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オルゴール

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不思議 素敵 の 音がする 小箱
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「愛は」

「愛は」

愛は、不思議
愛は、枯葉

fond du lac

fond du lac

あなたのいない
あなたを知ったあと

わたし

渇いて 
脆くて
皹て
静寂に溶けてゆく

わたしは
強くなれたのだろうか

だとしたら
何故

こんなにも
頬は痩け
指は震えて
孤独を拭えない

行き場なんて
最初からありもしないのに

叶う程
増えゆく欲望
が 

わたし

苛み
抉り
捻れ

心から
闇を絞り出しても
際限はなく

底の無い湖

喩えて

自己嫌悪

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「潮騒に吹かれて」

「潮騒に吹かれて」

陽炎が照りつける海辺で
1人で泣いていた

晴れ渡る空がやかましくて
笑われてるみたいだったから

渚の星空の下
思わず泣いてしまった

君の面影が夏の夜空に浮かんで
風が僕らを攫っていったから

もう戻らない日々
空の上に浮かんでる

“8月のライター”

“8月のライター”

おまえに貰った使い捨てのライター
厳密には借りて、まだ返せてなかったライター
まだ火がつくぞ
命とか希望を思わせるKelly Green
おまえのヘーゼル色した
瞳のいとこみたいな色だね
無彩色の包囲とか残酷な時間
その中で妙に際立ち 調和さえする色
美しく快活 毅然と凛と咲く 
そんな笑顔の記号
オレのどこを探したって見つからなかった色

そのライターで火を灯す度
小さな炎が震える度
素直じゃな

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ずっと風の中みたいな音だった。

昼に起きて、パンを食べて、映画を見ている。少しギターを弾いた。音楽も聞いた。

見たい映画をチェックして、夜にでも見ようと思う。

今夜は友人と会う。ご飯を食べて帰ってくるだけだから多分夜まで元気だ。

拙くても自分の美学がある人はいいな。価値観や拘りを持っている人に憧れるし、自分もそうありたいと思う。

それで何ができるわけじゃないけど、何もできないわけじゃないだろう。

今日は雨が降っていた。

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PLUTO

PLUTO

冥王星は変化や変容とか

やり直す力や生まれ変わる力がある

破壊と創造

かなりの勇気や覚悟がいる

でも必ず自分の魂がさらに進化するために起こる

「秘密」

「秘密」

ぼくはしりたい
なんでもしっているから

書きかけの絵画の意味と
壊れてしまった関係を繋ぐ糸を

ぼくはしってないから
傘に隠れている秘密を

息を潜めた海底
泡の中で揺れる月

薄羽蜉蝣の記憶

薄羽蜉蝣の記憶

血小板の夕餡が融解して
試験管に浸る糖は、致死量を超えて夜を忌避する。
心のシャッターに幽かに刻まれる爪痕
掻き毟るような死への欲動は、
浴槽に投げ込まれた造花が魅せる快楽と夢
呼吸を審判する水の中には
錆びることのないナイフが揺らいで__
彼方の警告音
泡沫に眠る雲に簪させば
不穏なる空はそっと刃先を奔らせる
不協和音の交響曲と鴉の断末魔
悲劇は足音もなく……
あまりにも澄んだ化学式を伴って、此

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「夜空」

「夜空」

根底を極めた演者
光を反射する種

格子状の天井
アゼット模様の目

かけられた十字に死者
煤けた窓から青空

遊泳する車
赤子がそっと微笑む

NEPTUNE

NEPTUNE

海王星は直感とかイメージ、インスピレーション、イマジネーションなど

とても大切な意味がある

思い立ったら即行動とか

何か思ってたらやってみるなど

形にしちゃうのが大事ですね

チャレンジを楽しみましょう!

黄昏の蒼に轢かるる夕陽の眼零れたミルクすくわれぬまま

黄昏の蒼に轢かるる夕陽の眼零れたミルクすくわれぬまま

左目に映る硝子世界に二重瞼は脆くも崩れ
右の君のステンドグラスとノスタルジアは
空白に17:09の水彩画を染みこませて
「誰か」を望む奇数番地の住宅街
転がる三輪車、錆びついたシャベル
子供の悲鳴はいつも悪意に浸されているきがして
私の唇から夕闇色の血が滲む
嗚咽すらなく、永遠に開かない鍵に爪痕を遺すのは
あの日を繰り返す少女の記憶だったから――
暗い影が這い回る共同墓地
心臓を象る甘味料とプラス

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詩 「問い」

詩 「問い」

神の権威か

自由意志か

死をえらび、死んでいった