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ツアーから学んだ”価値と関係性の構築”の大切さ【那須スタディーツアー参加者レポ】

こんにちは。那須スタディツアーに参加した杉原優輔です。

スタディツアーの事前研修で、自分はどんな人にどんな価値を届けたいのか考える機会があり、自分の届けられる価値について意識するようになりました。現地研修では、価値を最大化するために牧場の自然度をあげるようにした方や、自分の個性を組み合わせて価値を作り出した方から話をお聞きしました。また、地域で関係を構築することの大切さも学びました。

価値を高めていくこととはどういうことなのか、また関係性の構築はなぜ必要でどうすればできるのか、ツアーに申し込んだ経緯や研修の体験を踏まえつつレポートします。


改めまして、那須スタディーツアーに参加した杉原です。私は現在大学3年生で、大学では地理学を学んでいます。地理学ということもあって趣味は旅行で、日本の様々な場所を旅行していくうちに地域づくりに興味を持ちました。

[ツアーに参加した理由]

那須スタディツアーに参加した理由は、地域づくりに興味があり関わってみたいという想いがあったり、何か自分の人生を変えるきっかけが欲しいと思っていたこと、また、一緒に何かを取り組める仲間が欲しいという漠然とした気持ちがあったからです。

この気持ちすべてに刺さったのがツアーのポスターでした。以前から地域に関わるきっかけを探していて、籍を置いていた地域活性団体にこのポスターが流れてきて、このツアーを見つけることができました。

最初は、全く知らない団体で会ったこともない人たちとの関わりは不安でしたが、co-match代表の長谷さんとの1on1を通して、この方は信頼できるし、ツアーに参加したら何かが変わりそう!という想いが強くなったため参加を決意しました。

実際の那須ツアーのチラシ

[ツアーを通して学んだこと] 

私がスタディーツアーを通して学んだことは大きく分けて2つあります。
1つ目は自分の価値を高める大切さです。このことは特に自称・那須観光大使のこんどうあゆさんや、森林ノ牧場の山川将弘さんのお話の中から感じました。

あゆさんは、2020年に東京から那須へ移住された方で、ヨガインストラクターやイベントオーガナイザーをされていらっしゃいます。とてもエネルギッシュにお話をしてくださり、那須が好きでたまらないということがひしひしと伝わってきました。

あゆさんは、自分の特徴・個性を組み合わせることを組み合わせることでオンリーワンになるとお話されていました。何か1つできることがあるより、2,3個...とできることがあれば地域で唯一無二の存在になり、その分自分の価値が向上、強みになって地域での活動に活かせるということでした。

自分でも、何が自分の強みになるのか自己分析で考えた上で、実際に考えてみたり、新しく個性を作ってみたりしたいと思いました。例えば、自分が興味のあるカメラや生き物に関する知識、音楽の経験などから相性が良くかけ合わせられそうなものをかけ合わせてみたいです。

あゆさんには、ヨガセッションもやっていただきました

また、山川さんは森林ノ牧場という、那須でジャージー牛を森林で放牧している牧場の代表です。森林ノ牧場では、酪農だけに限らず、牛乳・乳製品の製造販売や委託加工、カフェ運営などもされています。大切に育てた牛たちのいのちを最大限に、 その価値を高めることで役割をまっとうさせたいという想いから、乳が出なくなって手放さねばならなくなった乳牛をお肉にしたり、革で製品を作ったりと、さまざまなプロジェクトをされています。

山川さんのお話には、人間にとって価値の無い草に牛が価値をつけてくれる、という話がありました。草まで余すこと無く使いたいという思い、森林の中にあることで生まれる多様な生態系、牛が草を食べてくれることで下がるエサ代など、様々な良い要因が絡まりあって価値を高め合い、今の森林ノ牧場があるのだと実感しました。また、酪農家と顧客の距離が離れているという現状を冷静に分析し、顧客が求めているものを販売できるようにしたいという想いで牧場独自の牛乳を販売したり、バター製品などの乳製品を開発したりしている点も牧場としての価値を高めるための手段なのだと思いました。

私も相手が何を求めているのか、相手にとっての自分の価値とは何なのか、冷静に状況を分析して自分が提供できる価値を高めていきたいと思います。

森林の牧場 山川さん

2つ目は関係性の構築の大切さです。ここでも山川さんとこんどうあゆさんのお話が印象に残っています。

山川さんは地方では人間関係が豊かになるほど生活も豊かになるとおっしゃっていました。地域の中で交流があるとお互いに助け合うことができるため、生活が保たれるというのです。地方で生活していくには関係性の構築は必須条件に近いのかなと感じました。

あゆさんは地域で関係性を構築するためには積極的な自己開示が大事だと言っていました。自分がどういうことをやっているのかや、どういう人間なのかをアピールすることで相手に興味を持ってもらい、距離を縮めることができるということです。そしてそこからより関係を深めていくには、目の前にいる人を大切にすることが大事だと語っていました。一緒にやっていくうえで「この人をサポートしてあげたい!」といえるような人を大事にして関係性を深めていく。あゆさん自身も地元の方と関係を築けたからこそ、住居決めに関して地元の方の協力を得られたり、お仕事の面での協力を得られたりしているようです。

私は、自分から積極的に人間関係を深めていくことには苦手意識がありますが、まずは自己開示を行って、相手に自分がどんな人間なのか知ってもらうことを第一歩としてやっていきたいと思います。

[ツアーによる自身の変化]

私はツアーに参加する前と後で、「地域に関わる」ということへの印象が大きく変わりました。ツアーに参加する前は、地域に関わるというとボランティアやお祭りへの参加といった単発的なイメージしか持っていませんでした。

しかし、ツアーに参加したことで、一口に地域に関わると言っても様々な方法があり、役場で働いて地域活性事業を行ったり、マルシェをやってみたり、移住・起業をしてみたり、首都圏から地方と都会の若者を繋ぐ活動をしてみたり、本当に様々な関わり方があると知り視野が広がりました。

また、地方の魅力といえば、文化や自然、それに伴った風景などがメインだと思っていましたが、その地域で活躍する魅力的な方たちがたくさんいることも知りました。そういった意味で、那須スタディツアーは自分の価値観をガラッと変える衝撃的なツアーだったと思います。

[今後の展望]

この衝撃的なツアーから、私はもっと地域に関わってみたいと思いました。ツアー前の事前研修や事後研修、co-match代表の長谷さんとの1on1が現地研修での学びをより一層高めていたこともあり、今後についても積極的に考えることができました。

まずはco-matchで3月に企画している「日光まちづくりツアー」運営への参加や、実際に地方に滞在しての活動などをやってみたいという想いがあります。まずはツアーで学んだ、自分の個性を掛け合わせて価値を高めてオンリーワンになることや、関係性を構築するための自己開示を日々の生活の中で意識していきたいです。その上で自分の地域との関わり方も模索していきたいと思っています。

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