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ギャンブルの入り口はコチラ その先にはお宝が?

息子がギャンブルの喜びを知ってしまったかもしれない。

ある日 トミカが景品のUFOキャチャーを見つけた息子。

もうすぐ5歳となる息子でも操作できそうな レバー式の簡易なやつ。

一回100円。

地団駄を踏んで やりたい! という風でもなく、横目でパパをチラッと見ながら「ちょっとやりたいんだけどなぁ」と つぶやいている。

この おねだり上手がっ!


と心の中で叫ぶ。

さりげなくおねだりされると弱い。

取れなくても一回 という約束のもと100円を投入。

まさに全集中といった面持ちでトミカを凝視。

パパはさりげなく一緒にレバーを操作してアシストする。

軽快な音楽と共にアームが動き、トミカめがけて落ちる。

トミカを掴むっ!

持ち上がった!

あ、でも少し危うい角度。

いけっ!

頼むっ!

と息子よりも内心ドキドキしていたかもしれない。

そしてなんと、無事にGETしてしまう。

トミカを取れず 現実の厳しさを教えるのに丁度いいと思っていた僕は なんとも複雑な気持ちになる。

息子はというと、アームがトミカを掴んで取り出し口に落とす様を表情を変えることなく見守っていた。

何が起こったのか理解が追い付いていない様子。

そして取り出し口にポツンとあるトミカを見て、ニマっとしたかと思うと すごい勢いで手に取る。

大喜びの息子。

あれ、おかしいな 現実の厳しさを教えようと思っていたのに。

「今の100円で好きなお菓子が買えたのに…」とか言おうと思っていたのに。

でも パパもテンションが上がってしまい「すごいやん!」と 一緒にはしゃいでいた。

こうして息子はハイリスク・ハイリターンを経験してしまった。

彼の脳内にドーパミンがドクドクと出ているのが表情から読み取れる。

これがギャンブルの入り口か。

こんな所にあったのか。

入り口はあれど、出口はないギャンブル道。

ガチャガチャは目当ての物が手に入らない可能性はあるけれど、手元に何かは残る。

でもUFOキャッチャーはどうだ?

失敗すれば何も残らない。

え?

ゲームをプレイして楽しんだろって?

そう思ったあなたはギャンブルに依存する素質があるので UFOキャッチャーには近づかないで!

しかし、帰り道 100円でGETしたそのトミカを「これは宝物にする」と宣言。

お気に入りのおもちゃになったようだ。

トミカは他にも持っているのに。

でも特別な経験をしてGETしたトミカは別格なのだろう。

ギャンブルの入り口を経験した息子は、モノに対する思い入れ も同時に獲得した。

ギャンブルの先には お宝があったようだ。

これからのUFOキャッチャーブーム到来にビクビクするパパであった。


そんな僕は子ども頃、UFOキャッチャーが嫌いだった。

だって取れないんだもん。

次こそは取れる!と謎の期待感が高まり、どんどんお金を投入してしまう現象が怖い。

そして取れたからといって 必ずしも高品質な景品ではないということを知ってしまったからだ。

息子も同じ経験をしていくのだろうか。

血は争えないな。

今回は たまたまいい結果になったけど、世の中そんなに甘くはないという事を 大きな失敗をせずに学んで欲しい。

ともあれ、トミカGETおめでとう。


もし、まだ幼い子どもがこの記事を読んでいたら。

パパママにおねだりする時には さりげなくつぶやくように伝えると効果的だよ。

地団太を踏むのは悪手(こうかがうすい)だぞ。

親は 子どもが 強硬手段にでれば言う事を聞いてくれる と勘違いすることを怖がる生き物だから。

だからさりげなくソフトにお願いするんだぞ。

ではまた。

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