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息子の割礼について、夫と真剣に話し合った結果。

こんにちは😊

今回は割礼について書きたいと思います。
私の産後体験をnoteにまとめようと、色々考えていたところ、詢川華子さんからコメントの返事が。

「ちなみに男の子を二人産んだ私の友人は、真剣に割礼すべきがどうか悩んでいました笑」

ちょうど産後体験の中に、割礼のことも書こうと思っていたタイミングだったので、これは「割礼について書けというお告げなのか?!」と思い、noteを開きました。(笑)

割礼
男性の性器の包皮の一部を切除すること。

日本ではあまり聞かないですが、男の子を育てている方は、一度は考えたことがあるかもしれません。

「病気にならないようにしてあげたいけど…割礼はなんか怖い」

「痛い思いをさせたくないけど、病気にもなってほしくない」

「将来包茎で悩んでほしくない、恥ずかしい思いをしてほしくない」
(個人的に包茎は恥ずかしいことだとは思いませんが…身体のこと=生理現象、だと思っています。)

今回は割礼について、カナダの事情、私が調べたこと、夫と話し合ったことなどをここにまとめたいと思います。


生後4週間で割礼!

結論から言いますと、私の息子は生後4週間で割礼しました。

割礼については、息子を妊娠中に夫と色々話し合いました。自分の親にも相談しました。
その結果、息子が覚えてない間にしてあげた方がいいんじゃないかな、という結論に至りました。

生後4週間で割礼することになったのは、カナダの私が住んでいる州では、4週目までだと手術費がタダだからでした。
やはり痛い目には合わせたくない…という気持ちが働き、ギリギリまで待ってしまいました。


カナダでの割礼をする方の割合を調べてみると、31.9%だと出てきました。
日本よりも一般的ですが、そんなに多くない印象です。
周りの人に聞いてみても、した(させた)人もいれば、してない(させてない)人もいいました。
カナダでは、個人の判断、家庭の判断に委ねるという印象でした。

また、私の住んでいる州では、子供でも本人の同意が必要だそうです。(調べてみましたが、何歳から同意が必要なのかはわかりませんでした。分かり次第アップデートします。)

宗教的な理由や習慣で、大人にならうのではなく、子供にも手術のメリット、リスクを説明するそうです。そして、本人が「手術したい」という意思を示さなくてはならないそうです。

自分の身体のことは、自分で決める。
カナダらしい対策だと思いました。


割礼をすることに決めた理由。

私の夫はフィリピン系カナディアンです。

フィリピンでは、割礼が習慣とされています。子供のころ(〜7才くらいまで)に行うことが多く、「大人になる儀式」とみなされているそうです。
周りから「しなければならない」というプレッシャーがあり、してないと分かると、学校でイジメられることも…

そんな事情もあり、私が息子を授かったと分かってすぐに、割礼の話が出ました。

私の夫は賛成派でした。
その理由は、習慣や宗教的なものではなく、衛生面から来るメリットが大きかったからです。

•尿路感染症の予防。
•陰茎がんの予防。
•性病の予防。

調べるとこのようなメリットが書かれていますが、一番の理由は、親にとっても、本人にとってもきれいにしやすいでした。

夫も割礼は経験していますが、「衛生面では不安になったことがない」と言っていました。

また、病院ではこんな記事を目にしました。

割礼は、ワクチン接種と同等のものであるべき。

記事には、上記のような割礼の色々なメリットが書かれていました。
これを見た時、確かに「病気を予防する」という観点からは、ワクチン接種と同等のものかも…と思いました。


デメリットも調べてみました。

•出血する。術後のケアが大変。
術後1週間ほどは何をしても痛いそうで、学校にはいけません。きちんとケアしないと、感染症にかかることがある。

•包皮を残し過ぎ、割礼をしても皮が戻ってくることがある。

•術後、きちんと治らないことがある。

•残った包皮がペニスにくっつき、再手術が必要になることもある。

などでした。

実は夫は、このデメリットを大いに経験した人です。
詳しいことは書きませんが(笑)とてもとても痛い思いをしたと聞きました。

「赤ちゃんの覚えてない間にしてあげよう」という結論に至ったのは、夫の経験話からでした。

夫はとても痛くて辛い経験をしましたが、割礼はして良かったと感じるそうです。
やはり、扱いやすい。洗いやすい。病気の心配もそんなにない。
割礼はひと時のことですが、洗うのは毎日のこと。その面倒さを考えると、して良かったと思うそうです。

夫の話や、色々調べた結果、私も割礼に賛成することになりました。


割礼の手術。

手術当日。

「事前に痛み止めを飲ませておいてください」という指示を受けて、小さな赤ちゃんに痛み止めを飲ませました。

病院に着くと、待合室にはもう1人赤ちゃんが…
奥の部屋でも赤ちゃんの声が聞こえてきました。
やはり、赤ちゃんの間に(無料の間に)してあげる人が多いんだなぁと感じて、少しホッとしました。

部屋に案内され、痛みを緩和すると言われているシュガーボールを赤ちゃんに吸わせてあげるように指示を受けました。

シュガーボールはその名の通り、丸く形を作ったガーゼに砂糖水を染み込ませたものでした。
球体が平らになるまで、シュガーボールを吸わせること、15分程度…


いよいよお医者さんの登場です。
まず息子のそけい部に麻酔を打ちました。
その時点で息子は大泣きです。(笑)
痛み止めやシュガーボールはなんやったんや〜!と思いながらも、お医者さんは手際良く手術を進めていきます。

次にハサミを取り出しました。
この時点で私はアウトでした。
その先、どんな手術が行われているのか、見ることが出来ませんでした。
(ちなみに夫は自分のトラウマから、ずっと落ち着かない様子で、手術中はずっとアウトでした。(笑))

私はおもちゃを使って息子をあやすことに集中しました。

手術は5分もかからない程度で終了。
麻酔が効いてたのか、終わる頃には息子もケロっとしていました。

私の息子は赤ちゃんの時に手術を行ったので、このようなプロセスでしたが、ある程度大きくなると麻酔が使えますので、手術中の痛みは感じないと思います。


術後1週間、おしっこ飛ばしまくりの毎日。

病院からは、オムツ替えのたびに患部にワセリンを塗ってあげること、ガーゼは24時間剥がさないこと、という指示を受けました。

術後すぐは、麻酔と痛み止めで息子は眠りについていました。
起きて、ミルクをあげ、初めてのオムツ替え。
出血はガーゼに滲む程度でしたが、おちんちんはミニトマトのように真っ赤になっていました。

ワセリンを塗ろうと、おちんちんに触れると…
ぴゅー!とおしっこしました。(笑)
やはり触ると痛いみたいで、大号泣でした。

この時にめちゃくちゃ役に立ったのが、日本から持ってきてもらった、このチューブ型のベビーワセリンでした。

とにかく指がおちんちんに触れるだけで大泣きする息子。このチューブ型ワセリンを指に多めに出し、指が患部に触れないようにワセリンをそっと当て、伸ばしました。

体温でじわ〜っと溶けてくれるので、とても伸ばしやすかったです。このワセリンを使ってから、おしっこを飛ばすことはありましたが(笑)息子が泣くのは無くなりました。


次の日。
病院から、「もし経過を確認してほしい、ガーゼを剥がして欲しかったら、病院に来て良い」と言われていたので、病院に戻りました。

看護師さんにガーゼを剥がしてもらい、お医者さんに経過も確認してもらい、きれいに治っているので大丈夫と言われました。


その後約1週間、オムツ替えのたびにワセリンを塗り続けました。

その1週間はお風呂はNGでした。
そのかわり、タオルを濡らして身体を拭いてあげたり、頭だけ洗ってあげたりしました。

おちんちんの色や形は日に日に変わっていきました。
ミニトマトのように真っ赤👉緑っぽくなる👉黒ずむ👉黒ずみが薄くなる👉元の色に戻る
という感じで、オムツを開くたびに夫を呼び出し大丈夫なのか確認してもらう日々でした。(笑)

最初の2、3日は痛みで寝れない様子で、痛み止めをあげて様子を見ました。
4、5日経つとだいぶ治ってきて、オムツ替えの時に泣くこともなくなってきました。
1週間〜10日後には完治しました。


フィリピンでは、割礼をおこなった男の子は、術後1週間ぐらいスカートをはいて過ごすそうです。
アソコに当たるものは何もかもが痛い…と、術後は辛い思いをしますが、完治した後はとても自分を誇りに思うそうです。(笑)

カナダでも、割礼をおこなった男の子は、術後1週間ぐらいは学校を休むそうです。
歩くのも痛いそうで、授業どころではない。
術後は安静にしておかないといけないのもあり、学校もそれを認めるそうです。

日本ではどんな対応になるか分かりませんが、術後は安静にすることが第一です。


最後に。夫は包茎を知らなかった。

夫に「日本では包茎に悩む人がいる」と話すと、ビックリしていました。夫は一度も悩んだことがなかったからです。

包茎でも色々あることを知り、それを夫に伝えると「皮がそんなに問題になるとは思ってなかった」と言っていました。

その上「剥く」ということをしなければならないこと、剥くのが痛いかもしれないことすら、知りませんでした。(笑)

割礼をすると、男性なのにこんなにも知らないことがあるんだとビックリしました。
やはり、自分の身体ではない限り、知らないことは多いです。


子供が赤ちゃんの間に、割礼をしてあげる。

子供がある程度大きくなった時に、割礼のメリットとリスク、デメリットを説明して、本人に決めさせる。

割礼をしない。

親と本人が真剣に向き合って決めた結果なら、どの選択も正しいと思います。

割礼をしなくても毎日ある程度きれいに出来て、病気にならないのなら、何の問題もないと思います。

思春期に入る前に、お父さんが息子に洗い方などを教えてあげるのも一つの手だと思います。

インスタグラムのピルコンというページで、男性器の洗い方を説明している記事を目にしました。
良ければ参考にしてみてください。


息子の割礼を経験する前は、正直少し不安もありましたが、終わってみるととっても気が楽になりました。まさにコロナワクチンの接種前と接種後の気持ちと同じ感覚です。

強いて言えば、これからの不安は、日本の学校に入った場合に、トイレなどで「変なちんちん〜!」と言われていじめられないか…ということです。

そうなっても自信を失わないように「あなたのおちんちんはキレイなんだよ。病気になりにくいんだよ」ということを、父親から小さいうちに伝えようと話しています。

今回は割礼について書いてみました。
息子の衛生面で悩む方の参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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