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「赤毛のアン」にすごく共鳴する

実は、僕は「赤毛のアン」の大ファンだ。好きになったきっかけは、少し前にnoteに書いたように、昔の職場の嫌いな先輩に勧められて読んだことだった。今でもこの本を勧めてくれたことをその先輩に感謝している。

いろんなオンライン診断結果で、僕はどうやら赤毛のアンのような性格の持ち主らしい。

まず、昔流行った「新・動物占い」では、「芸術家であるペガサス」という診断結果で、診断結果の中には以下のような記述があった。

あなたは空想好きの夢見がちな「赤毛のアン」のような性格の持ち主です。

また、別の性格診断のMBTIでは「INFP(仲介者)」という診断結果で、このタイプの有名人の中に赤毛のアンの「Anne」もいた。

アンみたいなタイプが好きな訳でも憧れる訳でも無いと思うんだけど、僕自身がアンみたいなタイプだから勝手に共鳴するんだと思う。

今日は、そんな「赤毛のアン」について15年前くらいに書いたmixiの記事を載せておこうと思う。

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実は、新風舎出版賞に応募したアメリカ旅行記を書いていて行き詰った時に、赤毛のアンを読み直して参考にしてました。
多少なりとも長いストーリーを書くようになって、この小説の真の凄さを垣間見たように思います。

まぁ読み直したと言っても、アンがグリーンゲーブルズに置いてもらえるようになるところまでだったのですが、そこまでで確実に言える事は、アン、マシュー、マリラの人物像が完璧に描かれていて、それぞれの性格や癖などが手に取るように分かってしまうという事です。

その証拠に、アンによって、マシュー、そしてマリラの心が動かされる瞬間に、僕は驚きの余り目を見開いて、

「えぇぇぇ!!!!マジで------------!!??」

と、思わず声を出してしまいました。。。
大筋のストーリーを知っていたにも拘わらず・・・

フィクションの物語りとは言え、こんなにもダイナミックに人の心が動いてしまうのかと空いた口が暫く塞がらなかったのです・・・
マシューとマリラという人物像を完璧にイメージ出来ていないと、こんなにも驚く事は出来ないと思いました。

そんなに驚くべき事ではないと思う方もいるかもしれませんが、逆に、そんな些細な事でも、こんなにも驚く事が出来る感受性を持ち合わせている自分が僕は大好きです。

アンが誰からも愛される理由は、彼女がどこまでもオープンマインドだからだと思います。
クローズドマインドの人の心を動かすという事は、オープンマインドの人にしか出来ない事だと思います。
アンのような究極のオープンマインドを持ってすれば、誰の心でもオープンしてしまうのです!

だからと言って、言いつけを守らなかったり、赤毛である事をかなりコンプレックスにしていたり、決して恵まれた環境で育った訳ではなかったり、アンは完璧な人間とは言いがたいというところもポイントです。

フィクションとは言え、究極の人間の自然体像がこの小説にどこまでもリアルに表現されているのだと僕は思います。

僕は、アンという人物像にめっちゃくちゃ共感できます。

あまり関係ないですが、僕の新動物占いの「芸術家であるペガサス」のコメントには、以下のような記述があります。
「あなたは空想好きの夢見がちな「赤毛のアン」のような性格の持ち主です。」
関係あるのか分かりませんが、僕はこの結果が分かるような気がします。

mixiの赤毛のアンのコミュニティーでは、95%以上は女性の方の登録のようですが、僕みたいな男がアンに共感しても全く恥ずべき事ではないし、全然不自然ではないと思います。

で、同時に、僕は著者のモンゴメリさんにもすごく共感できるんです。

モンゴメリさんは、作品を提供していた出版社に欺かれそうになって、挙句の果てに一方的に脅されて、不当な利益をその出版社に持っていかれそうになったそうです。

出版社側は、裁判には多大な費用がかかるし、彼女のような女性には裁判は起こせないだろうといかにも彼女を見下した考えをしていたそうですが、モンゴメリさんは、そんな極めて悪質な不正に決然と立ち上がったそうです。

彼女はこう言ったそうです。
「わたしは闘争心を盛り上げて、彼等のおどしなどには目もくれず、とことんまで戦う決意をしたのです。」
「降参するつもりなど全くありませんでした。」
「わたしは真実を話しましたし、恐れずに話しましたので、彼はわたしに打ち勝つことは出来なかったのです。」

モンゴメリさんは、10年間もの壮絶な法廷闘争を繰り広げて、見事、勝利を勝ち取ったそうです。

彼女が「正義」である事は間違いありません。
ですが、そんな事よりも、自分が納得できないという事に対して勇気を振り絞って立ち上がり、最後まで戦い抜いて自分なりに答えを出したという彼女の姿に、僕はひどく感銘を受けました。

そんな自分にどこまでも正直に生きたモンゴメリさんがいたからこそ、この不屈の名作は生まれ、今も尚、人々の心を掴んで離さないのだと思います。

まだこの「赤毛のアン」を読んだ事のない方は是非読んでみてください!
一度読んだ事のある人でも、もう一度読んでみてください!
何回も読んだって人でも、こういった背景を踏まえた上でもう一度読んでみてください!


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