【医療コラム】【子育てコラム】【48歳からのコラムニスト】子育て小児科医そして児童精神科医

現役小児科医そして児童精神科医として4人の我が子の子育てしながら総合病院勤務しておりま…

【医療コラム】【子育てコラム】【48歳からのコラムニスト】子育て小児科医そして児童精神科医

現役小児科医そして児童精神科医として4人の我が子の子育てしながら総合病院勤務しております。

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記事一覧

【小児科医コラム】医師と日韓関係

 日本の隣の国、韓国朝鮮と我が国は、古来より文化交流があった。少し前には韓流ブームもあり、K-POPが好きな日本人もたくさんいる。しかしながら、最近の日韓関係は、非…

【医師コラム】検診は大事 早期発見の重要性

 私が大学生のときにお付き合いしていた女性の話である。  彼女は、自分の第一希望の就職試験を見事突破し、内定を勝ち得て、非常に喜んでいた。私もそれを聞いて一緒に…

【医師コラム】交通事故による殺人行為罰金数万円だと? 犯罪者を擁護する会社も弁護士も同罪

 医師として救急外来に関わっているとこのような悲劇を経験する。 交通事故による殺人行為を罰金数万円ですませようするヤカラである。  結局、示談ですまなければ弁護士…

【子育てエッセイ】母の筆箱

小学校3年生の時のこと、家庭科の授業で、フェルトなどを使って自主制作をする課題がありました。 小学生男子なのでいろいろ工作するのが楽しく、手芸店でフェルトを購入…

【児童精神科コラム】「東日本大震災」での子どもの心診療

 2011年の4月頃。児童精神科研修をしていた私は、有志とともに、東日本大震災から3週間後の、東北にある病院や避難所を回りました。目的は、医師として被災地の子どもの心…

【小児医療まんが】起立性調節障害の新起立試験

起立性調節障害の起立試験は、患者さんの体に心電図と血圧計を装着し、計測しながら10分間ベッドの上で安静にしながら仰向けで寝てもらいます。この間、心拍数と血圧を3回…

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【医師コラム】女性医師との忘れられないクリスマス

■THE ALFEEのクリスマスディナーショー 私には忘れられない思い出があります。それは、東京の一流ホテルで行われたアルフィーのクリスマスディナーショーです。 クリスマ…

【医師コラム】日本が右肩上がりだったころの医師たち

■今とは時代が違う昔の医療業界 私が若い頃の忘年会といえば、飲めや歌えやの忘年会でした。今の時代とは全く違います。それはコロナ禍になる前と後の違いと言うだけでは…

【医師コラム】子ども診療から大人診療へ 医療のトランジション

■15歳の子どもまでしか診ることのできない小児科医の弊害 医師になって何十年と過ぎると、病院も何度か変わっています。今回は、最近の2回の転職についてお話ししたい…

【児童精神科コラム】アドラー心理学による子育て どんな子どもの子育てにもあてはまる重要な考え方

子育てに関して調べると、必ず出てくるのが「アドラー心理学」。最近、非常に注目されていて、子育てで調べるとアドラー心理学に関する書籍がたくさん出てきます。 しかし…

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【医師コラム】新人看護師の早期退職  私の小児神経学研修

■新人看護師の早期退職が問題の深刻化 2021年、2022年と新人看護師の早期退職が問題となっています。 新人看護師は、どの病院にとっても得難い大切な人材です。私の勤務…

【医師コラム】どん底産婦人科医

■医療トラブルを完全にゼロにはできない背景 今回は自分をとことん追い詰めた友人のどん底のお話です。 私は小児科医、彼は産婦人科医です。私の父は産婦人科医でした。…

【医師コラム】 交通事故 首都高 過去2回人身事故起こし書類送検 大和市 犯罪者擁護の警察 弁護士  

 2024年05月14日朝の記事  首都高で車7台絡む事故、3人死亡…渋滞最後尾に追突したトラック運転手を過失運転致傷容疑で逮捕   https://news.yahoo.co.jp/pickup/650

【医学生まんが】 医学生がするバイト 巫女さんバイト

 医学生は勉強しないといけないし忙しいからバイトなんてしないだろう? 実際には、興味があったり、遊ぶお金が欲しかったりするのでバイトはしたいのです。  私は地方私…

【医師コラム】仕事に対する姿勢が変わった瞬間  小児科研修医

■こそこそしてばかりの研修医 長年医療業界にいると変化していくことはたくさんあります。たとえば、今の研修制度ですと、小児科に新入局員が10人を超えるというようなこ…

【医師コラム】「正解ばかりを選べる人生なんてないよ」

■私にしかわからない私の内情 「正解ばかりを選べる人生なんてないよ」 たとえそれを誰かに言われたとしても、それを受け入れる余裕などなければ結局意味はありません。…

【小児科医コラム】医師と日韓関係

【小児科医コラム】医師と日韓関係

 日本の隣の国、韓国朝鮮と我が国は、古来より文化交流があった。少し前には韓流ブームもあり、K-POPが好きな日本人もたくさんいる。しかしながら、最近の日韓関係は、非常に厳しい状況にあり、決して良好な関係と言える状況にない。そんな中で、次世代を担う子ども達は、お互いの国のことをどう理解しているのだろうか?
 私は小児科医で、親が長期出張で韓国から来た子どもを診察する機会があった。彼らは概して年長者や

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【医師コラム】検診は大事 早期発見の重要性

【医師コラム】検診は大事 早期発見の重要性

 私が大学生のときにお付き合いしていた女性の話である。
 彼女は、自分の第一希望の就職試験を見事突破し、内定を勝ち得て、非常に喜んでいた。私もそれを聞いて一緒に喜んだのだが、就職前の健康診断の結果を見て顔色が変わった。
「乳腺エコー」がC判定だったのだ。Cは「期間を空けて医療機関で再検査を受けましょう」という場合が多い。再検査とは、通常、「できるだけ早く精密検査が必要」という指摘ではない。
しかし

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【医師コラム】交通事故による殺人行為罰金数万円だと? 犯罪者を擁護する会社も弁護士も同罪

【医師コラム】交通事故による殺人行為罰金数万円だと? 犯罪者を擁護する会社も弁護士も同罪

 医師として救急外来に関わっているとこのような悲劇を経験する。
交通事故による殺人行為を罰金数万円ですませようするヤカラである。
 結局、示談ですまなければ弁護士が出てきて謝罪すらしないで法的に物事を治めようとする。
 交通事故で亡くなる場合もそうだが、後遺症となった場合、加害者も同じ目に合わせるべきだ。日本は法治国家というがみなは納得しているのだろうか?
 繰り返しになるが日新。大和市の自動車部

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【子育てエッセイ】母の筆箱

【子育てエッセイ】母の筆箱

小学校3年生の時のこと、家庭科の授業で、フェルトなどを使って自主制作をする課題がありました。
小学生男子なのでいろいろ工作するのが楽しく、手芸店でフェルトを購入し、家庭科の授業時間のみではなく、家でも合間時間にいくつか制作していました。
課題提出には筆箱を出したいと考え、フェルトを縫い合わせ、ジッパー部分を縫い付け、自分なりに満足して、ランドセルに入れ、提出の用意ができていました。
課題提出日。学

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【児童精神科コラム】「東日本大震災」での子どもの心診療

【児童精神科コラム】「東日本大震災」での子どもの心診療

 2011年の4月頃。児童精神科研修をしていた私は、有志とともに、東日本大震災から3週間後の、東北にある病院や避難所を回りました。目的は、医師として被災地の子どもの心を診療するためです。
 医師で良かったと感じたこのときの経験をお伝えしたいと思います。

■東日本大震災で傷ついた子どもたち

 震災後、現地には親を亡くした子どもが大勢いました。彼らは一人でトイレに行けなくなったり、ストレスで食事を

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【小児医療まんが】起立性調節障害の新起立試験

【小児医療まんが】起立性調節障害の新起立試験

起立性調節障害の起立試験は、患者さんの体に心電図と血圧計を装着し、計測しながら10分間ベッドの上で安静にしながら仰向けで寝てもらいます。この間、心拍数と血圧を3回測定します。

その後、患者自身に立ち上がってもらい10分間起立を維持してもらいます。起立後数分おきに血圧と心電図を測定し、一時的に低下した血圧がどれくらいの時間で元に戻るのかチェックします。起立後10分で心電図測定を終了します。

この

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【医師コラム】女性医師との忘れられないクリスマス

【医師コラム】女性医師との忘れられないクリスマス

■THE ALFEEのクリスマスディナーショー
私には忘れられない思い出があります。それは、東京の一流ホテルで行われたアルフィーのクリスマスディナーショーです。

クリスマスディナーショーと言っても、アルフィーはクリスマス当日にクリスマスコンサートを行っているので、正確には25日ではないのですが。まぁ、それは些細なことですね。

どうして私が行くことになったかというと、ちょうど私の所属していた小児

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【医師コラム】子ども診療から大人診療へ 医療のトランジション

【医師コラム】子ども診療から大人診療へ 医療のトランジション

■15歳の子どもまでしか診ることのできない小児科医の弊害
医師になって何十年と過ぎると、病院も何度か変わっています。今回は、最近の2回の転職についてお話ししたいと思います。

私は小児科医なのですが、小児科医というのは15歳までの子どもを診察する場所と設定されています。てんかんや脳性麻痺などの特殊な病気の場合であっても、16歳になると、これまでの小児科のかかりつけ医ではなく、大人を診察している科に

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【児童精神科コラム】アドラー心理学による子育て どんな子どもの子育てにもあてはまる重要な考え方

【児童精神科コラム】アドラー心理学による子育て どんな子どもの子育てにもあてはまる重要な考え方

子育てに関して調べると、必ず出てくるのが「アドラー心理学」。最近、非常に注目されていて、子育てで調べるとアドラー心理学に関する書籍がたくさん出てきます。

しかし、一方で「アドラーって誰?」とアドラー心理学の名前は知っているけど、詳しくはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、「アドラー心理学という単語は知っているけど、どう子育てに結びつくのかよくわからない」という人のために

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【医師コラム】新人看護師の早期退職  私の小児神経学研修

【医師コラム】新人看護師の早期退職  私の小児神経学研修

■新人看護師の早期退職が問題の深刻化

2021年、2022年と新人看護師の早期退職が問題となっています。
新人看護師は、どの病院にとっても得難い大切な人材です。私の勤務していた大学病院でも、半年以内の早期退職者が40%を超えたため、病院としてこの問題に取り組むことになりました。

プリセプターのせいではないのか?
研修システムは?
はたまた医師が厳しかったのか?

確かにそのような意見もありまし

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【医学生まんが】 医学生がするバイト 巫女さんバイト

【医学生まんが】 医学生がするバイト 巫女さんバイト

 医学生は勉強しないといけないし忙しいからバイトなんてしないだろう?
実際には、興味があったり、遊ぶお金が欲しかったりするのでバイトはしたいのです。
 私は地方私立医大出身です。学費が高く、周りは裕福な家庭が多かったですけど、そうではない学生の友人や先輩後輩たちは、バイトをしていました。また、遊ぶお金というか、恋人とのデート費用やゴルフやヨットを趣味にしていた人たちもバイトをしていました。

 た

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【医師コラム】仕事に対する姿勢が変わった瞬間  小児科研修医

【医師コラム】仕事に対する姿勢が変わった瞬間  小児科研修医

■こそこそしてばかりの研修医
長年医療業界にいると変化していくことはたくさんあります。たとえば、今の研修制度ですと、小児科に新入局員が10人を超えるというようなことはないでしょう。指導医がいて。それに合わせた入局者ということになるはずです。しかし、以前は労働基準法に照らし合わせれば明らかに問題ありと言われてしまうような無給医局員の存在があり、そうすることで少しでも医局員を確保しようとしている医局な

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【医師コラム】「正解ばかりを選べる人生なんてないよ」

【医師コラム】「正解ばかりを選べる人生なんてないよ」

■私にしかわからない私の内情

「正解ばかりを選べる人生なんてないよ」

たとえそれを誰かに言われたとしても、それを受け入れる余裕などなければ結局意味はありません。どん底にいるときは、周りが見えておらず、ただ一人で辛い現実を抱えている状態です。そこから抜け出すには、何も言わずに寄り添ってくれる人がいるか、音楽や本など分かりあえるものと自分が出会うしかないのかもしれません。

私にとっての医師人生の

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