【小児医療コラム】利益の少ない小児医療の課題 医療機器開発が進まない
■小児医学と医用工学
工業技術の発展と共に私たちの生活にはさまざまな工業製品が関わっています。
日常生活ではパソコンや家電がない生活は考えられないものとなっており、仕事でもあらゆる業種でロボットやコンピュータが必須になっています。
医学の世界でもさまざまな工業製品が使われており、日々新しい医療機器が開発されています。
このような工業製品の開発では製品を作成する工学系の技術者と、実際現場でその製品を使う医師の間での壁があることがしばしば問題となります。
特に小児科領域において、他の診療科と比較して収益が得難いために医療機器の開発や利用が後回しにされてしまうことがあるのです。
今回は小児科領域の医療機器開発についての問題点を具体的な事例を元に見ていき、どのようにしてその問題に対処するかの展望について解説します。
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