【読書感想文】星野富弘「風の旅」
🌲はじめに口に筆をくわえて絵を描いて、詩を書く人を知ったのは、もうだいぶ昔の話。
人生の先輩であり、同僚として働いたAさんが退職されるに当たり、この本を私にくださった。
父の病が進み余命宣告を受けた頃で、落ち込む私を見て気にかけてくださったのだろうと思う。
さまざまな出会いには必ず別れがある。いずれ来る父との別れ、先輩との別れがあって、この本との出会いがある。
それまでは、口で絵を描く画家として、名前を知っている程度で深く考えることはなかった。
初めて、本を手に取りペー