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仕事をしたい障がい者の方・就職に困難を感じている方へ

選ばなければ仕事なんていくらでもある、なんていう人がいますよね。
確かにニュースでも、どちらかというと最近は人手不足の話題が多いように思います。
でも、自分にとって少しでもいい仕事(いい仕事、というのも、それを考える人の数ほどあります)に就きたいと思うのは当然のことです。

仕事に就くのと同じくらい、いやもっと大事なことは、その仕事を継続することだと思います。
そうであるなら、何でもいいとは言えませんよね。

よく成功者の話として、たまたま入った会社がとんでもなく大変な会社で、周りがどんどん辞めていく中、踏ん張ってものすごい成果を上げて、みたいなのを見ることがあります。
これって、ものすごいレアケースなんじゃないかと思うんですよね。

これで成功した人にリアルでそんなに会ったことはありません。周りがみんな辞めていく時点で、普通の人にはできない生き方って言ってますよね。
あったとしたら、実はその仕事に適性があって、なおかつ人並みはずれた精神耐性があったということじゃないかな。

私自身は人に比べてたいして根性のあるほうではないので、そんな話を聞いて、自分を振り返って恥じたりすることもあるけど、これから就職したい人にお勧めできる生き方とは到底思えません。
ましてや、色々な事情のある人に向けて、昭和の価値観を押し付けるようなことは、私が最も嫌いなことです。

私は家族以外の人はほとんど気づいていないと思うけど、潰瘍性大腸炎という病気です。指定難病のひとつで、一生完治はしないそうです。幸い、軽症で10年近くは症状はありませんが。
亡くなられた安倍元首相も同じ病気だったといいます。
なので、安倍さんが下痢で仕事を投げ出したとか、仮病だとか言われているのを見ると、私が上司から「腹が痛いくらい我慢しろ」と言われていたことを思い出してちょっと悲しくなります。

もちろん、あなたは仕事を選ぶこともできる一方、その仕事(企業など)から選ばれなければなりません。
その最大の関門が「面接」です。
この稿は、軽々とその面接を突破するであろう人向けには書いていません。
面接に苦手意識を持つ人、なかでも障がいをお持ちの方、これから社会に出ようとしているが、何から始めていいかわからない方、面接に何度も落ちた方、に読んでもらいたいと思っています。

私は現在、障がい者の就労支援や、新卒の学生の面接対策などを仕事にしています。
大学卒業後、総合商社に入社、人事部の採用・研修を行う部署に配属されました。
その後、海外駐在員の労務管理の仕事を経験し、その後はいくつかの会社の人事部長や、採用部門長として、20,000人以上の方と面接をしてきました。

こんな経歴で(病歴も含めて)、障がい者の就労支援をしているのは多分日本で私一人です。
今の仕事の中で、1年間に100社落ちた人、5年ブランクがあって40社以上落ちた人、17回転職した人、の支援をし、無事就職してもらうことができました。
困難さを感じながら、でも仕事をしたい、諦めたくない方、何かのお役にたてればと思います。

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