組織の中で協力を得ることのできる・人に好かれるコミュニケーション ~斜め上司 編~

今回は"斜め上司"へのコミュニケーションの投稿です。
直属の上司ではなく、隣の部署や担当の上司を"斜め上司"と呼んでいます。直属ではないため、別の目線を持っている等で、多角的な意見をもらえたり、リーチできない人脈を持っていたりするため、大切にすべきだと思っています。


【初期】:理解者と思ってもらう

・今までの仕事内容:どの役職が一番楽しかったか、一番やりがいがあった?(反対に今はどうか?) 

→ここでは直接”仕事内容”というカットではなく、”役職”というカットを使うことで、相手に上役であることの自尊心を満たしながら、今の不満を聞き出し、共感へとつなげることを目的としています。
役職者は役職者の悩みがあると思います。しかしながら立場もあるため、周囲には弱音もはけない、直属の部下にはメンツもある・・・そんな部分の話を引き出し、理解→共感へとつなげることで信頼感を持ってもらえると経験則上感じています。ただ「今の仕事で大変なことはありますか?」と直接聞くと、弱音を吐くみたいで答えづらいものだと思います。なのですこし周り道をして「過去の役職(仕事内容)で一番やりがいがあったことはいつですか?」ときき答えてくれたら「部長としてはなかなかそんな働き方できないですよね・・・」のように話を展開すると「そうなんだよ・・・・」などとその後の話の中で今の悩みだったり本音を放してくれやすいと感じています。

【中期】:共感者と思ってもらう

・「【初期】:理解者と思ってもらう」で聞き出した過去の業務に”対等感を出さずに共感”する

→ベテラン社員時と違うところ、気を付けたいところとしては「気持ちがわかります」というと「お前にわかってたまるか」的な反応になる可能性があるということです。やはり役職者はプライドもあり、目下よりも能力があることを自覚している場合もあるため、”対等”感を嫌う場合もあるので、共感の際は要注意です。なので私は過去の役職の際の楽しかったことを聞いています。過去の役職時のやりがいや楽しかったことに対して、「私もまだまだですが、過去の●●部長の目線が少しわかったような気がします」「でも部長の役職になると〇〇のようなことができなくなるんですね。。。私なりにそれはきついって思います・・・」のように、過去時点の、当時の斜め上司に共感し、現時点の悩みも共感することで上記のリスクを減らしています。

【後期】:頼りにする

・今の自分の仕事で困っていことを” 別部署目線”の意見をでもらう。詳しい知見のありそうな部下を紹介してもらう

→ここまで出来たら、自分の困りごとを相談しましょう。その際に心がけることとしては、”斜め部署としての意見”と”部長に直接助けてもらうのではなく、部下を紹介してもらう”です。
まずは”斜め部署目線の意見”については、自分たちの部署ではなかなか気づかないもので、また自分の部署の上司と近い目線で意見をくれるため、上申への説得力を与えてくれます。
また”部下を紹介”してもらうことについては、斜め上司は実務を行っていることが少ないため、その実務をお願いすることとなると「こいつ俺に作業をお願いするのか?」などとマイナスにもとらえられるため、このような対応に終始するように心がけています。

【継続】:日々のコミュニケーションで関係性を深める

・お礼や日々のあいさつに加え、業務の報告を

→日々のあいさつに加え、相談した業務の報告をしっかりすることだと思います。その際には紹介いただいた部下の方のアピールも忘れずに。 (その部下の方ともいい関係を気付けます)業務の報告の際に、うまくいったこと、逆に今新たに困っていることなども付け加えるとさらに関係性に進展が図れると思います。ここで注意したいのが、あまり平場で大々的にやらないこと。ここはベテラン社員の時と真逆ですね。理由は直属の上司が場合によってはいい気分をしないからです。「なぜ直属の私に相談に来ない?」などと思われ敵対意識を生むリスクがあるからです。ですので私は、斜め上司の出勤リズムに合わせて、朝早くいく、残業中、直上司が在宅勤務の時などを狙って上記のようなアプローチをしています。


以上です。
ぜひ参考にしてもらえればと思います。
コメントもお待ちしております。よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?