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「ソーラー・バッテリー・シェアリング」で壁コンセントを使わない世界を妄想する

結構前に思いついて温めておいたビジネスアイデアなんだけど、結局僕には成し得ない事業なので、書いてしまおうと思う。誰か他にやりたい人がいればぜひ僕の代わりにやって欲しい。

今まで実施したソーラー発電実験(大・中・小)

個人的にかなり前から太陽光による発電に興味があって、大・中・小と様々な規模で結構体を張ってソーラー発電実験を繰り返してきた。

大:年間150万円以上の売電収入が見込める産業用ソーラー発電システムの導入

中:マルシェイベントでソーラー発電によるオープンマイクを出店

小:ポータブルソーラーパネルで日常生活の範囲でも無駄なく発電・蓄電する

その他、ベランダとか外にソーラーパネルを常設・バッテリーで蓄電しておいて自分の部屋の電力を出来るだけ賄おうとしたりもした。

ソーラー・バッテリー・シェアリングについて

こういうソーラー実験を繰り返してきた僕が思いついたビジネスアイデアは、「ソーラー・バッテリー・シェアリング」というもの。もしかしたらもう事業化してる人がいるかもしれないけど、自転車シェアリングサービスみたいに、いろんなところにソーラー発電によるバッテリーが貸出可能になっていて、自宅でも壁コンセントじゃなくて借りたバッテリーの電力を使う。

そんなに都合よく設置場所が見つからないって思うかもしれないけど、そうかもしれないしそうじゃないかもしれない。ただ、このビジネスと相性が良いのは屋根のない駐輪場。

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自転車は雨ざらしになると錆びて価値が下がってしまうから、駐輪場に屋根をつけることはとても価値のあることのはず。こういう駐輪場に屋根の設置をサポートしつつ、屋根の上にソーラーパネルを敷き詰めて最適化されたバッテリーシステムを構築して、いくつかの容量のバッテリーを貸出可能にしておく。

バッテリーシステム単体では電線を引かずに動くようにして、コストを下げつつ導入をスピーディにし、低速な通信だけど広範囲に届く電波でバッテリーシステム間をメッシュ上に連携させてバッテリー容量の管理を最適化させ、トラブルが出ていたり電力が低下して停止しそうな場所には巡回しているスタッフが充電をしに行く。(ここはアナログな仕組み)

あとは通信会社やその他スポンサーを募ってビジネスの持続可能性を高めたり。

思いついたきっかけ

横浜で借りてる安い部屋でも簡単なソーラーシステムを導入しようと、パネルの設置場所とか置き方とかいろいろ工夫してたりするんだけど、どうしても日当たりが良くない住宅密集地にある関係で、思うように発電が出来ないでいる。

冬場は太陽が低く登るので日照時間が2時間もなくなってしまったり、夏場でもやはり直射日光が当たる時間帯は限られてしまう。なので、日当たりの良い公園とかに発電しに行こうかと思ったけど、置きっ放しにする訳にもいかず、結局その場にいる間しか発電が出来ない。

こんなジレンマに行き着く人自体が珍しいとは思うんだけど、そう考えたときに、一日中日当たりの良い場所に、持ち運びできるソーラーモバイル電源を安心して置きっぱなしに出来たらいいなと思って、どうせならみんなが利用できるように事業化出来ないかを妄想してみようと思ったのがきっかけ。

ビジネス性があるかどうか

ソーラー発電を抜かせば、モバイルバッテリーシェアリングは既にサービスとして存在して、需要はあるんだと思う。ただ、それは壁コンセントがない環境での需要だから、そんなにあてにはならないかも。

なので、ビジネス性があるかどうかは、人々の気候変動への危機意識度合いによるかもしれない。太陽光から発電された電力はそれほど安くはなく、しかも壁コンセントから安い電気が使えるのに、わざわざお金を払ってバッテリーを借りるなんて、今の時代でも考えられないかもしれない。

ただ、技術革新が続いて、ソーラー発電の変換効率やバッテリー蓄電の性能が飛躍的に向上すれば、もしかしたら壁コンセントからの電力(原発や化石燃料での発電による)より安く電力が使えるようになるかもしれない。(太陽光は元々無尽蔵に近いエネルギー源なので)

そして、みんながこの方法を志向して電力を使うようになれば、一気に技術革新が進んでそういう未来にグッと近づくはず。逆に、考え方によっては、このまま電力源を原発や化石燃料に依存するのであれば、ある意味不自由な消極的な未来しかないかもしれない。

気候変動は誰でも体感レベルで感じられるくらいになってきていて、電力消費に対する認識や行動を大きく変えなきゃいけないポイントまで来ていると思うので、むしろ日本以外の意識の高い国で火がつく可能性はある。

コロナショックで激減している温室効果ガスをアフターコロナでも維持するという人類の挑戦でもある?

コロナショックで世界的に経済が止まっていて世界がパニックになっているけど、経済活動が止まっている分、温室効果ガスの排出量が世界的に激減しているらしい。

これは、僕たち人間の都合を無視すれば、持続不可能だった地球にとっては朗報ではあるんだけど、このままではアフターコロナにまたビフォーコロナの時の水準に戻るだけという指摘がある。みんながどう考えるのか分からないけど、僕はこれは人類の敗北の一つになると考えている。

緊急事態宣言が出されてそれどころじゃない時ではあるけど、こういう時だからこそ出来ることは沢山あると思うし、この期間をどう過ごすかによって(もちろん感染のリスクのあることはしてはダメ!)アフターコロナの世界が全く想定してなかったほど良いものになるかもしれない。

そんなことを妄想しながら、理想と現実の間を彷徨っている今日この頃です。

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