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セーター

明け方、とっても短い夢を見た。

三歳児に戻っている とある若者が
わたしが昔編んだ、
数字のロゴの入りの
下の方に水色の縞が入った
白いセーターを着て、
暑そうな
真っ赤な顔をしている

「暑いんじゃない?おいで?」
と、声をかけると、
近づいてきて、両手を上げて、
「脱がせて」のポーズで、背中を向ける。


セーターの両裾を
左右の手でつかんで
めくり上げて
脱がせようとすると
セーターは
自然に裏返しになっていく

編み込みの赤いロゴの裏の毛糸が
波のように渡っている
それに視線を向けている間に、




・・・






気づくと、
とある若者は、
今の とある若者の大きさに……。


背が高くなってわたしの手が届かないから、
引っ張り上げたセーターが
とある若者の手首のあたりに引っかかって
抜けない。

「とある若者が、ちょっと膝を曲げるかなんかしてくれないと、
 引っかかって取れないよ?」
と、声をかけようとしたところで、……



パッと目が醒めた。

おー、夢!








ー自分で脱がなきゃ脱げないよ?

「やっっ、オレだって自分でいろいろ考えとるんよ?」
と言う、とある若者の声が聞こえてきそうだ。

(そうだよねぇ…)




現実の「今」をあまりによくあらわしていて、😊。

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