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『レインツリーの国』胸キュン♫

大好きな有川浩さんの作品
‥の中でも私のイチオシ♫です。

有川浩さんの作品は、代表作の『図書館戦争』もそうですが『塩の街』『空の中』や『海の底』など。「非現実的でありえん!」と思うようなハチャメチャな世界で、見たこともない生命体と戦う人々、芯の強い可憐なヒロイン、そして硬派なイケメン君✨との胸キュン要素が満載でどれを読んでも心躍ります。

そんな中。
『レインツリーの国』は
意思を持った雲のおばけ巨大なザリガニもおらず‥自衛隊も出動しない。
戦いの無い真っ当な世界で(笑)
聴覚にハンデを持つひとみと健聴者のとの純愛ストーリー。
ネットがきっかけで知り合った2人が送り合うメールで綴られる世界にぐぐっ⤴⤴⤴と惹き込まれます。

普通
自分の感情って
言葉にするのはなかなか難しくて。
話し言葉もそうだけど‥。
文章にすると尚更。

noteを書いていて痛感します。(-_-;)

自分は何が嫌いで、何が好きか。
何にこだわっていて、何を理解して欲しいのか。適当な語彙も持たず状況説明もできず‥勝手にイライラして‥。
伝えることを諦める。(笑)

でもひとみと伸は、自分の気持ちや思考をきちんと組み立てられて。
(この時点で、2人はやっぱり頭がいいなぁ〜と感心します☺)
その心情を伝えるための術を持っていて、果敢に言葉を交わしてゆく。

初めて読んだのは
かれこれ10年以上前。

2人の(‥‥結果的には有川浩さんの)言葉選びのセンスと胸キュン要素にヤラれまくりでした。
そして。
こんなに真っ直ぐで素敵な伸みたいな彼と出逢えるなんて‥と。ただただ羨ましかった(笑)

人は誰でも 他人に理解できない辛さを抱えている
その辛さの種類が違うだけで

うんうん!はげしく同意。

だから 当時私は思っていた。
「聴覚障害者です」って言えるひとみはまだマシで贅沢なのだと。

自分だけが悲劇。
自分だけが最悪。
自分だけが恵まれていない。

自分の家だけが貧しく。
自分の親だけが情けない。
私だけが足りていない。

ひとみの負った障害よりも、目に見えない劣等感を背負わされた自分の方がもっと悲劇だとねじれていた。

だからそんなひとみに対して、

そうやって世界で自分だけしか傷ついたことがないみたいな顔すんなや

と伸が吐き出した時は正直ちょっとスカッとした。(‥というとなんか私、根性悪い人みたいやけど‥😮‍💨)

けれど。
結局これもブーメランのように私自身に刺さってくる‥。
今更ながら気づく。(遅っ(-_-;))

みんな何かを背負ってる。
うんうん。
この歳になるとよく分かる。

そして。
意外なことに‥。
逆もまたしかり。

幸せなことも平等に訪れる 
もちろん。
幸せの定義もまた人それぞれだけれど‥。

子供だった頃の自分にそう教えてあげれば少しは安心して大きくなれたかも。

話しが少しズレたかもしれないが。

つまりは。 
有川浩さんの作品はどれも魅力的で素晴らしい!と言いたかったのです。
(やはり私には文才がない‥(笑))
 
オススメの一冊です。🤗

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