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私がセフレと夫婦になるまでの1000日間

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私が推しのイケメンと出会ってセフレになり、どうにかこうにか交際して夫婦になるまでのドロゲスい1000日間を10倍速(連載期間100日間)でお届けします。2024年5月11日 開始… もっと読む
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記事一覧

【19】 セフレとの交際がスタート! 〜喜びと警戒の日々〜

知らない人のInstagramばかりを見ていた。 最初はその人がどこの誰なのか、わからないままフォローする。 けれど次第に、どんな容姿なのか、恋人がいるのか、週末は何をしているのか、普段どんな生活を送っているのかが分かってきて、次第にその人物の輪郭が掴めてくる。 ストーリーズが更新される度に、慌てて映像を確認していた。 なぜなら、その映像には彼が映っているかもしれないから。 私は他人になりすましたアカウントで、交際している彼の知り合いのInstagramを50人ほど

【18】 ついにセフレと恋人同士に!想いが実った夜の話

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら ▼ 1話目から読む人はこちら 出会って9ヶ月になるイケメンセフレ(通称イケチン)に告白し、フラれ、リベンジマッチの返事をもらうため3日後に会いに行ったアラサー婚活戦士の私。 しかしそこにいた彼は、どこか様子が変だった。 ボロい民家を改装した古めの居酒屋に2人で入る。 注文を済ませるなり、私は「答えが決まったんだね」と彼に切り出した。 こんなクソみたいなラリーを何度か繰り返したあと、

【17】 交際を決断できないセフレに、私が提案した"バチェラーパーティー"とは…

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら ▼ 1話目から読む人はこちら イケメンのヤリチンセフレ・通称イケチンに告白したものの、「まだまだ遊びたい」という理由で振られてしまった私は、「でも会えなくなるのは嫌だから今日から付き合う」と言ってきた彼に対して、こんな提案をした。 なんのことだか分かっていない様子の彼に、私は丁寧に説明を始めた。 この提案は彼にとって、メリットしかないと思った。 だって私との交際を保留にしたまま、思

【16】 彼が即日お持ち帰りした女の素性が判明!まさかのアーティストで驚愕…

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら ▼ 1話目から読む人はこちら 私は相席店に、推しのイケメンセフレ(通称イケチン)は趣味のイベントに、それぞれ出掛けてから6時間後。 私たちはまだ暗い朝の街で、それぞれの予定を終わらせて再び落ち合った。 イケチンは、こんな時間に1人で道端に立っていることに違和感を感じるくらい、やはり群を抜いたイケメンだ。 汚い路地裏に溶け込めていない。 そんな彼と待ち合わせているだけでこんなに優越感

【15】 今すぐ交際したい私 vs セフレ期間を引き伸ばしたい彼

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら 「相席ラウンジに行く」と言って家を出た私を、イケチンは慌てて追いかけてきた。 というか彼自身もこのあと街で予定(趣味のイベント)があり、もともと同時刻に家を出るために夜まで一緒に過ごしていたんだけど。 私の自宅から街まで歩いて向かう道中、 交際しなければ2度と会わないと言う私 VS セフレ期間を1日でも引き伸ばしたい彼 による醜い争いが繰り広げられた。 彼は何度も、「急に言われて

【14】 セフレに振られて消えようとする私に、彼が放った"全男性の願い"

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら イケメンのセフレ・イケチンに朝6時半に告白し、しっかりめにフラれた私は、彼と同じベッドで一眠りした後、夕方から近所のグルメイベントに参戦していた。 グルメイベントへの参加は私の数少ない趣味みたいなもので、チケットも2人分買ってしまっていたので、たった今フラれたセフレとでも一緒に行きたいくらいにはモチベーションが高かった。 と同時に、多分私は「もしかしたらこのデートで関係を変えられるかも

【13】 ラブホのレシートを見つけた瞬間、私は彼に告白していた

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら 知り合って丸9ヶ月、年下のイケメンセフレ・イケチンとの関係がだんだんと親密になってきたこの頃。 私は「じっくり焦らずこのままの関係を続けていこう」と心に決め、絶妙なタイミングで交際に発展させるべく、こんこんと好機を伺っていた。 しかしこの日、私はうちに遊びにきていた彼の財布から、ラブホのレシートを発見してしまう。(「他の女には一切会っていない」と言う彼が疑わしかったので、女関連の証拠が

【12】 「俺、彼女ができても〇〇ちゃんと会い続けるわ!」

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら 私の推しのイケメンセフレ(通称イケチン)との伝説のデートから数週間後。 「大好き」「こしきちゃんだけ」ということばをすでに数百回もらい、週3回以上のペースで会い、会えない日は「話だけでもしたい」と電話をかけてきていた彼の口から信じられない一言が飛び出し、私は膝から崩れ落ちることになる。 彼と出会って9ヶ月目のことだった。 私の部屋で2人一緒にシャワーを浴びて、浴槽に浸かって、深い話をし

【11】 初めて彼に「かわいい」と言われた、伝説のデート

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら 20代半ばのイケメンでたくさんの美女と関係を持っていた彼と、平凡なアラサー婚活女だった私。 出会って8ヶ月、セフレ期間4ヶ月というタイミングでようやく恋をして、彼と付き合いたい!と思うようになった私は、彼の中で抜きん出たポジションになるために緻密な戦略を練る。 で、実はその戦略が功を奏した、伝説のデートがあった。 彼はその日の私の言動を見て、初めて本気で「かわいい…」と呟き、以降「大

【10】 セフレのデート現場を目撃!なんだこのモヤモヤは…

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら 私をホテルに置き去りにして飲みに行ったイケチンは、深夜2時を過ぎた頃にようやく帰ってきたけれど、そのときにはもうほとんど会話ができないくらいに泥酔していた。 外は土砂降りで、彼は濡れネズミのようになって帰ってきたので、私はすぐにお風呂を溜めて、「飲み会楽しかった?」と訊きながら一緒に浸かった。 彼は「うん…」と言いながら浴槽内で眠ってしまったので、ベッドに運ぶのがものすごく大変だったの

【9】 セフレとは"どれだけ心を尽くしても軽く裏切られる"存在

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら 推しのセフレ・イケチンへの恋心が芽生えるきっかけとなった伝説のタコパの翌日。 平日にも関わらず、婚活優等生の私はまたしても友人と相席店(JIS)を訪れていた。 今日こそ文句なしのハイスペを捕まえる! イケチンのことは少しだけ気になるけど、やっぱり現実的に考えたら結婚はちゃんとマトモな男としたいし、銀行員とか保険屋さんとか、お金に詳しい人と出会いたいな… そんなことを考えながら22時台

【8】 セフレと出会って223日目…私の恋心が芽生えた瞬間

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回の修羅場はこちら 彼と最後に会ってから4ヶ月。 ラブホの支払いのことで喧嘩をして疎遠になってから、ぴったり120日が経ったある日、私はついに行動を起こした。 彼に本垢のLINEをブロックされていたので、もう一台のスマホに彼の連絡先を移し、別のLINEアカウント(どうでもいい男性に教える用のダミー垢)からメッセージを送った。 ▼ メッセージ内容の詳細はこの記事に書いてるのでここでは公開できないけど、と

【7】 女がこの世で最も支払いたくないものは、税金でも年金でもなく"ラブホ代"である

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら この日は珍しく、彼が「2人で飲みに行きたい」と誘ってきた。 私はふたつ返事で快諾し、「今夜は婚活を休んでエネルギーチャージをしよう!」と決め、待ち合わせ場所のオシャレな居酒屋へ向かった。 居酒屋、カジュアルなバー、老舗パブ、オーセンティックバー…と4軒ほどハシゴしたと思う。 そのほとんどの支払いを彼が多めに出してくれたので、私は実質3割負担くらいで済んだ。 とはいえ先月の土日は私の

【6】 あれ?なぜか婚活が低速モードに突入…

1000日後に結婚している夫婦のお話 前回からのつづきです ▼ 前回のお話はこちら 意外なことに、それから2週間、イケメンからの誘いは無かった。 この前は連日一緒に過ごしたがっていたのに… たまに突然不在着信が入っていたり、「こしきちゃんは今実家に帰ってるんだっけ?」みたいな確認の連絡は来ていたけど、おそらく女が捕まらなくて淋しいタイミングで突発的に送ってきてるんだろうな…と簡単に想像できた。 9月18日 土曜日、しばらく帰省していた田舎の実家から婚活の拠点に戻った私