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『CloudSign for 18s』プロジェクト第2弾:   イノベーションは常に法律のグレーゾーンで起きる

こんにちは、クラウドサインの新規事業企画部です。
今回は、『CloudSign for 18s』プロジェクトについて公開いたします。

18歳・19歳を対象とした契約の大切さを学ぶプロジェクト、『CloudSign for 18s』を全国の大学及び高校にて2022年12月からスタートしました。(参考URLはこちら)

第2回となる今回は5月23日(火)に、株式会社バンタンが運営する、AIプログラミング、WEBデザインなどのIT専門スクール「バンタンテックフォードアカデミー」様で、特別講座『イノベーションは常に法律のグレーゾーンで起きる- 法律とイノベーションの関係について -』の授業を開催しました。今回はその当日の様子をお届けします。

ちなみに第1回は、昭和女子大学へお邪魔し、特別講座『私たちの未来と契約のはなし』を開催しております。

当日の開催概要

第2回は、バンタンテックフォードアカデミー様の東京校で開催しました。
当日は東京・大阪・名古屋から、オンラインとオフラインを併せておよそ70名の生徒の皆さんが授業に参加しました。

今回は『イノベーションは常に法律のグレーゾーンで起きる- 法律とイノベーションの関係について -』という講義タイトルで、講義を実施しました。

オフラインで参加する生徒の皆さんと講演中の橘

タイトルの背景として挙げられるものには、時代と共に移り変わる選択肢です。

分かりやすい例として挙げられるのは、自動車(当時は、蒸気自動車)が誕生したとき、「馬」を驚かせる可能性を考慮し、市街地を走るときは3.2km/hの速度制限が課されていました。夜間自動車を利用する際は、自動車の前方55m先をランタンを持った人間が歩くことが義務付けられました。
およそ160年前の出来事です。

この規制は徐々に緩和され、自動車を活用した交通手段の利用が一般化され、社会生活を変えました。長い期間馬と共存しながらも、時代と共に自動車が普及していきました。

上記の様に、印章制度も長らく我が国における公平な取引を支えるインフラとして機能してきました。行政のみならず民間同士の取引においても、印鑑登録制度を前提とした代表印を用いて取引が行われています。電子署名法こそあれ、特に規制があるわけではない民間同士の取引においても印章制度が活用されています。


そんな中、私たちは「クラウドサイン」をリリースいたしました。印章による締結手段と共に、電子署名技術を用いた締結手段の選択肢として活用していただき、利便性を向上させました。ここで重要なのは、「電子化する」のではなく、「電子化も可能にする」選択肢を与えたことです。(詳しくはこちらも併せて、ご一読ください。)

このように、これまでグレーゾーン解消制度を活用して、クラウドサインの適法性を明確化してきたクラウドサイン創業の橘より、法律を変えたいと思った時に、どのようなアプローチを取れるか、法改正において重要なこと、日々どのような想いで活動しているか、経営者の目線でお話をさせて頂きました。また日本という国において法律のグレーゾーンを攻めることの難しさや、その方法について講義をしました。

主な講義内容は、
・クラウドサインと電子契約業界の今
・クラウドサインを創った想い
・クラウドサインの法的チャレンジ
・電子契約の課題と今法律家ができること

などについて、漫画や刑法で例えを交えながらお話させて頂きました。
私自身も聞いていて、とても興味深い内容になりました。

メモを熱心に取っている生徒も見受けられました

特別講演での様子

講義中、生徒の皆さんは、熱心にPCでメモを取りながら、頷いて受講する様子が見受けられました。
講義の途中では一同で笑っている様子もあったり、最後は拍手で終えるなど1時間盛り沢山で無事講義を終了しました。

生徒からの質問に答える場面

最後の質問時間では、生徒から幾つか質問も受けました。
「電子署名が普及するという確信が無いとグレーゾーンを突き進めないと思うのですが、クラウドサインをやろうと思ったきっかけは何でしょうか。」
「ハンコ文化が消える日は来ますか?」などと質問が挙がりました。

1つ目の質問に対して、橘は
怒りからです。めちゃくちゃ怒っています。皆さん怒りを捨てないでほしい。現金で支払いが必要な時、ハンコを押すために会社を休む時、こういった時に、なんで仕事を休む必要があるのか、と怒りがが込み上げてくることが一番大きい。」とお話をしてました。

また2つ目のハンコに関する質問に対しては、「きますね。」と断言しておりました。講義の終わりには、「この授業めっちゃおもしろかった〜」と生徒同士がお話している声が聞けました。

今回の講演を経て橘は、
「法律やルール等は、その世代・時代の人が、よりよくするために創っていったものであり、これからもそれに合わせていく必要はない。寧ろ過去は否定していき、若者にはどんどん新しい法律に作り替えていってほしい」と、期待を込めました。

これを基に生徒の皆さんも、常に世の中の動きに疑問を持ち、自分自身で選択肢を増やしていってほしいと思います。皆さんの活躍を心より応援しております!

編集者からの一言

目をキラキラさせながら熱心に話を聞く生徒の皆さんをみて、自身の学生時代を思い出しました。この活動をしてよかったなあと思える一つです。自分自身も生徒の皆さんに負けないように、情熱を持って日々頑張ろうと思えます。

少しずつではありますが、このプロジェクトが多くの学生の皆さんに興味・関心を持っていただけてありがたいです。
『CloudSign for 18s』プロジェクトは、今後も定期的に実施させていただきます。
この記事をご覧になった高校・大学、教育機関の関係者の方、ご興味ありましたら是非お声がけください。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。


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