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福フェス優しい世界線

一昨日福岡は雨。
そんな中開催されたFUKUOKA MUSIC FES。
クリープハイプのグッズに並ぼうと思いグッズ販売に向かうと長蛇の列。やっぱりクリープハイプ人気なんだなと思いながらこれは並ぶなと。
時刻は9時30分。ヤングスキニーは聴きたいと思っていたので11時45分までには中に入りたい。よし、いけるなと思った私。そこからまあ進まない。進んでいるけど進まない。そして、そこから追い打ちをかけるかのような雨。生憎私は傘を持っていない。ああ、なんで私傘を車に置いてきてしまったのか。いいやと思った自分を恨む。そんな中これ使ってくださいと優しい声が聞こえた。それは前に並んでる女性お2人で2人とも折りたたみ傘を持っていて、1人の方が貸してくれた。2人で1つに入るのでどうぞ使ってくださいと。
この世界にまだこんな優しさが溢れていることにとてもとても感動した。見ず知らずの人に傘を貸せるこの人たちの優しさがとても沁みて、雨に紛れて泣きたくなった。素敵な世界で溢れていた。そして、私は傘を借りてまだまだ辿り着かなそうな列を並び続ける。その時点で10時30分。よし、まだ大丈夫だ。ハルカミライがそろそろ始まりそうだなと思っていた頃だ。気持ちを高めるために今日出るアーティストの曲を聴いて心はノリに乗っていた。そしてあとちょっとかも?ってところで時刻は11時30分。おっと、これは、多分、ヤンスキに間に合わない。
でもここまで来たのならグッズを買いたい。
よし、並ぶぞ。そう意気込む。そして本当ようやくと言っていいほどグッズ販売のブースが見えてきた。時刻は12時20分。ヤンスキ頑張れば間に合う?マイヘアは絶対見たいよと心は焦燥。そう思っているとすごいすごい土砂降り。止んでいたのに急な土砂降り。その時私はお姉さんたちに傘を返していたので土砂降りに一生懸命耐える。雨にも濡れ、気温も低かった福岡。白い息が出るほど寒かった。寒くてガタガタ震えていた。そしたらまたお姉さん方が今やばいから絶対使ってくださいと貸してくれた。
私の前には金髪のお兄さんと口にピアスがついていたお兄さん。傘を開く時そのお兄さんたちにちょっと当たってしまってすみませんと謝っていると、今のやり取りに癒されたんでと優しいお言葉。お兄さんたちがティッシュ欲しいという話をついさっきしていたので勇気を出してティッシュ要りますか?と声をかける。欲しいですと勇気を出してよかったと自分を讃えながら、なんと優しい世界線なのだろうと。お兄さんたちはその後もクリープ好きなんですかと声をかけてくれたりして寒いですねと世間話をして、見ず知らずの初めて会った人たちなのにクリープハイプのグッズに並び続けているという絆が私たちには芽生えていた。私だけがそう思っていただけなのかもしれない。
そしてようやく辿り着く。グッズはあんなに並んで寒い中耐えたのにもう売ってなかった。人気すぎだよクリープハイプ。でも、並ばなかったらこの優しさに触れられなかったと思うとこんな日もあってよかったなと感じた。グッズ買えなかったのは悲しすぎるが!!!!
私に優しくしてくれた彼女ら、彼ら。みんなにたくさん幸せが降り注ぎますように。これからも優しい世界で生きていけますように。そんなことを願いながら見ていた大トリクリープハイプ。素晴らしすぎたのでもう何でもいいや。きっとこう思ったのは私だけではないと思う。

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