カジ管

(1) カジノの賛否は事実を知ってから

令和2年1月10日、正式にカジノ管理委員会情報化参与の辞令を受けました。

私自身、カジノには賛成でも反対でもなく、職責上、カジノが出来ても入場できない立場ですが。特に反対する方々の意見発信や広報がイメージ戦略に偏っている気がしており、却って賛成派に足元をすくわれるのではないかと。ともかくFact に基づいて論を展開していただきたいと思っております。これは賛成派の方々も同じこと。

巷間、言われている懸念について、少し考えてみました。

まずは治安について その1
カジノと言えば、そこには巨万の富があり、それ目のくらんだ品性下劣な人間が集まる。自分の街が、そんな人間たちで溢れ、享楽と堕落と欲望の支配されるとなれば、やっぱり嫌ですよね。かつてのラスベガスのように。

これについては、私もシドニーやラスベガスで実際に見て話も色々聞きましたが、意外なほど安穏としています。街は綺麗だし、犯罪発生率も特段高いということはありません。客層も負けたら負けたで楽しんだからいいやという観光客が多数派で、自体を生業にしようという目をぎらつかせた人は皆無だし、一攫千金を本気で狙うような人は見ませんでした。街角に娼婦が立ち、目付きの怪しい男たちがそこかしこにたむろす、夜になると雑踏に紛れて窃盗や強盗暴力沙汰が、そこかしこで発生している、そんなことを想像される方は、とにかく一度行かれて見てはと思います。シンガポールでも韓国でも。おそらく日本のパチンコ場や場外馬券売り場近辺の方がよほど、悪い雰囲気ですし、新宿や六本木の方が危険というのが率直なところです。

もっとも、同じようなカジノでも、マカオは、やはり雰囲気が悪いと聞きますし、事業者と自治体、警察等が様々な安全策を打つ必要性はあると思います。ラスベガスのホテルでは、警備員が
ずっと巡回していましたし、
後述するような反社会団体対策、依存症対策もやはり必須でしょう。

長くなるので、この投稿は一旦、区切りますが、とにかく反対派の方が広く意思を喧伝するなら、まずは実際に見てから、それでも危険、俗悪であるという事実を把握してから。
にしていただきたいというのが率直なとところです。そうでなければ、反対運動の腰が折れて、逆に賛成派の論が不当に評価されることにもなりかねません。

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