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一人称について―俺、僕、私、ワイてゃ、あたち様(エッセイ1)

こんあもてゃ。

挨拶を考えました。こんあもてゃ。なかなか語呂がいいでしょう。こんにちは、みたいで。でもこの挨拶で書き始めたときに、気分が「あもてゃ」としての人格に引っ張られすぎて、素の自分で書けなくなりそうなので使うかかなり迷っている(そんな人格あるのかは不明)。そもそもこのふざけた名前は、実名で書くときの心理的抵抗を消すために編み出した適当な名称なのに、かえってこれによって別の縛りが生じるとしたら元も子もない。

話がそれました。以下、本エッセイの主題です。

一人称ってめんどくさい。私は最近「私」に統一しようと思いました。特に文章を書くとき。話し言葉では「おれ」か「ぼく」なんですけど、文章で「俺」とか「オレ」って書くとキモくないですか?

「俺」はちょっと前に「俺のハンバーグ」とかが流行ったせいで男らしさを過剰にアピールする感じに思えるし、「オレ」ってオレオレ詐欺かよ、カフェオレかよみたいな浮ついた印象を与える。ひらがなの「おれ」はまだニュートラルかもだが、ちょっとかわい子ぶってる気分になる(実際これを使うときは少しかわい子ぶっている)。

一方、目上の人に対してよく使う「ぼく」は漢字にすると「僕」なわけですが、この漢字へりくだりすぎではないですかねえ?私はあなたのしもべでも下僕でもありませんよって思ってしまう。あと発声したときに音がこもるんですよね、「ぼく」って。だからなるべく使いたくない。歯並びのせいで私には発声にコンプレックスがあり、かなりはっきりしゃべらないと人に声が届かない。

となると必然的に「私」になってしまう。もう私もいい大人ですからね、俺とか言ってられないわけですね。人に応じて使い分けるのも、いくつも自分が分裂してるみたいでイヤになってきました。やはり「私」がニュートラルで一番いいと思います。

一応、このブログで名乗っている「あもてゃ」にひっかけて、「ワイてゃ」という最悪な一人称も一瞬考えた。これは漫画『恥じらう君が見たいんだ』のシキというキャラクターが使っているものである。なんj民とかがネットでよく使う「ワイ」と、「ちゃん」の派生である「てゃ」を結び付けた斬新な一人称だ。自分が好きなキャラの一人称を拝借するというのも、もしかしたら面白いかもしれない。私がシキが好きな理由は、彼女が非常に自由にふるまうからだ。完全に自分の世界を構築している。

同じ理由で好きなキャラクターに、『踊るリスポーン』の拍子様がいる。彼女は本当に何でもありである。すべてが彼女を中心に回っており、それでいて深遠な愛の哲学を持っている。拍子様に成りたすぎて、私は一時期髪をワインレッドに染めたこともある。いつかこのブログで『踊るリスポーン』と拍子様の魅力について語らせてもらいたいと思う。

ちなみに拍子様の一人称は「あたち様」である。ワイてゃも「あたち様」を名乗れば、拍子様みたいになれるだろうか?

(※ヘッダー画像は上記のTwitterより引用)

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