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【発達障害】過剰適応ゆえの外面と中身のギャップ

発達障害を持つ方、なかでも特に女性は、女性同士の関わり方が小さい頃から密で複雑なものになりがちなこと、女性に求められるジェンダー的理想像から、自分の特性を押し込めて過剰に適応しようとしてしまうことが多いんじゃなかろうか。もちろん、女性に限ったことではなく、自我を押し込めて周りに気を遣ってしまうタイプの男性にも言えることだろう。

わたしの場合もそうだった。母(確実に発達障害だと思うが未診断)から"普通"になることを強要されて育った。
母は自分のできていないことを棚に上げてわたしをえげつないほどに責めた。わたしができない=母親である自分のミスだと感じるひとだったからだと思う。
そのおかげで、わたしはとんでもなく自分が嫌いな人間に育った。物心つくかつかないかの頃から、周りから浮いていることは悪いこと、周りと同じように出来ないのはいけないことだと自分を責めに責めて責めまくった結果、17歳で限界を迎えた。人生で1番酷いうつ状態で起き上がることが出来ないくらいだった。

その頃の診察・カウンセリングには母も同席していたが、精神科医が母を毒親であると見抜いていたのかは正直わからない。大抵、子供が病むということは母親にもストレスがかかっていたということなので母にもカウンセリングがされたはずだが、あの毒母のことなので嘘八百並び立てて上辺だけの"優しい母親"のふりをしていたはすだ。鳥頭なので10分後には主治医の有難いお言葉も綺麗さっぱり全て忘れていたと思う。成長する気のない哀れな赤ちゃんババアだ。

母が過剰適応によって外面を作り込んで大成功し、周囲からの評判が良かったのと同様に、わたしも外面を作り込むことだけは上手くなっていった。うっかり友達に嫌われるような失言をしないように頑張って黙っているようにし、男子のように遊びたいところを我慢しておしとやかな読書を始めてみたり。嫌いなスカートを履いてみたりもした。意外と周りは外見しか見ていない。みんな見事に騙されてくれた。
《女の子らしくて気が弱く大人しくて頭がいい、少しぼーっとしているドジで無害な少女》なんだと必死で周りに思わせていた。これぞイメージ戦略である。わたしはこれを10歳になる前から意図的にやっていた。いわば天才子役である。

押さえ込む前の本当のわたしは、
《男勝りの負けず嫌いで、自分が賢いことに自信を持っていて、とても喧嘩っぱやいけれど面倒見のいい、姉御肌の情に篤(あつ)い人間》だったはずだ。

人生の半分以上を過剰に適応して、抑制して過ごしてしまったがゆえに自分がどこにもいなくなってしまったのだった。
何が好きで何をしたいのか、そんな簡単なことすらわからなくなってしまうほどに、その役は24歳現在もわたしの顔にこびりついて離れないのだ。

器用に場面ごとに被り分ける仮面がたくさんあっても、それを剥いだとき、本体には何も残らない。のっぺらぼうである。それは自我のないただの偶像に過ぎない。

あなた自身はどうしたいのか。
あなたはどんなひとだったのか。
あなたはどんなふうに生きたいのか。

それを知るためには、元々の自分に辿り着いて、外面じゃなくても愛しているよ、わたしはわたしを大事にしたいよ、と伝える必要があるのです。
メンタルヘルス界隈のどんな本にも、noterさんの記事にも、自己受容や自己肯定をすることが大事だ、と書かれている方が多いのはそういうことだと思います。

高校時代の主治医も言ってましたが、過剰適応して限界を迎える、もしくはうつになるような方は本当に優しくて素敵なひとが多いです。こんなクソな世の中にこんなにいいひとがいるんだなぁと思えるほど。わたしも友人に精神疾患持ちが多いのですが、皆驚くくらいいい人です。だいすき。
鈍い人間ほど得する今の世で、なにかと敏感なわたしたちは辛い思いをしていますよね。誰にも迷惑をかけまいとする優しいひとは、同じレベルの優しいひとと仲良くなりますから。仲間を探す旅だと思って、気を落とさずに行きたいですね。

これまで過剰適応していたな、辛かったな、と思った方は、まず最初に、時間をかけてゆっくりとほんとの自分を可愛がってあげてください。今まで我慢させたぶん、たっぷりと。なかなか出てこないかもしれません。でも、どこかに必ず隠れてます。また、トラウマなどがある方は無理に思い出すとしんどいかもしれません。嫌な記憶を引き摺り出すのは気力も体力も要るので、焦ることないと思います。ほどほどで一緒に生き延びましょうね。
わたしも母や自分の血筋への恨みや脳のバグにより死にたい日が結構ありますが、ここの読者さんのスキやコメントに支えられつつ(返事ができる心理状態ではなく返さずスキ❤️だけになってしまってます、ごめんなさい)、リアルの友人に支えてもらいつつ、なんとか、誤魔化しながらやっているので。一緒に1日ずつやっていきましょう。

毎度毎度の長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました☺️

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