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母の日の、次の日ですね。

 昨日は、母の日だった。しかも、大雨だった。

 こういう雨の日が近づく予感を、最初に感じるのは、数日前から始まる
わたしととある予備校生の頭痛からだ。あと、家の中に、虫が増えること。
それを追って、いつもは隠れているいろんな種類の蜘蛛が活発になること。そして、猫のそわそわが激しくなる。家中の小さな隙間に入ろうとする。



 とある予備校生は、昨日、朝も早くから、予備校に出掛けようとしていた。
 昨日は気圧の変化で眠れなかったという、とある予備校生。準備をしながらやたらハイテンションでしゃべっている。
(出掛けるんなら、黙って準備しないと、遅くなるし、忘れ物しそうだよ。)
と、内心思いながら見ているけど、こんな気候の日は、好きに発散させておくほうがましだな、と、長いお話にいい感じの返事を返して、つき合っていた。
 ただ、とある予備校生が何気なく発した、今時風の、若者らしい、将来の収入へのこだわりを示す言葉に、つい、
「え~、そんなことない。そもそも頭がいいから収入が高いってわけじゃない。」
と、反論してしまったら、
「……お母さんってさあ、すぐそういう、何て言うか、現実に即してないようなへんな事を言うよね。」
と、文面だけでは表しにくい、よく妹に言うときのような感じの悪~い、言い方で、わたしを世間知らず扱いしてきた。
 え~!!今までずっと、あなたの話を口を出さずに聞いていたのに、たったの一言で、なぜこんなに感じ悪いの!?と思いつつ、とある女子中学生の気持ちがよく分かったよ、と思いつつ、下手なことを言うと、また、嫌なことを言われそうなので、返事少なめに、「いってらっしゃい…」と、送り出した。

 とある女子中学生は部活で、平日よりは遅めに出発。出掛ける前、靴のつま先をとんとんとして履きながら、
「今日はさあ、何の日でしょう。」
と言うので、
「あ~、母の日。」
と言ったら、
「…………でも……、何もあげないよー。」
と、わざわざ言ってから大雨の中、お出かけになった。う~ん。


 さて、お昼をかなり過ぎてから、部活から、びしょびしょになって帰ってきたとある女子中学生、ゆっくり遅めの昼ご飯を食べているので、仕事をしないとな、と思ったけど、ひとりにしてはかわいそうかな、と、食べ終わってもわたしも座って、食べている女子中学生を、(まだ頭痛い……)と、ぼんやり見ていたら、
「……見ないで。(怒)」
と、言われてしまう。
え~!!見るのまで禁止……。



 夜になって帰ってきたとある予備校生。
 聞けば、あのあと、県内の少し遠くの街まで、そのまま電車で参考書を買いに行ったらしい。ところが、寝不足で電車の中で眠ってしまって、隣の県の真ん中辺りにある大きな街まで寝過ごしてびっくり。でも無事、そこの大きな書店で、大きな街だけによりどりみどりある参考書を、ちゃんと買えて帰ってきたらしい。
「いやあ、オレ、予備校行けんかったわ~。」
と、言った後、出掛ける前にわたしが言ったことを、
「たしかに一理あると思う。」と、言った。
 たぶん、本当は一理あるとは思ってないのだろうけど、そのあと、自分の部屋も掃除して、わざわざわたしに「部屋も掃除したよー」と、ご報告してきたから、わたしの「いってらっしゃい…」に、内心(やばい、やってしまった)と、思ったのかな。別に怒ってないのに。


 でも、ちょっと恨んでいるので、今朝のウインナーは、わざわざタコにしたり、切り目を入れて食べやすくしたりせず、そのまんま、焼いただけ😊。


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