最近の記事
マガジン
記事
ハンナアーレント「エルサレムのアイヒマン」Eichmann in Jerusalem: Ein Bericht von der Banalitaet des Boesen
来年の政治哲学教材はハンナアーレントの「エルサレムのアイヒマン」にしました。この著作はユダヤ人迫害のお話が出てくるとき、よく引き合いに出されます。最近気になっている歴史学者Peter Longerich の「ゲッべルス」と「ハインリヒヒムラー」の評伝も併せて読んでみます。 分からないながらも、カント「判断力批判」、ヘーゲル「精神現象学」「歴史哲学講義」、ニーチェ「ツァラトゥストラ」「悲劇の誕生」、ショーペンハウアー「意志と表象としての世界」の芸術部分、ハイデガー「存
ヴァルターベンヤミン「歴史の概念について」Walter Benjamin:Über den Begriff der Geschichte
好きな映画『ベルリン・天使の詩』はベンヤミンの「歴史の天使」から着想を得ていることから、ベンヤミンの「歴史の概念について」を検討してみました。 IV歴史の天使 「新しい天使と題するクレーの絵がある。そこにはひとりの天使が描かれていて、それは自分が凝視しているものから、いままさに遠ざかろうとしているかに見える。眼は大きく見開かれ、口は開かれ、翼は広げられている。 Es gibt ein Bild von Klee,das Angelus Novus heißt.Ei