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軒下さんの味噌汁

 軒下さん(うちの庭に住む野良猫)がうちに来るようになって、もう
7年目。

 軒下さんは、好き嫌いの多い猫です。
 猫ってそんなものなのでしょうか。
 軒下さんは、まず、見たことのないものは絶対に食べません。めったなことがない限り、乾燥しているほうのキャットフードと、○○ぶししか食べません。
 キャットフードも、決まったメーカーの決まった種類のものだけ。違う種類のをお皿に入れると、
「それじゃあないのよね~。分からないかなぁ~。」
と、鳴きながら、わたしの膝の周りをグルグル回ります。
 そのくせ、1~2年したら、急に憑き物が落ちたみたいに飽きて、逆に決してそれを食べなくなります。
 そうなったら、どこかで、軒下さんの好きそうな味の別のキャットフードを探さなくてはいけません。わたしはなかなか勘がいいのか、軒下さんの好みを当てるのは得意です。

 そんな軒下さんですが、かつおぶしの好みはこの6年間同じです。
 軒下さんが、ずっと偏愛しているのは、株式会社まるじょうさんの「花かつお」か、株式会社マルトモさんの「だしの力」という、サバやアジの削り節も入ったかつおぶし。これ以外は、どうも食感か、味が違うらしく、
「そっちじゃないのよね~。分からないかなぁ~。」
になります。
 さらに、軒下さんの面倒なところは、そのかつおぶしでも、袋の残り3分の1から、
「こんなに粉々になったのは、食べにくいから、新しい袋を出して~。
 分からないかなぁ~。」
と言って受け付けなくなるところです。
 粉々のかつおぶしが、大量に溜まっていってしまいます。


 軒下さんが現れて以来、朝、味噌汁をつくるのに、手軽な顆粒だしをつかわなくなりました。
 といっても、ちゃんと出汁をとるのは大変なので、(そうでもないか。でもわたしは、)水に、かつおぶし・だしの力をそのまま入れて、昆布を濡らしてハサミで細く切って、そのまま他の野菜や豆腐と一緒に味噌汁にしてしまいます。
 とある者たちから文句が出るかな?と思いましたが、なぜこんな味噌汁になったのか、「軒下さんがね、……」と、説明すると、みんなかわいい軒下さんのためなら仕方ないな、みたいな顔をして納得してくれました。あの頃は小さかったし。このごろは慣れて、当たり前だとおもっている様子。
 たぶん、家族の健康には良さそうだし、こんな手抜きなやり方だけど、顆粒だしよりぜったい美味しい、とわたしは思っています。



 

 noteを続けていると、ときどき、他のnoterさんが、「記事お借りしました。」と、わたしの書いた記事に呼応して、記事を書いてくださったりすることがあります。そうは書かれていなくても、「ん?これってもしかして、わたしがあの記事を書いたことに反応してくださったのかな?」とほのかに思うときもあります。ただし、こっちは本当はたまたまで、単なるバーナム効果なのかもしれませんね。
 とある少女のバレーボールではないですが、上げたトスを、おもしろい角度で、気持ちよく打ってもらえたような、「え?そこに打つの😊?!」な、とてもとても楽しい気持ちになりますね😊。ありがとうございます。わたしもいつか、そういう技を身につけたいものです。



 さて、マッシュルーム1号さん、どうなったと思います??















足、長い!とある若者曰く、「気持ち悪くて、これもう食べれんね。」




実は、後ろに……。

                  こう見えて、子連れのお母さん?お父さん?😊😊




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