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気象病と周囲の理解

最近春の気温の上下や、日差しの有無で体調が大きく左右されていたonemuです。三寒四温の言葉通り、それに加えて春雨が降り注ぐ日は、頭が痛すぎて苦しんでいました。

気圧が急激に下がるとき、頭痛がするという方は多いと思う。もれなくわたしも当てはまり、幼少期から長らく悩まされてきた。他にも、常に片頭痛がある、乗り物酔いしやすい、常に便秘がひどくお尻が切れてしまうなどもらあったので、単に身体が弱いだけだと思っていた。

感覚過敏のうちの1つで、内耳の感覚が鋭い人は気圧の変化を詳細に感じ取ってしまうらしい。また、乗り物に酔いやすい人も同じ理由で痛みを感じやすいらしい。私はおそらくどちらにも当てはまる。雨が降るな、というときには決まって孫悟空の頭の輪が締め付けられるような痛みをこめかみからおでこの奥にかけて感じるからだ。雨の予感はほぼ当たる。
頭痛が起きそうな気圧の低下タイミングをアラートしてくれる"頭痛ーる"というアプリも存在しているという。入れてみようかなと思いながら実行せず、ずっと気になっている。

雨で頭が痛いというとそんなもの怠けだ、と言われてしまうのではと思う方も多そうだ。これは、生理痛についてと非常によく似ている。
定期的に月経のある女性であれば誰もが生理痛を味わうかといえば、そうでもない。むしろ、生理痛でしんどいときに1番の敵になるのは生理痛がほぼないような年上の女性上司だったりする。
全員に起こる現象は同じでも、それに伴う苦痛がどの程度かは1人1人異なる、という意味で気象病と生理痛は似ている。
感覚の強さが、自分と大きく程度の違う相手に理解を求めるのはなかなか苦労しそうである。こころの病を甘えという人も、これに近い。育ったその人の環境は人の数だけ存在するのだから、ほかの人でもその人と同じ人生を歩めば同じくらい心を病むはずなのに、たまたま恵まれて生きてこられた人々にはそれがわからない。幸せなことである。幸せなのであれば、その余裕で人に優しく接してほしいものだけれど。そういう人間は普通に固執してそれ以外を弾いて遠ざけようとしがちな傾向がある。

きっと、十分な睡眠が取れているか、ストレスがかかっていないか、に気を付けるだけで頭痛が改善する人も多いことだろう。
ただ、感覚過敏という生まれ持ったものに対抗していくには、一体どうすればいいんだろうか。あまりにも、今の社会は鈍い人であればあるほど生きやすく作られている。逆に、過敏な人には極めて辛い仕打ちになっている。週5で8時間勤務に耐えられない身体に、脳に、生まれてしまっただけで正社員として就労できないなんておかしいに決まっている。長時間働いても何も生み出さないサボる健常者よりも、短時間で高いパフォーマンスを出せる人もいるのにその力が発揮されない。こんな状況は悔しすぎるとずっと腹が立っている。


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