ムカデ

「ムカデ」行政書士&エンターテイナー 依田花蓮

当コラムのタイトルが「2足のわらじーズ」であるため、
六本木香和を卒業するとショーダンサーの肩書きが無くなるので執筆する資格がなくなるかしら…。そう思っておりました。

が、歌ったり踊ったりする事自体を辞めるわけでもないし、行政書士であるけれども、LGBTについての研修や講演を担当することもあるし、これから政治家になるわけだし、結局わらじを何足も履くことになるので、コラムの趣旨に適う生き方であることに変わりはないのだと気づきました。

政府の進める働き方改革の一環で、企業が社員の副業を認めるという
流れもあります。これは勿論、企業の人件費や福利厚生費用の負担軽減を図るという目的もあるようには思いますが、逆手にとって、人々が自身の持つ才能を活かして世の中に飛び出して行くチャンスであるとも思います。

二足どころか、ムカデみたいに何足でも履いて、与えられた才能を大いに活かすのです。

そうすることが、巡り巡って会った事もない誰かを笑顔にしたり幸せにしたりする機会を増やすのです。社会に活力を与えるのです。

次はどのわらじを履こうかなと、私は今、物凄くワクワクしています。

◆筆者プロフィール
行政書士&エンターテイナー 依田花蓮
新宿にて「行政書士よだかれん事務所」を営む。2017年末まで、夜は六本木にてショーレストラン香和(かぐわ)に出演。行政書士として事務所を営み、LGBT研修・講演講師として登壇。歌・踊り・芝居のエンターテイナーとして舞台にも立つことも。もやは2足以上の活躍です。


「できない」というのはほとんどが観念的な理由から発せられる言葉で、物理的に「できない」ってことはほとんどないのかもしれません。

花蓮さんのコラムにある、「副業」。これって、これまで「できなかった」理由はなんなんでしょう。

企業機密上の問題とか、会社への忠誠心が不安定になるとか、色々理由はあるんでしょうが、おそらくどの企業も踏み出せなかったのは、「一般的ではない」という理由が大なのだと思います。上記の問題などは工夫すればいいものだし、そもそも存在自体が不要なものも。

歴史を紐解きますと、日本では聖徳太子の「摂政」というポジションは
「天皇が女性や子どもの場合に置かれるもの」と書いてあるので、それからもう千数百年。第二次世界大戦が終結するまで、女性に政治的能力はない、とみなされていたのです。

参政権が与えられたのも、女性に突然、政治的能力が !?というと、当然ながらそんなわけではなく、「女性にできない理由がない」という事実がようやく表に出てきた、というだけの話。「できない」と言われているものって一事が万事そういうこと。

私自身、「チミチミ。それはできんよ。」と分かりきった顔で講釈を垂れてくる人間の胸ぐらを「なんだとこの野郎!」と掴み続けてきた(もちろん比喩)人生なので、これから政治の世界に殴り込みをかける花蓮さんの活躍が楽しみでしょうがありません。

なんだ、このコラムにも政治色が?と眉をひそめる方もいるかもしれませんが、政党がどうとか、安倍さんがどうとかいうつもりはありません。

花蓮さんの考えだって、頷くところもあれば、そうじゃないんじゃないかな〜と思うところもきっといっぱいある。

私はただ、ニューハーフに政治ができない理由がない。と思っているだけです。男も女もニューハーフも。それぞれがそれぞれの特性を活かして、よりおもしろい世の中にすればいいんじゃないのかなぁ。

それを否定する理由は、少なくとも私には見当たりません。

アンサー請負人、永井雄太郎とは!
clue zemi,するめcafe,余談Lab(ウェブマガジン・フリーペーパー)などの代表を務める、1980年生まれの松坂世代。勉強と遊び、生活をno wallにすべく活動中。使命か本能か。いろいろなことに首を突っ込み、ノーベルやんちゃDE賞を狙う。

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