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緊急レポート!「雲写真」システムで月面コリメート撮影しました

振動対策を施した新システムのレポートです

お待たせいたしました。
ほぼ完成した「雲写真」システムコリメート撮影を実施しました。
新装のK型経緯台のインプレッションも含めてレポートします。

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Velbon 2000V三脚とMIZAR 経緯台 Kマウント 微動装置付(K型経緯台)
剛性バッチリの架台に口径80㎜屈折望遠鏡STARQUEST80を搭載した
「雲写真」システムでSONY Cyer-shot RX100
スコープテック ユニバーサルデジタルカメラアダプターを使用した
コリメート撮影で月面を撮影しました。

K型経緯台のインプレッション

月を視野に導入する事がこんなに簡単にできるとは・・・
が最初の感想です。
クランプを少し緩めて鏡筒を振り回しますが、軽すぎず硬すぎずで
スムーズに月を視野付近に導入できました。
振動も少なく実にスムーズです。

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また、上下、左右のハンドルで全周微動による微動導入で簡単に視野導入
が完了しました。その動きは実になめらかでスムーズです。
また、振動もほぼ無くて、ブレても1秒で止まります

完璧「雲写真」システムでコリメート撮影

振動対策が完璧にクリアされた新システムに
コリメート用のユニバーサルデジタルカメラアダプターをセットします。

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SONY Cyer-shot RX100をセッティングしてコリメート撮影に挑みます。
今回は月面を撮影しました。ちょうど満月で明るい月を撮影します。
撮影はプログラムモードで撮影しました。

撮影写真

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※Photoshopで補正しています。
光学ズームで20倍程度の撮影です。左側に少し色収差が出ていますが
結構綺麗な画質です。シャッターは10秒のセルフタイマーで撮影。
振動が1秒ほどで止まるので普通にシャッターを切っても撮影できた
かもしれませんが。

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※Photoshopで補正しています。
光学ズームで58倍での撮影です。やはり左に少し色収差が出ています。
光学ズームの範囲であれば結構きれいな画質になります。

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※Photoshopで補正しています。
デジタルズームを使用して224倍での撮影です。
やはりデジタルズームを使用すると画質が落ちますね。ザラっとした感じ
とピントの甘さが見えます。

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ついでに接近中の火星を撮影してみました。
光学ズームで58倍での撮影です。小さいですが面積の有る円盤状を
捉えています。デジタルズームでは収差が酷くて撮影できませんでした。

コリメート撮影後の今後のシステム考

コリメート撮影をやってみてこれからの「雲写真」システム
考えてみました。
デジタルズームを使用しないで高倍率を得る事が出来る
アイピースが必要ですね。現在のアイピースでは(10㎜40倍もありますが
ユニバーサルデジタルカメラアダプターが装着不可)光学ズームで
58倍
しか出せません。

以前から考えてはいましたが、
(画像サイズLの場合)
2.5㎜160倍で光学ズーム使用576倍
4㎜100倍で光学ズーム使用360倍あたりを考えています。
80㎜口径での適正倍率は160倍ですから
4㎜のアイピースになるところですが、直接アイピースから覗く場合
やはり160倍は欲しいところです。両方という選択肢もありかな?

あとは、天頂ミラーによる鏡像を正立に補正する
正立頂点プリズムは必要になりますね。
どちらにしても「雲写真」システムはもう少しで完成です。

またのレポートをお楽しみに!


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