ただの怠惰かと思ったら〜双極性障害でした〜【INFJ】


最悪小梅太夫。

なぁ聞いてくれよ。

また仕事辞めちゃった。

いやまだ辞めてはない。

休職という形を取っている。


まったく。もう笑えねぇよ。

いや笑えよ。

ワンピース実写版のバギーに拉致られた村人みたいな笑顔でいいからさ。

前日まで普通に仕事行ってたのよ。

ルンルンではないにしろ普通に行ってたの。
平凡に日々を過ごしてたんだけどさ。

また、いきなりスイッチが切れたように
また、いきなり燃料が切れたように

体が動かなくなった。

起き上がれなかった。

あったのは自殺願望だけ。
いきなり明日が来るのが怖くなった。

翌日、熱だと言って仕事を休んだ。

1日待てばどうにかなるかと思った。

ならなかった。

症状は悪化した。

次の日も休んだ。

治らなかった。

結局3日休んだ。

食欲もなく、本当に電池が切れたみたいに動かなかったんだ。私、人魚でも食べたのかなぁ。

あぁ。またか。
またここに戻ってきたのか。
もう大丈夫だと思ったのになあ。

自然と涙が出てくる。
なんで普通に生きれないんだろう。

3日目の明朝、カーテンレールで首を吊ろうとした所を見つかり、見かねた母に病院に連れていかれた。

病院種は精神科。

簡単に医師と1対1で目も見ずに話して
その後母と2対1て話した。

血液検査をして深い話をした。

医師に病名を付けられた。

双極性障害だと言われた。

なわけないやん。

10分話して何が分かんねん。

私は発達障害でもなければ双極性障害でもない。

ただの健康で丈夫で要領の悪い怠惰な健常者だと自分が重々分かっているからだ。

だけど母の顔を見ると青くなっていた。

母の母、私の祖母も同じ病気だったからだ。

その時母の母は自宅のトイレに目張りをして、練炭自殺をしてその後遺症で亡くなったということを初めて知った。

私は小さかったからよく覚えていないし、
無知な子どもだったから、
ばあちゃんはなんでこの状態なのかと
叔父に聞いたことがある。

叔父は答えてはくれなかった。

母の母は躁と言われる時は、いきなりたこ焼き屋を始めたり(その後事業に失敗鬱自殺未遂)いきなり阿蘇に原チャリで行ったり(その後そこで自殺未遂をはかる)激しい人だったらしい。

看護師として働いていた母の病院に、何度も電話して、自殺未遂で運ばれてきたこともあったらしい。

もともとその母が勤めていた病院だって、母が東京で勤める予定だった東京の病院を祖母が勝手に内定蹴ってしまって、なんとか勤めさせてもらった病院だ。

肩身が狭かっただろう。
母が私と同じ歳くらいの話だ。

医者は追い詰めるように双極性障害は遺伝性の高い病気です。と母に伝えた。

あぁ。またこの人を苦しめてしまう。
また1番最悪な方法で。

そう思って涙が出てしまった。

しかし診断されたもののやはり自分は絶対この病気では無いと思った。

躁と呼ばれる感情が無いからだ。

お金を使いすぎたり、性に奔放になったりなど全くしていない。

それを伝えたら一型と二型があるからだと言われた。

もう言ったもん勝ちやんけと思いつつ

処方された薬を飲みながら治療が始まった。

錠剤3錠と顆粒1袋。
名前は半夏厚朴湯しか覚えてない。

薬局に行く車で、母は混乱した様子だった。
祖母のことを後悔していた。
あの時ちゃんと治療させていれば…と。

完全には消えないにしろ、
薄れていた思い出したくない記憶を
自分が思い出させてしまった。

遺伝性の高い精神の病気なんて無くなればいいのに。
てか脳に注射とか直接出来たらいいのに。

ロボトミー手術と優生思想が禁止されている理由は分かる。

しかし当事者になるとそうは言えない側面もある。

完全に禁止されることの方が正しいとは分かっているけど、普通になりたいという変な願望を抱いたことがある以上、どうしてもこう考えてしまうのだ。

私は双極性障害の治し方が知りたいのでは無い。

もう鬱にならない体が欲しいんだ。

双極性障害と言われて違う!と心の中で否定しつつ、
(あぁもしかしてあの時も…)
(そういえばあの時も…)
と思うことはいくつかあった。

だからこそ病気だと診断されたことが悔しかった。

私が次こそは大丈夫!
と意気込んでやった新しいことも、
どうせ上手くいかない未来が
決まっていたことが悔しかった。

私は脳のセロトニンが異常に少ないらしい。
今は何も恐らく考えられない状態だと言われた。

なんかムカついたからナンプレの最高難易度をやった。

普段より5分遅くかかった。

労働小屋には母が電話して手続きしてくれた。
傷病手当を貰いながらとりあえず休職という形にしてくれた。

母は今度こそこの病気に勝つぞ!
意気込んでいる。

私は母が疲れないか心配だ。
死なないで欲しい。

今私は投薬治療をしている。

朝薬を飲んで
昼飲んで
夜飲んで
寝る前飲んでいる。

寝る前に飲む薬は所謂睡眠薬だが、中途覚醒してしまったり、悪夢を見たり、金縛りにあう。毎回。

正直今夢と現実の区別がついていない時がある。
ずっと頭の中にテレビが流れているような状態。

本当にこれでいいのかと思うこともある。

だけど自分にできることをするしかない。

双極性障害の治療のゴールは正直分からない。

これを乗り越えたとて自分が社会に適応出来るかは分からない。

でも母と手を繋いで、母のトラウマも解消するためにも、できることをやっていこうと思う。

これが今の私の状況。

では眠たいので今日ははここまで。









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