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現場リーダーがやるべきこと

物流現場でよく聞く言葉

「やらないといけないんですが、在庫の調整などに追われて、できていないんです。」
その日の計画外の作業に追われて、現場の問題点の把握だったり、改善検討、安全に対する対策案などを後回しにしてしまっているのが現状があるように感じます。

現場の日常

さて物流の現場において、何を最優先させるべきなんでしょうか?
物流現場はいろんなことが起こります。
お客様のオーダー変更、突発の仕事の追加対応、在庫調整のための蔵替え対応などなど多くのことがあります。
一方で、現場管理をしていく上でやらなければいけないことも多くあります。
作業シフトの調整、残業管理、新人の教育計画、予算管理などの定常業務もあれば、作業品質や事故を未然防止するためにヒヤリハットからの対策検討
不安全要素の洗い出し、リスクアセスメント、改善課題の抽出と検討、改善活動の推進と指導などいろいろなことがあります。
じゃあ何を優先するのが正しいのでしょうか?

現場リーダーの本音

実は現場リーダーは、突発対応が大好物です。
いつもと違うことを行うことに文句を言いながら、いかに早く、上手く、対処できるかということを内心では楽しんでやっています。
アドレナリンが出て達成感を感じている自分に気づいているはずです。
それをやっていた方が忙しさを感じながら、大変だと言いながらも本人は過去の経験から何度も対応してきたコトなので収束できる見通しを持っています。バタバタやっていれば、時間が過ぎていくのです。
異常対応だから「リーダーの俺が出ていかなければ」と言いながら、自らが手を出しています。
しかし、毎日のように起きている突発対応は、もはや異常対応ではありません。
計画外作業の一部です。
信頼できる部下にどんどん預けていくべきです。
人材育成の場として活用し、あなたがやるべきことは他にあることを認識しましょう。

現場リーダーが考えるべきこと

まずは、定常の計画作業と計画外作業を分けて考えるのをやめましょう。
ほぼ、毎日似たようなような計画外作業が起きているのですから、それは定常業務内です。
作業の致命的な遅れの予測、お客様への品質影響、事故発生時の対応などが、現場リーダーが登場すべき異常対応業務と理解しましょう。
「事故が起きてからでは遅い」と言われると思います。
そうです。その通りなんです。事故が起きてからでは遅いのです。
だからリーダーは事故を未然に防ぐために、ミスを発生させない指導や、対策を進めることが必要です。
「現場リーダーはコトが起きてから動くのではなく、起きないように動くのです」

現場リーダーは何を優先するべきか

その時々で考えて動いていると、いつまでも優先すべきことができずに過ぎていきます。
計画外定常作業を行うことで、苦手なことをやらずに済んだ、やれなかった理由が生まれるからです。
安全対策や改善検討など苦手意識があるものは、都合の良い言い訳材料があるので未着手のまま過ぎていく可能性が高くなるからです。
それが続くと気がついた時には大きなことにつながります。
小さな傷を絆創膏で処置していたら大事に至りません。
放置していたら傷口は広がり、炎症を起こして大事につながります。
小さな変化を意識して早期に見つけて小さいうちに対処していくことが大切なのです。

コトが起きてしまった時に部下のせいにする等、残念な話にしたくないものです。


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