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弱みは晒してなんぼ

いきものがかりの桜ソングを聴きたくなる卒業シーズンですが、わたしは学生時代から病みすぎていたので、卒業式に泣いているクラスメイトを冷めた目で眺めているタイプでした。
ここで泣いてるやつらは悲しいフリして来月には新生活を謳歌しているくせに、と感じていたからです。単に集団行動が嫌いで、学校という箱の中に、無能なのに高圧的な先生や馬鹿なクラスメイトと一緒に押し込められているのが苦しかったのかもしれないけれど。

泣くとか怒るとか、感情を出せるのはその人に余裕があるからです。ほんとうにしんどすぎるとき、悲しすぎるときには泣ける余裕すらなくなります。安心できて、心を許せて初めて泣けるのです。
そのせいで、周囲はわたしが困っているなんて1ミリも気付いていなかったと思います。

笑ったり、楽しいときにはそれを外に出せるのです。それで不快にさせる人はあまりいないと思うからです。でも、毒親や引っ越しが多いことや死にたいと思っていることなど、クラスメイトに話したところでどうしようもできない問題については嫌な気持ちにさせてしまうから言えないと思っていました。

私が人前で泣けたのは、
17歳でADHDの診断が下りて主治医によく頑張ってきたね、と言われたとき。
20歳で大好きな、心から信頼できるパートナーが初めてできて、家族の話を打ち明けたとき。
24歳現在、うつで通っている心療内科の先生に励まされたとき。
これ以外には、ほとんどありません。

マイナスな感情もきっと出していいんです。
人間味があることでかえって信頼してもらえたりもします。弱みを見せないのはかっこいいけどしんどいです。
何も考えず他人に対して気持ちを出せる人は、無自覚に相手に依存しているんだと思います。つまり気持ちをぶつけてもよい、と思って甘えている、ということです。

少しくらい甘えましょう。あなたも日常生活で列を抜かされたり、オーダーをミスされたり、足を踏まれたり、お釣りを間違えられたりして迷惑を被っているんですから。どこかの誰かのぽんこつで迷惑を被ることもあるのだから、ヘビーな話で一瞬暗い気持ちにさせるくらいとんとんです。この世はお互い様なのです。

ということを自分に言い聞かせるために書きました。


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