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「行動」⇨「やる気」

みなさんこんにちは。
私の好きな7つの習慣の中に「すべてのものは2度作られる」という原則があります。

例えば、家を建てるとなった時に、いきなり作り始めることはないと思います。最初にどんな間取りにするのか、キッチンのイメージはどうするのかなどを考えて設計する(してもらう)という作業をしますよね。これを一次創造(知的創造)と言います。
明確な計画が出来てからようやく実際の建築を行うことができる。これを二次創造(物的創造)と言います。

人が創造するものは必ず誰かの頭の中で「思い描く」ことから始まり、その次に実際に形のあるものとして創造されていきます。程度の差はあっても、この原則は日常の様々な場面で働いています。例えば旅行に出るときには、行き先を決めて最適なルートを計画をしたりしますよね。ビジネスでも何を達成するのか明確にできるかどうかが成功への道であると言われています。

当たり前のことかもしれませんが、人は頭の中で創造したものしか具現化できません。なので、全ての物事は”終わりを思い描くことから始める”ということが大切なのです。

私自身、このことを学んでから日々の仕事の中でも計画を立てることを重視していました。現在関わっている企業でも中長期的なものから、月間のものまでより具体的な施策を立てることに注力してきました。

しかし、しかしですよ。

様々な施策がなかなか計画通りに進まない…。そんな状況に陥ってしまいました。どんなに立派な計画を立てても実行されなければ、現実世界は何も変わりません。7つの習慣を書いたスティーブン・R・コヴィー先生はこの現象を「実行ギャップ」と呼んでいます。

理念やビジョンが現場で具現化されていない。立派な経営計画が絵に書いた餅になってしまっている。チェックをすることだけが目的となってしまっているチェックシートが存在するなど、みなさんもご経験ありませんか?

計画を前に進めるためには、2つの大きな壁があると思います。最初の壁は計画を立案して合意決定するまでの壁です。ここを乗り越えて安心してしまうと、計画を具体的な実行レベルまで落とし込むという第二の壁でつまずいてしまいます。私自身もそうでした。

ここをクリアする為には、実行メンバーの主体性を育むこと、そして計画の意義や目的を理解してもらうことなどが必要になってきますが、特に新しい計画をスタートさせる時は、最初から全てのメンバーに納得してもらうことはなかなか難しいものです。

人間は元来変化を嫌う動物だと言われております。現状が大きく変わるようなことはメンバーから抵抗を受ける場合が多いです。しかしながらそこを乗り越えないとイノベーションは起こせないという事実があります。ここが一つの大きなポイントだと思います。

私は、この壁につまずいた時に、最初はメンバーの理解を得ることに注力していました。「やる気」→「行動」で考えていました。しかしながらこの方法では物事を進めることにものすごく時間がかかってしまいます。

そこで、チームを導いていくためには、まず最初の一歩を踏み出すための、きっかけ作りが大切だと気付きました。「行動」→「やる気」の考え方です。まずは大きな目標につながる小さなことからスタートして、徐々に本来の意義や目的を理解してもらうというやり方です。

わかりやすい例が「部屋の掃除」です。
みなさんは「部屋の掃除」好きですか?私は苦手です(笑)
散らかっている部屋を見て、「掃除しないといけないけど、めんどくさいな〜」そんな風に感じることはありませんか?

しかし、一度重い腰を上げて、「目の前のテーブルの上だけ綺麗にしよう」と思って行動をおこしてみたとします。そうするとどうでしょうか。目の前のテーブルが綺麗になると、今度は棚の上や床の汚れが気になってしまい、最終的には部屋中を掃除していたなんてことは経験ないでしょうか。

これはまさに掃除という「行動」を先にしたことで「やる気」が出たという一例です。このことから、「やる気が出ない時はまず小さな1歩を踏み出してみると、後からやる気がついてくる」ということが言えます。

この現象は、脳科学でも証明されているそうです。行動という刺激を脳に与えることで、プラスの変化が発生し、結果としてやる気に繋がるとの事です。

計画が思い通りに進まない「実行ギャップ」が発生した時、解決の手段はいくつかあると思います。時には、メンバーの可能性を信じて軽く後押しする「行動」→「やる気」のパターンをつくることで、組織にプラスのエネルギーを発生させることができます。このプラスのエネルギーが徐々に広がっていくことで、結果として本来の意義や目的に近づくことができると感じています。私も実経験でこれを学びました。

みなさんのチーム作りに少しでも参考になれば幸いです。

読んでいただきありがとうございます。

良い週末をお過ごしください。






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