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事件簿③ 女にベタベタする男

昨夜はめちゃくちゃ嫌な気分で一日を終えた。

彼が、目の前で女にベタベタする光景を見るのが初めてだったため(嫌だと言っているが勧誘のため仕方ないと戯言をほざいている)、かなり衝撃的だった。

嫌だと言ってから解き放ったのだが、それを許容できないならお前から離れていけ、というお墨付きをいただいておりますので、我慢するしか方法がないのです。

弁がたつので、ん?と思った違和感を問いても、間接的に聞いても直接的に聞いてもまるで意味がない。

「好きな人のために少しでも自分を変えようと思う?」と聞いたことがあった。
「んー。変わらないかな…」

もうこれが答えだ。
わかっている。頭ではわかっている。
別れる辛さが、それを上回らないんだ。
別れるくらいなら、わたしが我慢すればいい…。
前にも書いたかもしれないが、ブラック企業でモラハラ上司の直属の部下的な立場だ。

わたしは今、なにがしたいんだろう。
なにかしたいことがないから、目の前のクズ男のことしか考えられないのではと自覚はしている。

さて、休職しはじめて早4か月弱経つ。

そのベタベタされている女には、1か月前に彼氏ができたようだ。
実際見たこともある。
イケイケな感じだった。

リードされたい そう女は言っていた。同じ人種か。苦労するぞ。
リードしてくる男というのは、モラハラを含むことを忘れてはならない。
そういう男性本能むき出し系の男がすきなら、のちのちの苦しみも含めて付き合っていかなければならない。

こいつに出会わなければ…
あまり過去の選択を後悔しないタイプの私が、あのときの選択が正しくなかった とはっきり言える事象かもしれない。
それくらい、依存して執着して、他人軸になってしまっている。

ああああああ別れたい。
同じにしては大変申し訳ないだろうが、DV男と同じ要素を含む。

散々、不安にさせておいて、散々、不機嫌や高圧的な口調や文体で攻撃してきたと思ったら、会ったら甘えてきたり、好きな言葉をくれたりする。これが、飴。

周囲の第一印象が「こわいorかっこいい」と言われることが多いらしく、本来なら喜ぶべきとことではあるが、そうもいかない。

お前、その承認欲求ほしさに遊び歩いているのか。
こんなに愛してくれる彼女がいるのにか?足りないのか。
足りない。彼にはどんどん刺激が必要。
だから、新しい女を見つけたら、どんな手段でもものにしようと一生懸命狩猟する。
見ていると気持ち悪い。
それにひっかかった私は、もっと気持ち悪い。現実を見ることができない。
直視したらしねるもの。

ぬるま湯につかって浮いている状態。
お風呂から上がれば外界が待っている。
もっと自由にくつろげる場所があるかもしれない。
そのままぬるま湯につかっていたら、体がふやけて使い物にならなくなる。
溺死寸前なら、もはやもがく体力はないだろう。
結局その場に居続けてしまう。これが今の状態だ。

もがいてもがいて外界に出る体力と気力が人生で一番ない時期に、こいつと居る。
別れることを想像したら、嫌すぎて考えたくなくなる。
どうしよう。これこそ根性だ。
かといって、ぬるま湯から出た先が、大雪だったら大変だろうな。
自由は手に入るけど、「自由はいらないからぬるま湯につからせて…」と思うことなど容易に想像できる。

まさに、八方ふさがりだ。

自分が成長して、違うステージに行かない限り、場面転換しない限りはだめだ。
やっぱり、この市を出た方がいいのか。物理的な距離があればなんとか離れられる。
1~2週間も会わなければ少々落ち着く。
悲しいが、それが得策かもしれない。

せっかく築いた仲間を手放すことになる。
私が参加する遊びが減るし、交流もなくなっていく。
彼以外の男性陣のわちゃわちゃ感、学校みたいな雰囲気が好きだった。
わたしが話さなくても、おじさん同士が話しているのを見ているのが好きだった。

それって、好きな人がいるからだな。

嫌いになりたい。すぐにでも別れて、自分の傷を癒してあげたい。

心理的な描写を、物理的な描写に変換してみる。

ナイフでひとつきされた傷、拷問のようにじっとりとついていく傷、いつついたかもわからないかまいたち。傷口がかさぶたになりかけるころに、同じ場所に傷を負う。

たすけて。もういや。そう言ってたくさん泣いて泣いて、
好きな人に抱かれて、よしよしされたい。ごめんね…って言われながら。

もう一人いたらいいのに。ばからしい。なにしてるんだろう、それは私が一番今思っています。
バカ女。クズ女。なにもうまくいかない。

好きな人が私のことを好きで好きで仕方なくて一緒にいることが幸せだって、ね。

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