タスクが多すぎてやる気がなくなっている貴方へ

通常は暇なほどやる気がなくなっていき、タスクが増えるときびきびと行動に駆られます。しかし、ある閾値を超えるとワーキングメモリ(※)がオーバーフローするのか「やることがありすぎるけど着手したくないので逆に暇」みたいになったりします(以前Twitterでバズってました)。

自分もここ最近そんな状態に見舞われていたため、格闘しながら効果のあった方法をご紹介します。

以下のような状態にある方はぜひ実践してみてください。
✔ ついスマホを触ってしまう
✔ 部屋やデスク、PC内のファイルが散らかっている
✔ 些細なことを先延ばししてしまい、それが必要な時になって慌ててやる
✔ やることがありすぎて何から手を付ければいいかわからない

※ワーキングメモリ:作業や動作に必要な情報を一時的に記憶・処理する能力。注意力を制御する機能もあるため、これが枯渇すると特定の作業に集中できなくなったり、ミスが多発したりする。


環境編

スマホを隔離する

いきなり核心ですが、スマホに触る回数が多い方(筆者のことです)はこれで大部分解消するのではと思い始めています。

大学生500人の記憶力と集中力を調査すると、スマホを教室の外に置いた学生の方が、サイレントモードにしてポケットにしまった学生よりもよい結果が出た。学生自身はスマホの存在に影響を受けているとは思ってもいないのに、結果が事実を物語っている。ポケットに入っているだけで集中力が阻害されるのだ。同じ現象が他の複数の実験にも見られた。(中略)
よくよく考えてみると、それほどおかしなことではない。ドーパミンが、何が大事で何に集中すべきかを脳に語りかけるのだから。日に何百回とドーパミンを放出させるスマホ、あなたはそれが気になって仕方がない。何かを無視するというのは、脳に働くことを強いる能動的な行為だ。

引用:スマホ脳 アンデシュ・ハンセン 

「スマホに触らない」ではダメです。玄関に置くなり、郵便受けにしまうなり、部屋の隅に置くなり、バッグにしまうなり、「目が届かない場所へ物理的に隔離」しましょう。

ちなみに今日はスマホに触る回数を激減させているのですが、午前中に
仕事の消化、読書ログ1本執筆、本記事の執筆、読みたかった本の読書など、久しぶりにやりたいことをもりもり消化できています。スマホ絶ち恐るべし。

机、PCのフォルダを整理する

机やPC内のファイルが整理されていないと、目に触れる情報が多くなります。特に雑然としていて「いずれ整理しないとなぁ…」と思いながらそれを片目に作業していると精神衛生上宜しくありません。その感情に対処するためにワーキングメモリもじわじわ削られていることでしょう。

また、ビジネスパーソンは勤務中の探し物におよそ年間150時間も費やしているという説があるそうです。1日あたりに直すと2~30分はかけていることになります。

これにより消耗する時間そのものがもったいないのもそうですが、ワーキングメモリと感情を消耗するのが問題です。探し物をしているということは必要な行動に取り掛かれないことを意味します。普通はイライラすることでしょう。

仮に探し物が見つかったとして、作業開始時点で既にワーキングメモリを消耗しています。本当に忙しいと悠長に片づけをしている場合ではなくなります。そんな状態になる前にコツコツ片付けましょう。書いていて耳が痛いので自分も片付けます。

先に行動を決めたうえで、移動する

気分を切り替えるためカフェに移動して環境を変える、といった行動をとる方も多いのではないでしょうか。とても有効な方法に思います。とはいえ移動はしてみたものの、飲み物が来る前にちょとだけスマホを触ってしまい、なかなかやるべきことに着手できなかったり…。

移動して環境を変えること自体は有効な手段です。上記のような状況に陥らないためには、「着いたらまず何をするか」を決めておき、到着次第思考停止でそれを始めてしまいましょう。「やっぱりこっちからやった方がいいかも?」と思ったとしても無視するのがコツです。

行動編

2分以内にできることはその場でやる

2分でできることも、積みあがると宿題になってしまいます。そして宿題を先延ばししている自己嫌悪からやはりワーキングメモリを圧迫します。

時間を計ってみると2分でできることは実は結構あります。ゴミ袋の交換、料金の振込、お店の予約、メールの返信など。

ハードルを下げるために2分としましたが、仕事の場面では15分に置き換えても良いのではないかと考えています。ビジネスのセオリーである「重要なことから着手せよ」は本当にその通りとは思うのですが、「重要で時間のかかるタスクにしっかり向き合っているのだから、15分のタスクを先延ばししているのは致し方ない」は経験上、ちょっと微妙な状況です。

というのも、15分のタスクが10個ぐらいたまってしまうと、それを処理するのにぶっ遠しで2時間半必要になります。しかも終わる度に脳を切り替える必要があるため、やはりワーキングメモリを大量に消費します。

まずは15分で終わるタスクを1つ終え、その後重要でボリュームの大きな仕事に取り掛かるのも有効です。

やることを書き出して番号を振る

やるべきことを頭の中に置いておくと、やはりワーキングメモリを消耗します。とりあえず書き出しましょう。そして番号を振りましょう。

欲を言えば「重要な順」や「効率的に処理できる順」など、意図を持ったナンバリングが理想なのでしょうが、この記事はいかんせん着手すらできなくなってしまった方向けです。

あまり高度なことを考えようとすると、それに気を取られて行動力が阻害されます。「とりあえずこれならやってもいいかな」ぐらいの順番で番号を振ってしまい、あとは思考停止で取り掛かりましょう。思考と作業は分けるのがミソです。手を動かしながら考えてはいけません。

宣言する

行動を他の人に見える形で宣言すると、それを実行できる確率が大幅に高まります。やります!と言っておいてやらないのでは格好悪いので当たり前と言えば当たり前です。自分はちょいちょいTwitterで運動する前にぼそっと呟いています。いいねして下さる皆さまありがとうございます。

SNSでも良いですし、本当に気合を入れたいときは、あらかじめ説明しておいて、仲の良い友人にLINEするなども有効かもしれません。

タスクチェーン

勝手にネーミングしてみました。昨日思い付きで実践してみて、なかなか良かったためご紹介します。1回10以内~20分程度以内で終わるタスク、やりたいことを列挙し、順番を決めたうえで上から順に処理します。休憩等は入れず、はじめたら終えるまで中断せず一直線にやり切ります。

スマホのGoogle Keepでタスクを作成して潰しこんでいったのですが、スマホは隔離しましょうと提案したばかりなので、紙に書いて完了したら線を引いていくのも良いかもしれません。

ちなみに昨日のはこんな感じです。「できるところまでやろう」だと実効性が弱まるので、全部できそうなセットにするのがコツです。

おわりに

仕事にせよいつかやりたいことにせよ、先延ばしにしていると色々と悲しいことになってしまいます。1~2週間ならまだしも、10年間それを続けてしまったら…。

こういうTIPS集は自分なりの方法をストックしておいて、いざというときに拠り所にしてみるのも良いかもしれません。

最後までお読み下さりありがとうございます!貴方のタスクが順調に進み、良い状態に近づけるよう応援しております。

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