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「好きな」作品と「良い」作品は違う?ロンドン観劇日記(番外編)

劇場を出た時の開口一番の感想が(基本一人なので、言わないですが)
「『好きな』作品だな〜」という時と、
「『良い』作品だな〜」という時があります。

前者はエンタメ色の強いもの、
メッセージ性は弱く、
けれどその空間が楽しい。
劇場で人と話す時は、”I truly love it !!"と言えるもの。

後者は派手さはないかもしれないが、
劇中通して一本の道がずっと通っていて綺麗、
かつ劇場を出る時に、自分が次のアクションを起こしたいと感じるもの。

こんな違いがあります。
そしてとんでもないのは、これが掛け合わされることもあるということ。

また舞台芸術の場合は、その評価項目が多いことも、面白い理由のひとつです。台本(物語)が面白い、演技がうまい、音楽が綺麗、演出が綺麗、照明が綺麗、ダンスがかっこいい、これはまだ項目の一部でしかありません。

読書や映画鑑賞、コンサート鑑賞も同様と思いますが、
劇場に通い詰めると、自分なりの評価軸が定まってきます。
その評価軸が人生を歩む中で変容してきたり、逆に原点や根幹は揺らがず変わらなかったりする。それが色々な作品に触れる醍醐味ではないでしょうか。

あなたの「好きな」作品、「良い」作品はなんですか?
今のところなくても大丈夫。
自分が”I truly love it !!"と人に話したくなるような作品を探しに、
まずはいろんな作品に触れてみることから始めてみてはいかがでしょうか?

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