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夢は小説家!?未踏スーパークリエイタが起業を経てCloudbaseに転職した理由

【プロフィール】
大峠 和基(おおたお かずき)
Cloudbase株式会社 エンジニア
筑波大学大学院卒。学生時代からスタートアップ企業で研究論文の執筆や特許の出願に関わる。自動生成動画AIのサービスを開発して起業し、未踏事業スーパクリエータ認定及び未踏アドバンスト事業イノベータ認定を受ける。
2023年1月よりCloudbaseにジョイン。ソフトウェアエンジニア / プロダクトマネージャーとして、ユーザーヒアリングを基にしたデータ分析や機能設計に幅広く従事。

この記事はCloudbase株式会社CEO岩佐が社員に対し、入社理由やキャリアについて質問した内容をまとめたものです。

起業と未踏スーパークリエータ…国家公認のエンジニアとなるまでの軌跡

ー はじめに自己紹介をお願いします。

大峠和基といいます。Cloudbaseではソフトウェアエンジニアとプロダクトマネージャーをやっています。新卒でメルカリに入社し、iOSアプリの開発に携わっていました。学生時代は自分で起業をして、動画を自動生成するAIを開発していました。他には未踏スーパークリエータというIT関連の発掘人材としての認定をいただきました。

ー すごい経歴ですね。まずはこういった経歴を歩むに至るまで、どんな少年時代を過ごしてきたか聞かせてください。

プログラミングは中学の頃に始めました。当時はかっこいいという理由でC++が書きたくて、猫でもわかるC++という有名な本と共にトライしたのですが、挫折しました。笑 その後Visual Basicという言語に出会いプログラミングの楽しさを知って、GUIアプリを作るようになりました。その後はVBとC++の長所が混ざったC#に魅了されました。高校1年の頃にはC#で作ったフリーアプリを公開して運用していました。
ちょうどCEOの岩佐も同じ時期にプログラミングを始めていて、入社前から共通点を感じていましたね。

夢は小説家!プログラミングをする理由やその先に見据えるものとは

今はソフトウェアエンジニアとして働いていますが、実は他に夢があります。本当は小説家になりたいんです。プログラミングを勉強し始めたのも「将来小説を書いて暮らしたいな」「そのために安定した生活を担保したいな」という気持ちからスタートしました。小さい頃から小説を書くことや読むことが好きだったんです。高校では文芸部に所属し年に2回ほど文芸誌を発行していました。

ー 面白いですね。小説家にも読者の気持ちを動かしたいだとか、自分の思考を見てほしいだとか色んなタイプがあると思いますが、大峠くんはどんなタイプですか。

読者の感情を動かすことが好きです。中学の頃から色々なアプリを作ったり、プログラミングコンテストに出場する中で、コンピュータによって人の感情を動かせることに気付きました。後々インタラクティブアートやデジタルインスタレーションをやり始めたのも、創作によって人の感情を動かすことに重点が置かれていたと思います。
そのような背景もあって高専を出たあとは筑波大学で落合陽一先生のもとで学びました。

ー 大峠君は小説だったり人の心を動かしたいという正解がないことと、戦略的に研究を進める論理的なところ、すごくバランスがいいと思います。

起業と挫折。Cloudbaseという選択肢に行きつくまで

ー 研究から起業に至るまでの話を聞かせてください。

プロダクト開発においてはユーザー志向のプロダクト作りを目指していたのですが、起業する際はそれがビジネスになるのかという壁に当たりました。良いプロダクトを作ることとビジネスとして成立することは残念ながらイコールではなくて、ビジネス化をする上で今まで培った技術が通じない挫折感がありました。ユーザー志向という点ではプロダクト作りへの感性を磨いてきたつもりでも、お金になるかどうかという点で知識や経験が足りなかったです。そこに明確な違いがあると分かったことが起業して得られた経験ですね。

ー ありがとうございます。挫折も味わった上でメルカリに就職し、そこからCloudbaseという今に繋がっていきました。
ー まずCloudbaseをどのように知りましたか?

2022年の秋頃、メルカリで仲良くなった成瀬[入社記事]にオフィスに来ないかと誘っていただいたことがきっかけでした。
そこで岩佐と初めて会って、ビジネスやプロダクトの話で盛り上がりました。まさに「良いプロダクトと良いビジネスはイコールではない」という話をした覚えがあります。自分と岩佐は同い年になるのですが、自分はたった1回を失敗したのに対して、岩佐は6回も失敗した上で壁を乗り越えたことに尊敬を覚えました。

ー 入社を決めた経緯はどういったものでしたか?

まず自分が実現できなかったビジネス化の部分に大きな可能性を秘めているとポジティブに感じました。その上でプロダクトに対する磨き上げが不十分であることを知り、自分が貢献できる領域が十分にあると確信して入社を決めました。

ー 僕らは良いもの・ワクワクするものを作ることは可能なのですが、利益を上げていくというところはまた別の観点が必要だし、考えがすごい似ていると思いました。

その後も何度かご飯に行くうちに「これはすぐにでも力になりたい!」と感じ年明けに入社することになりました。

良いプロダクトが活きるビジネスモデルを作りたい。Cloudbaseで挑戦したいこととは

ー 出会ってから一緒に働き始めるまでが最も短いメンバーです。スタートアップに行くことに不安はありましたか?

学生時代にスタートアップ企業でフルタイムのリサーチエンジニアをしていたので、スタートアップに入るという点で不安はなかったです。その上でCloudbaseはセキュリティの会社なので、エンジニアのキャリアとしての不安もなかったですね。事業継続性の点では、岩佐と話して経営者マインドの強さを感じたり、資金調達や資本政策の話も流暢にできたので、経営のことは岩佐を信じています。

ー ありがとうございます。ソフトウェアエンジニア兼プロダクトマネージャーとご紹介いただきましたが、入社して2ヶ月どのような仕事をしましたか?

ユーザーヒアリングやデータを通じて分析することが現在の仕事になっています。具体的には会社にたまっているログをもとに、ダッシュボードを作ってメンバーみんなに見えるように提供したり、あるいはそのダッシュボードを作るだけではなくて、どういう項目や指標を計測すればいいのかといった議論をしています。今後に関しては直近2,3ヶ月ぐらいの比較的短期的なロードマップや、機能設計というところが仕事になってくるかなという感じですね。

実際に運用に利用されているダッシュボードの一部

ー 入社してよかったと感じた出来事はありますか?

会社にとって何が必要であるかを自分で考えて動けていることや、実際に貢献できている感触があるのはよかったところですね。Cloudbaseはまだサービスリリースして1年ほどなので、お客様に対する理解がフワッとしていたところがあったのですが、それをはっきりさせることができはじめてきたかなと思います。お客さまの課題をもっと言語化して、できるだけ小さなエンジニアリングリソースで大きな価値を出すというところに今後もフォーカスしていきたいです。

ー ありがとうございます。起業当時はお客様からのヒアリング情報とか全くなかったので、正直とりあえず付けとくかという気持ちで実装した機能がたくさんありますね。

起業したてで人数が少ない時はある意味スピード戦なので、それもいいと思います。ただこれから採用して人数が増えていくと、エンジニアみんなが共通の認識を持った上で開発を進めることが非常に重要だと最近気づいたので、お客様の意見を理解して取捨選択していくということは、社内のコミュニケーションとしても大切だと思います。

ー 大峠くんがきてから議論をドキュメント化するという文化ができましたし、ダッシュボードもお客様が実際どのように使っているのか可視化されているので、すごくいいインパクトです。

ー 入社して2ヶ月、苦労したことはありましたか。

セキュリティという専門的な領域に対する理解をもっと深めたいなと思っています。入社前はコミュニケーション部分で苦労しないか不安だったんですけど、エンジニア同士が比較的密にディスカッションをして考えを言語化しているので、何かの意思決定をするときに建設的に議論が進むのは予想外に良かった点でした。

ー 仕事のやりがいを教えてください。

特に仮説検証の部分で感じます。Cloudbaseでは新たな機能を作るときに、どういう背景があって、我々がどういう理解をしていて、この機能を使うことでこういう効果があるというような仮説の部分をかなりガッツリ議論します。この仮説から、設計、実装、効果測定までの一連の流れをまるっと見れるというのは非常にやりがいがあるなと感じます。大きな組織になって分業化が進むと、他の人が担当することになりがちで一貫してできない部分なんですね。

ー Cloudbaseのバリュー”With Clients”, ”Unlock”, ”Be an Entertainer”に対してどのような思いがありますか?

率直にすごく好きだなと思いました。特に3つ目の”Be an entertainer”について、みんなをワクワクさせる人であろうという考えがCloudbaseらしくて良いですよね。1つ目の”With Clients”は「お客様ファースト」よりも「お客様と共に」のニュアンスを感じれて良い表現だなぁと思いますし、2つ目の”Unlock”も非常にユニークで、愚直に成長するのではなくてどこかブレイクスルーを起こそうという考えが感じられていいですよね。

ー 今後Cloudbaseとしてや個人として挑戦したいことは何ですか?

今は事業として継続性があるビジネスモデルを作って、Cloudbaseに貢献したいです。自分は良いプロダクトを作りたいという思いが根底にあります。そのためには、ちゃんとお金を回す仕組みを作って継続的にプロダクトに投資ができるようにならなければなりませんが、かといって盲目にお金だけに固執すると誰かに不幸を押し付けるようなものになってしまいます。良いプロダクトを作りながら利益を出し、それが企業の成長に繋がってより良いプロダクトになる。そういった循環によって誰かを幸せにできるような仕組みを作ってみたいです。
あとはエンジニア組織に関しても実現したいことがあります。Cloudbaseは組織としても魅力的な会社になっていくと信じています。エンジニアが生き生きと活躍できるような組織を作っていくことで、会社の名前がエンジニアから認知されプレゼンスを発揮し、そこでエンジニアとして働くことが一種の誇りに感じてもらえる。そういったエンジニア組織を目指していきたいです。

ー そこは僕もすごく目指したいところですし、給与面でもアメリカの水準に近づけていきたいです。
ー 最後に、どんな人にCloudbaseに来て欲しいと思うか、お聞きしてもいいですか。

”With Clients”な考えを持ったエンジニアの方々に来ていただきたいと思います。作ってるプロダクトはセキュリティに関するものですし、エンジニアが主役になれる会社だと思っています。どういった施策をやっていこうという意思決定においても、商談においても、エンジニアが活躍できる企業です。「お客様にとっていいことであれば何でもします」というマインドの人が活躍できると思いますし、是非来ていただきたいです。

ー ありがとうございます。少しでもCloudbaseが気になったという方は大峠くんのツイッターカジュアル面談Cloudbaseの採用情報にて是非お問合せください!

編集:Koharu Fujimura

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