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「地域コミュニティを活性化をすれば結果的にビジネスになる」は実はブルーオーシャン?

久しぶりに胸が熱くなる記事を読んだ。それは、僕の第二の故郷「米ポートランド」の地域密着型のスーパーマーケットの話。

理想の地域のスーパーマーケットを体現した米ポートランドの「NewSeasonsMarket」

「スーパーマーケット」って聞くと、確かにただの小売ビジネスに過ぎないか、消費者にできるだけ安く品物を提供するくらいのイメージしかないけど、ポートランドのNewSeasonsMarketは僕たちの想像を超えたことを繰り広げているという話。僕がポートランドに滞在していた2008年〜2012年にもすごく好きでお世話になったスーパーマーケットであり、昨年、5年ぶりにポートランドを訪れた時も、変わらず地元の住人にも従業員にも愛されていたのが印象的だった。NewSeasonsMarketがなぜそんなに愛され、ビジネスとしても成功しているのかの詳細は↑の記事を読んで欲しい。

「地域コミュニティの活性化」からのビジネス性について

NewSeasonsMarketの例からも言えることだけど、地域コミュニティが活性化するといろんな面に影響力が及ぶ。それはビジネスの面でも例外ではない。NewSeasonsMarketは戦略的にそうしたのかは分からないけど、ビジネスを優先するより、専任のコミュニティ担当を雇うなどして地域コミュニティを常に大切にし、活性化する努力を続けてきた。結果的に、持続可能なビジネスモデルを確立している。

僕はポートランド州立大学(PSU)のコミュニティ開発学科で、地域コミュニティの重要性を信仰のレベルで叩き込まれた。当時はNonProfit的なアプローチで地域コミュニティの開発を学んでいたけど、今ではそれをすることがビジネスに繋がるというイメージが僕の中である。もちろんビジネスが地域コミュニティを敬い働きかけをする例はあるけど、地域コミュニティを活性化すれば結果的にビジネスになるというアプローチは実はまだブルーオーシャンなんじゃないかと思う。

地域コミュニティとシンクロするオンライン空間をつくる

地域コミュニティの活性化はうまく行っている例は多分少なく極めて困難なことだと思うし、「コミュニティ」がいくら盛り上がってもあまりローカルコミュニティに目を向ける人は少ないかもしれない。僕はやっぱりPSUでの教えに忠実に、ポートランドから帰国後も愚直に地域コミュニティの活性化を主に考えて活動してきた。その中でずっとブレずにチャレンジしたいと思っていることが、地域コミュニティとシンクロするオンライン空間をつくること。

これをやると具体的にどんなビジネス性があるのかを、次回以降、以下の単位でそれぞれ書いていく予定。

* 都市圏(生活圏)
* 自治体(市区町村)
* 自治会(町内会)
* ブロック

ちなみに、この記事のアイキャッチ画像は、フィンランドに行った時にちょうど開催されていたKallio Block Partyの写真。このイベントも地域コミュニティの活性化の成功事例の一つかも。

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