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教室運営で思うこと(10)覚悟できてますか?プログラミング教育なしのリスク

残念ながら「プログラミング教育」の価値が正しく認識されていないように感じています。そこでプログラミングのスキルがなかった場合の未来を考えてみたいと思います。

※この記事では教室運営について思うところを書いています。


世の中の変化に気づいてるよね?

インターネットやAIなど新しいテクノロジーが社会のありようを変化させています。皆さんお気づきですよね。
この変化に適応し、未来を生き抜くためには、当たり前ですが新たなスキルや知識が求められます。
その中でも世界的なIT人材の不足が叫ばれており、特に重要と考えられているのが「プログラミング教育」です。
しかし、英語は塾などを利用して学校外でも学ばせているのに、プログラミングは一過性のブームになろうとしています。
あなたはお子さんにプログラミング教育を受けさせない覚悟はありますか?

プログラミング教育の普遍性

プログラミングは難解なプログラミング言語と呼ばれるものを駆使してコードを組み立てる作業のイメージがあるのではないでしょうか?
プログラミングは人類が積み上げてきた知識を用い、情報処理に適した知識に再構築したものです。
普遍的な知識を新しい時代に活用できるよう形を変えたものと考えることができます。
だから未来のキャリアのための重要なスキルと考えられているのです。
デジタル技術の発展に伴い、プログラムはあらゆる産業や分野に浸透し、便利で豊かな生活を支えています。
もしプログラミングのスキルがなかった場合、将来的にはその変化に適応することが困難になるかもしれません。

サービスを作れないニッポン

日本ではプログラミング教育が不十分なうえ、その価値の認識も低いようなな状況が続いていると感じています。
他国と比べて取り組みが遅れており、これにより日本の子供たちが将来の競争において不利になる可能性があります。
身の回りを見渡せば、私たちが日常使っているIT技術やサービスは海外で開発されたものがなんと多いことでしょう。
コミュニケーション手段として利用されているSNSサービスを見ても、facebook、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)。
海外で開発されたものです。
国民的なアプリとなっているLINEも開発したのは韓国企業です。
はたしてこれらのサービスの開発初期に日本人はどれぐらい関わっていたのでしょう?
正確なところはわかりませんが、ほとんどいなかっただろうと想像するのは私だけでしょうか。
いま話題のAIでさえ海外で開発されたものを称賛するばかりです。
モノづくり大国ニッポン!
日本人として誇らしく思いますが、富を集めているのはモノの上で提供されているサービス分野の情報技術です。
日本国内の企業が独自に開発したものがありません。
モノはつくれてもサービスをつくれない日本。
私たちはこの状況の中で生き残りを考えなければなりません。

プログラミング教育がもたらす利益

プログラミング教育がもたらす利益は計り知れません。
プログラミングを学ぶことで、論理的思考力や問題解決能力が養われるだけでなく、創造性やコミュニケーション能力も向上します。
人種も性別も関係りません。教育を受けたか受けないか、それだけです。
また、プログラミングは将来のキャリアの選択肢を広げることができ、自己表現や自信の向上にも繋がります。

世界的なIT人材の不足が予想され、IT技術の先端を走る米国ばかりでなく、国を豊かにする一大チャンスとばかりに各国でIT人材を育成する競争が始まっています。
それは国境を超え、男女の性別にも関係なく、教育によって知識・技術・スキルを身に着けた人だけに大きなチャンス、そして利益をもたらします。
日本人が苦手とする語学でさえ、AIの通訳で簡単にコミュニケーションできる時代です。
言葉の壁が取り除かれ日本人がこれまで以上に海外で活躍できるのです。
言葉の壁がなくなるということは、逆に海外から優秀な人材が日本で働くチャンスもあるということです。
ただ、日本で働く経済的な魅力を感じてもらえるかは疑問です。

日本にこだわれるのか

これまで安い報酬で雇えていたIT人材がより高い報酬を望めば海外に流出することになります。
経済の低迷に耐えてきた日本企業が、高い報酬を払えないため安い労働力を期待して移民を要望している現状を考えてみてください。
辛辣な言い方ですが、高い報酬を払えないということは儲かっていないということです。将来の売り上げが見込めない、生産性が低いということです。
そのような企業が生き残れると思いますか?
言葉の壁が取り除かれると述べました。それでも日本には独特の伝統文化があるから海外からの参入の障壁となっている。簡単には日本に入れないと考えている方もいらっしゃると思います。
思い出してください。
SNSが流行るのにどれだけ日本の伝統文化の参入障壁がありましたか?
日本人は優れているものは海外製だからといって忌避する民族ではありません。むしろ積極的に取り入れて日本人に合うようにカスタマイズしてしまう特殊能力があります。モノ作りはそれで成功してきました。
しかし、SNSに代表されるIT技術・サービスは別です。
入ってきたものをそのまま使っています。
なぜカスタマイズできないのか?
それはプログラム(ソフトウェア)で実現しているためです。
プログラムは著作権で保護されているので勝手な改変はできません。

プログラミング教育なしで生きる覚悟がありますか?

私たちは、子供たちの未来に備えるためにプログラミング教育を受けることが重要であることを理解しなければなりません。
地域社会や学校、家庭でのプログラミング教育の普及に向けた取り組みや支援が必要です。
しかし、その支援はいつ届くのでしょう?
いつまで待てるのですか?
お子さんは将来どんな武器をもって自らの人生を切り拓いていくのですか?

余談:ポジショントークって思われるんだろうな

プログラミング教室を運営してますから、ポジショントークと思われて当然です。それを否定はしません。
でも、こんなことを言う影響力を持つ客観的立場の方がいます?
自分の無力さが歯がゆい。

「日本は先進国だ」
「GDP〇位の経済大国だ」

日本人として誇らしく思います。
でも継続していけるのでしょうか?

おそらく私はひどく落ち込んだ日本を見る前に人生を終えると思います。
幸せなことだと思います。
しかし、将来世代の子供たち、生徒のことを考えると…

教えたプログラミングの知恵を活かしてよりよい選択をして生き残ること
私ができるのは祈ることだけです。

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