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短歌「マーブル」

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毎週水曜日に投稿している短歌です。 旧「木曜日は燃やさないゾンビの日」
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短編『マーブル』甘くて甘い

短編『マーブル』甘くて甘い

 息子夫婦の教育方針に口出しはしないが、そんなに叱るほどの事でもないだろう?
 ぷっくり涙を溜めて項垂れているチビ怪獣兄の、なんと悲しげな姿。

 撫で撫で、なでなで、ナデナデ。

 ババ怪獣、得意技はなでなで。

 
 

短歌『マーブル』タコちゅう

短歌『マーブル』タコちゅう

 私に嬉しい事があって、その話を爆裂トークしても旦那さんはいつも冷静だ。
 
 一緒に手を取り合い、ハグなどしながら跳ね回るアメリカ式の喜び方が好きな私とは真逆の男。
 そんな男でも、うっかりする事がある。
 口元に浮かんでいたのだ、珍しく。

 一瞬だったけど見逃さないのは、連れ添った年月のなせる技だ。

 口が少しタコちゅうみたい。
 フフフと笑って、知らないフリをしてあげた。
 ありがとう、

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短歌『マーブル』レゲエな朝

短歌『マーブル』レゲエな朝

 noteのお友達のたぬきちさんが、親友のシャー子さんとラジオをやっている。

 この回の冒頭では、シャー子さんのレゲエ愛が熱く語られていた。
 
 朝活派の私は、起きて覚醒してしまえば、アップテンポ甚だしい激しめの音楽で午前中の家事などを片付けていく。
 自分を鼓舞し、ご機嫌なテンションにする為だ。

 午後は反対に、小説を書いたり、短歌だったり机に向かっているから、無音(笑)
 音は邪魔になっ

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短歌『マーブル』茶柱

短歌『マーブル』茶柱

 飾り終わった鏡餅の思い出は、この一首のような感じです。
 熱いお茶と少しのしょっぱさが不思議で美味しい。
 嬉しそうな祖父の顔とともに忘れられない思い出です。

短歌「マーブル」むつのはな

短歌「マーブル」むつのはな

 せっかく詠んだ短歌も、風邪ひきのせいで季節はずれになってしまいました。
 この冬は、雪はつもりませんでしたが六花はよく見ました。

 小さいながら、美しい花を咲かせたフロントガラスに、そっと指を滑らせて遊んでいました^_^

短歌「マーブル」遠ざかる

短歌「マーブル」遠ざかる

 過去に詠んだ短歌も「いまいちだな……勉強不足だな」って思う事たくさんあります。
 そこで、リベンジ短歌してみました。
 「冷やし中華始めました」くらいの軽さですが。

 相合い傘ってさほど仲良くない二人でも、後からみたらめっちゃ親密に見えてしまいます。
 女の子が濡れないように傘を傾けてさす男の子。ひとつの傘の中は、お互いの距離がとても近くて……。
 傘におさまる二人は良いよ?アオハルしてて。

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短歌「マーブル」お腹すいた

短歌「マーブル」お腹すいた

 雨降りの日は、青い空が恋しいですね。
 時間はちょうど12時、あぁ……お腹が空いた。

 雲にクスッとさせられた午後の短歌です。

短歌「マーブル」霜柱

短歌「マーブル」霜柱

 霜柱や凍った水たまりを見つけると、お約束のように足で踏んづけちゃう。
 小学生の登校時間、キャッキャと楽しそうな声が聞こえたら霜柱か雪かどちらかかもしれません。

 大人だって霜柱が立っているのを見つけたら、少しテンション上がりませんか?
 霜柱を踏んでみたくなりませんか?

 どうせ踏むなら、ネチネチ上司に見立ててグリグリ、ザリザリ。マウントばかり取ってくるママ友に見立てて、ザンザン、ザクザク

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短歌「マーブル」居眠りもアート

短歌「マーブル」居眠りもアート

 お友達のお家にお邪魔して、美味しい焼き芋をごちそうになりました。
 帰り際、近所のおばあちゃんが美術展で入選した話を聞き興味が!
 美術展など鑑賞するのは久しぶりだったので、帰りに文化ホールに寄ってみました。

 絵画(おばあちゃんの受賞作品)、彫刻、工芸、書、写真で市展賞から入選までの作品が展示され、圧巻の素晴らしさ。

 そこでのクスッと笑えた出来事を短歌にしてみました。
 

短歌「マーブル」仏花

短歌「マーブル」仏花

 冬の仏花は他の季節よりも花の種類が少なくて、ついつい普通の花を買ってしまいます。
 今日はビタミンカラーで、凛とした白で、ダイナミックな深い赤でと、このお花選びも楽しいものです。

 そうやって飾った花が、ふと顔をあげた時に目に入り、何かを語りかけているように思う時があります。
 仏壇のお花ですから、やっぱり母との会話だったり、子供の頃の想い出だったりします。
 母はかすみ草が好きだったと、亡く

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短歌「マーブル」願みくじ

短歌「マーブル」願みくじ

 私が参る神社には、大筒の「願みくじ」があります。
 大きさもさる事ながら、重量もヘビィなおみくじです。
 家族連れやカップルが楽しそうに大筒を振る姿に、初めての参拝客もチャレンジしてしまいます。

 私は毎年普通のおみくじをひいていたのですが、今年はふと「やってみようかな」と思い、大筒を持ち上げました。

 きっとお正月ムードに、テンションが上がっていたのだと思います。
 魔女の一撃をくらった腰

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短歌「マーブル」ひっそりとイルミネーション

短歌「マーブル」ひっそりとイルミネーション

 クリスマスが近づいて来ました。
 あちこちでイルミネーションが瞬き、サンタさんの到来を待ちわびていますね。

 ひとけがない高架下は、何年も跨いで工事しています。どこをどう変化させているのか、いまいちわからん……。

 ところが先日、大変化がありました。
 道路に面した金網に、クリスマスイルミネーションが出現したのです!

 クリスマスイルミネーションと呼ぶのは憚れる小ささで、色も緑一色。
 場

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短歌「マーブル」朝靄

短歌「マーブル」朝靄

 濃い朝靄に包まれた中、いつものように車を走らせるといつもの街並みじゃないみたいで。
 
 一瞬、ゲームの世界みたいだな~、RPGだなこれはって思った。
 飛び出してくるだろう雑魚キャラに気をつけなければ。

 慣れた道でも安全運転、近づかなければ信号機の色も見えない。
 でも、靄がかかる道路は異世界への道みたいに見え、怖いような面白いような気分でハンドルを握る。

 勇者はこれから始まりの町にあ

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短歌「マーブル」流星になり

短歌「マーブル」流星になり

 寒くなってくると星が綺麗に見えますね。

 前に住んでいた街は、都会と田舎が混在していてとても住みやすい街でした。

 驚いたのが、星が綺麗に見えること。
 特に冬は圧巻でした。

 仕事帰りの深夜過ぎ、嫌な同僚と働くストレスや辞めたい願望がフツフツと湧いて、よくこんな現実逃避を考えていました。

 どうせアクセル踏むなら、美しい星空に向かって踏み出したいな。夜空でドライブだ!
 
 それくらい

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