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田植え2024備忘録。


今日は旦那さんの実家の田植えのお手伝いに行ってきた。


田植えの時期は、地域や品種によってまちまちだけど、いつきのところはGW=田植えなエリアだ。

田植えの決行日は、お天気と苗の成長次第なところがあるから、声が掛かったらいつでも馳せ参じられるようにGW期間中は仕事日を除いて全て予定を空けておくのが通例だ。

田植えが無いと朝の時点で確定してから(雨天中止とか田植え終了後)出かけるスタイル。



遠足の朝みたいなカンジ。


だから、
GW後半戦4連休の今日、お義父さんから早速決行の知らせを受けたので、


『おっ。今年は後半4連休は晴れ予報、何なら夏日予報だから本格的に暑くなる前に速攻片付けるんですね、お義父さん…!!』


と、分かった気で意気揚々と実家に向かったら…

前日までにお義父さんとお義母さんが少しずつ進めてくれていたようで、ラスト1日分の田んぼしか残っていなくて拍子抜けしてしまった。

いつも何やかんや気を使って、必要最低限しか呼ばない二人だから

『心置き無く米をもらうためにも、遠慮はいらない!』

と、言っておいたのに…


しかも、
訳あって前回の稲刈りに参加できなかったいつきにとって、今回はリベンジマッチ的な意味合いもあったのに…


お義父さんに理由を聞いたら、今年は温かい日が多くて苗の成長が早かったから、子供たちの休みを待たず少しずつ植えてしまったらしい。

29日は祝日休みだったのに何故呼ばなかったのかと聞いたら、祝日なのをすっかり失念していたそうだ。


もう、お義父さんったらうっかりさん♪(ノ≧ڡ≦)☆


かくして、
いつきの今年の田植え参加は1日だけでお役御免。


GW始まったばかりにして、早くも自由の身となってしまった。


この不完全燃焼感は、次の稲刈りの時に晴らすとしよう。


今日の田植えは朝から雲ひとつ無い晴天、気温も動いても汗ばまないくらいの涼しさと、程良い風。

空気中の水分も少なかったようで山肌や、海の向こうの佐渡ヶ島までくっきり見える最高の田植え日和だった。

雲一つ無い青空と、
軽トラをフル活用した
工夫たっぷりの即席作業台!
苗だけのための『苗コンテナ』満タンに苗を積むと、
緑のバンボディ(箱)のトラックみたいになって
かわいい(笑)
満タン状態を撮りたかったけど、撮る暇なかった。

今年は苗、ホントに長い…
早く植えて欲しそうだ…
田植機の轍に感じる芸術性…
田植えは四角い田んぼを一筆書き。
最初は中をジグザグに、外周は最後にぐるり。
田んぼの中は田植機オペレーターのお義父さんの独壇場。
いつきたちは次に積み込む苗の準備と、
使用後のヘギ(苗箱)洗い。
それが済むと基本、暇(笑)
お義母さんと旦那さんとおしゃべりに花を咲かせる。
美味しいお米になる子たち…
また収穫に来るからね〜!
達成感と共に眺める帰り道…
大好きなお山コンビ。
右奥には薄っすら佐渡も見えている。


たった一日だったけど、

沢山の水を吸わせて重くなった苗を持ち運んだり、

連携プレーに努めたり、

地味に沢山歩いたり、

苗を取りに、それなりの距離を車で往復したり、

お日さまの元、田んぼの真ん中で隠れる場所も無く作業を続けたり、

泥と藻に足を滑らせ側溝に落ちそうになりながら へぎ を洗ったり…


とっても疲れた。


沢山日光も浴びたし、今日は泥のように眠れそうだ。


でもこれを、
お義父さんをはじめ、食べ物を生産している人たちは毎日仕事としてやっている。


生物相手の家業だから、もはや日常と言っても良いんだと思う。


田植えをするお義父さんを見る度に、
お義父さんの戦いが今この瞬間始まったんだなぁ…、
と勝手にしみじみ。


勿論、
苗を植える前から、苗を育てる業者さんとのやり取りなど、準備や段取りで途方もない労力がかかっているのだと思うけど。

苗を植えた瞬間から、もう後戻りも逃げることも出来ない自分の責任。

ただただ、
無事に収穫を迎えられるように雨の日も風の日も。

毎日気にかけて、世話をして、足と手を動かして守り続ける。

しかも、
思い通りにならない自然と生物を相手にだから、
何も米のことを考えなくても良い日なんて無いんじゃないかと思う。

実際に、お義母さんは『お父さんなんて、この時期は田んぼのことしか考えてないんだから』なんて、冗談ぽく言っているけど、あながち冗談では無いんだと思う。

しかも、一年に一度のその収穫に家の生活が少なからずかかっているんだから。


自分だったら責任重大過ぎて、想像するだけで恐ろしい。 


つくづく、
自然を相手に食べ物を作るのは大変な仕事だと感じている。


いつき自身も食べる度に幸せになるくらい美味しいと思っているけど、お裾分けした人達にも口々に大絶賛される実家のお米…


あんなに美味しいお米を作るお義父さん、それを支えるお義母さんは本当にすごいと思っている。



そんな中で、必要としてもらえるなら。

普段から、沢山気に掛けてもらっている旦那さんの両親を手伝いたい!

と、思うのは自然の流れなのだが…


今回の田植えを手伝いに行くにあたって、
いつきには並々ならぬプレッシャーがあった。


先に書いた、『訳あって前回の稲刈りに参加できなかった』理由に直結するのだが。


実は、
前回の稲刈りは、昨年6月にギックリ腰で一週間寝込み、そのまま『骨すべり症による狭窄症と判明して『猫よりは役に立てると思うから参加だけでも…』と懇願したが、かえって迷惑になるため不参加となった経緯がある。


自分のこの持病は、骨がズレたことにより神経を圧迫して起こるものなので、自然に治るものではないそうで…

先生に『一応聞くんですけど、ストレッチとか、根性で何とかなったりませんか?』と尋ねてみたが、『なりませんねw』と言われている。

かと言って、安静期間も長い(今の職場は一旦辞めざる得ないと思う…)から手術もする勇気も無く…

現在も慢性的な腰痛と足の痺れ、
まっすぐ立った状態で長距離歩けないという症状が出ている。

が、
丸一年経とうとしている今、だいぶ上手く付き合えるようになってきた。

そもそも、
日々、肉体労働に従事している通り、適度に屈んだり、しゃがんだりしながらなら、普通に長距離動き続けられる不思議な症状の出方なのだ。

人体ミステリー。

だから、
今回は、できる範囲で参加したかった。

そのために、田植えに照準を合わせて日々、腰のコンディションを最善の状態に持っていけるように日々気を付けて生活していた。

そして、
今日、実家に行って早々に仏壇でおじいちゃんに『なんとか、今日やり遂げられるように腰をお願いします。なんとか!』と、お願いするのも忘れなかった。


そして今日、無事にやり遂げた。


だから、今年の田植えは感動ひとしおなのだ。


勿論、仏壇のおじいちゃんにお礼を伝えて帰路についた。


そんなこんなで。
喜んでもらえたし、
美味しい御馳走をたくさん食べさせてもらったし、
とても良い、田植えin2024だった。


私の身体よ、いつも私のために頑張ってくれてありがとう。


お読みいただきありがとうございました!


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