマンさんに写真を撮ってもらいました。

3.アートセレモニーのやり方(事前準備編)

(1)どんな仕上がりにするか決める

 みんなで一つの絵を完成させる…真っ白なカンバスから新しいものを創るなんでワクワクしますね!!でも、実際は、具体的な仕上がりイメージがないと参加者は困ってしまいます(><)

線を描いてもらうもの、丸、ハート、LOVEなど、自分たちの好きなものを選ぶといいと思います。web検索よりも、pinterestの方がいい画像が出てくると思いますので、探してみてください。

 私たちは、ハート型の木になるように、葉の部分に丸を描いていってもらうようにしました。人数によって、どれくらい筆が入るか変わるので、それも考慮されるといいでしょう。

(2)カンバスと絵具を買う

 カンバスは、今後、部屋に飾るなら、飾る場所を考慮して購入しましょう。パーティの場のことを考えるのであれば、A3より大きいサイズの方が映えると思います。購入場所は、東京ですと、銀座の伊東屋はカンバスも絵具も揃っているのでいいと思います。あとは、少しでもお安くしたい方は、フライングタイガーでも売っています。

 絵具は、仕上がりをイメージして色を選びましょう。色選びさえ大きく間違わなければ、大きく失敗した印象にはならないと思います。

 他に必要なものは、筆、パレット、お水を入れる瓶、お水をふく布巾です。瓶は、プリンの瓶にリボンとお花をつけて装飾しました。布巾はスリーコインズで使い捨てのものを購入しました。

(3)見本を作る

 参加者がイメージできるように見本を作って、当日、テーブルに解説とともに飾っておくと分かりやすいでしょう。

(4)必要な下書きをする

 真っ白なカンバスから始めると、最初の人が緊張すると思うので、見本や途中までか、少しでも描いておくといいと思います。

 私たちは、木の幹の部分と日付は先に描いておきました。

(5)「やり方」の解説を作る

 A4のクラフト紙に印刷して、額縁に入れて、見本と一緒に飾っておきました。司会者さんの解説はみんな大体聞いていないので(再掲)(笑)、解説があった方が安心です。

(6)当日に間に合うように送るor当日もっていく

 当日、意外と荷物は多いです。車でぼんっと積んでいく方はいいと思いますが、遠方だったり、公共交通機関の利用を予定している方は、事前に送っておく方が安心です。(2)で少し大き目のカンバスの方が映えますと申しましたが、事前送付用の段ボールもしくはスーツケースに入るか、確認しておくといいと思います。

 というのも、私たちは、想定していた段ボールに入らず、、一回り大きいスーツケースをひっぱり出しました(苦笑)

4.まとめ

 上記では、実際にやった手順を紹介しましたが、大まかに、①完成イメージを持っておく、②道具を揃える、③見本(写真やプリントでもOK)や解説などでイメージを参加者と共有する、④当日みんなで楽しむ、という4ステップを意識すれば細かいところは気にしなくて大丈夫です。

 列席者のみなさんは、新郎新婦をお祝いしに来てくれているので、一緒に何か創りたいという気持ち自体を喜んでくれましたと思います。

 楽しい時間を好きな人たちと一緒に何かしながら過ごすって、とっても価値のあることですね!




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