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メンヘラコミュ症ホステスになる❊幼少期❊

幼少の私を一言で表すと、内向的で泣き虫な阿呆。

阿呆のくせに感受性は人一倍強く、人が気に留めないような些細なことが心の琴線に引っかかってはよく、くよくよ悩んだり泣いたりしていた。


とにかく保育園が嫌いだった。

両親のことをあまり信用できていなかったので、赤の他人、ましてや他人を慮ることがまだ未熟な子どもなど、怖くて仕方なかった。


家族での会話がほとんどなかったし、おかしなことを発言すれば両親に否定されたり睨みをきかされたりしていたので、誰かに対して自分の気持ちを伝えるのがとても怖かった。


不用意に傷つきたくないので、隅っこで膝を抱えて皆が遊んでいるのを眺めていた。


他者と関わらなければ嫌な思いをすることはないと、精一杯、自分を守っていた。



ボーっと雲が通り過ぎるのを眺めていた。

陽に照らされた誰もいない園庭を眺めていた。


園庭の先は囲いのない自由な世界が広がっている。
物理的にも心理的にも何も自分を縛り付けるものがない。

広い世界。
早く大人になりたかった。


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