音大生になる方へ~クサノの後悔編~
だんだんと暖かくなってきて、どうやら東京では桜の開花なんて話も出てきています。
3月と言えば、新しいスタートの時期です。
この春から音大に行くという方も、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
新天地で楽器の練習頑張るぞとか、ゆくゆくはプロになるぞ、とか夢が膨らむ時期でもあります。
しかし、この音大。
非常に特殊な環境と言うのは薄々気づいていると思うのですが、特に卒業してからが地獄になることが多いです。
少なくとも僕は大学を完全に離れての数年間はかなり暗黒でした。
なにが地獄かって、とにかくお金が無いことです。
普通の大学に進むと、卒業したら基本的には就職するか、進学するかという方向に進むと思いますが、音大はプロ養成機関としての側面が強く、なんの保証もないまま社会に投げ出されます。この辺は割と有名な話ですね。
卒業して
「じゃ、腕一本で食っていってね☆」となるわけですが、
これがまあきつい。
「クラシックの演奏会って普段行く?」
ってクラシックをやってない周りの人に聞いてみましょう。
ほぼ答えはNOです。
「ライブって普段行く?」も聞いてみましょう。
「たまにいくよ~」って人が多いと思います。
そうです。
我々クラシック界、想像の1000倍需要が無いんです。
「いやいや、私はクラシックの演奏会行くよ」って方、このnoteを見ていらっしゃる方は多いと思います。
が、このnoteにたどり着いている時点でかなりの音楽好きです。
現代社会の大多数の人はベートーヴェンもモーツァルトも同じだと感じているというのが現状だと思います(高校の同級生とかに聞いてみましょう)
そんな現状がある中で「腕一本で頑張って」は当然クソほど厳しいです。
需要が無いので仕事が無く、路頭に迷うことが多いです。
Xでは3月くらいから、音大卒業した人たちの
「卒業後どうするんだ…」
「バイトしかしてねえ」
「楽器を辞めて実家に帰ります」
という言葉が増えていきます。
でもやっぱ音楽あきらめたくないじゃないですか。
好きだし、ここまで続けた意地もある。
ということで、今回はクサノの音大時代から卒業後の後悔をベースに、
こう考えていれば音大卒業後も暗黒時代にならずに済んだのでは?
ということを書いていこうと思います。
主に(どうやって食っていけば良かったかなあ)と言う話です。
音大入学を控えている方も、卒業された方も、もしかしたらほんの少しだけ何かピンとくる話ができるかもしれません。
タワマンに住む!とか、楽器をたくさん買う!とまではいかないものの、ある程度の生活をする、あたりまでに僕がやったことなども書いていこうと思います。
では行ってみましょう。
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